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本当にタンクってある?

NFLではよく聞くフレーズ

優勝争いどころかプレーオフにも残れそうもない、戦力が全くそろってないチームに対してシーズン始まる前から『今年はタンクの年』と言われたり『来年はQB当たり年だから今年はタンクしよう』などという使われ方をします。

NFLのドラフトはウェーバー制

NFLのドラフト(新卒人材獲得)は基本的に前シーズンの最下位から順に権利があるウェーバー制です。なのでお目当ての選手が来年ドラフトに出てくるのであれば、今年の試合全敗すれば確実に指名できる。この仕組みを意図的に利用することをタンクと表現します。なのでシーズン序盤でつまづいたチームのファンは今年はもうダメだタンクしろ(この先の試合勝つのをやめて少しでもドラフト順位を上げて来年がんばろう)という人もいます。

可能性

(球団経営の一環として)強いチームをつくるためにオーナーや球団社長などがHCに試合に負けるよう(タンク)指示するという可能性はあるでしょうし、HC側から提案する場合もあるでしょう。例えばHCと3年契約する際に、HC側から最初の2年は負けてドラフト順位を上げて良い選手をかき集めて3年目から勝ちを目指すから絶対に途中でクビにしないという条件が出される場合。これは再建期のチームのHCとしては賢い条件提示だと思います。初年度から勝つつもりでやって負けたとしても3年目に敗けこむまではクビにならない。最近では、2020年1月に7年6,200万ドルの契約でパンサーズHCになったMatt Rhuleはパンサーズとの契約時に4~5年プランでチーム作り(注意:わざと負けてタンクしたわけじゃないですよ)を考えていたのに2年と5試合で解雇されたと語っている。なので実際タンクって現実的ではない。たとえ密約が交わされていたとしても、負けが続けばファンが騒ぎ出しHC交代やむなしってことはよくあること、HCだってクビになるリスクを背負ってタンクするより普通に勝てるチームを目指した方が長くHCでいられる可能性が高いですから…
そういえば、ブラウンズで負け続けてもクビにならないHCいたなぁ…とか思い出しますが。今思えば球団側はプランを信じて我慢していたんだという事かもしれませんね。

実際はどうだろう?

いくら球団上層部やHCが負けようと考えていたとしても、結局プレーするのは選手なのでそんなにうまくいくわけがない。
選手寿命も平均3年とかなり短いのに、今年は諦めて力を温存とか、ケガしないように抜いてプレーしようとかできるでしょうか?毎年優秀な人材が数百人ドラフトされます。チームロスターに残れるのは53人。スターターどころかチームロスターに残るのも過酷な世界、力を示して生き残るので精一杯の選手が大半である。
それに、メガトロンことCalvin JohnsonやレジェンドBarry Sandersのようなトップ選手が、勝てないチームから離れたくて解雇orトレードを目論んで活躍を抑えるということもなかった。
NFLに所属しているくらい才能のある選手たちはフィールドに出たら、とにかく勝つことしか考えていない熱い魂を持った人達だと私は考えています。(たまにJay Cutlerのような人冷めたもいますが、始めは彼も熱い男だった)

結論

なのでファンは安心してチームを応援すればいいだと思うよ。せっかくドラフト上位でもことごとく外すチームもいるしね💦タンクするより腕のいいGM雇った方がよほど勝てる可能性が高いから…
\(≧▽≦)/Let's Go---!!

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