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食日記 2023.12

時系列が行きつ戻りつしておりますが
昨年末の食日記です。

12月某日、モネ展へ。
全盛期の「いいモネ」を満喫。


どこかでランチをしようと上野駅周辺を歩いてみたものの、特に心惹かれるお店が見当たらなかったので、エリアを変更することにする。



合羽橋を通過して・・・


目指すは浅草方面。



やって来たのは、2年ぶりの「洋食ヨシカミ」。


この日はカキのグラタンをチョイス。
(ちなみに前回はエビ入りグラタン)

他にも良さげなメニューがたくさんあるのに、ついグラタンを選んでしまうのは、単に好物というだけではなく、ちょっとした理由が。心の奥底に「追い求めている味」があるのです。

それは子供の頃、名古屋の円頓寺商店街の中にあった食堂で食べた「コキール」というもの。

コキール
〘名〙 (coquille の英語読み) ホタテガイの殻や貝殻形をした皿にホワイトソースであえた肉、貝、野菜などをつめて天火で焼いた料理。〔音引正解近代新用語辞典(1928)〕

コトバンクより

幼い頃のことなので記憶は曖昧なのですが、確か祖母に連れて行ってもらったような。他のことは何も覚えていないのに、「コキール」という名と、「ものすごく美味しい」という感覚だけしっかり刻まれている。「ホタテ貝を器にして焼く」というところが、子供的にはインパクトがあったのかもしれない。合わせて、親と外食する際、なぜかあまり洋食系のお店に連れて行ってもらえなかったのと、母のレパートリーにグラタンやクリームシチューがなかったことも大きな要因かと。当時は「寒ーい夜は、とろーりグラタン」的なTV CMがやたらと流れていたので、おそらくそれっぽい食べ物に強い憧れがあったはず。



「コキールのあるお店」で検索してしまえば、たぶん簡単に近い味に出会えるのだろうけれど、何というかそういうことではなくて、「美味しいグラタンを食べるとコキールを思い出すなあ…」というくらいの話。

「追い求める味」は抱えたままで生きていく。


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