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私とオンラインゲーム

タイミーおやすみDay3日目─────────


昨日は某ソシャゲのアプデでてんやわんやしており、ほぼ半日張り付いていた。我ながら、ニートの鑑だとおもう。


突然だけども、私は中学生くらいからリセット症候群だ。
リセット症候群とは、
SNSなどからある日忽然と姿を消すこと。
あと私だけかもしれないけれど、スマホやPCの初期化も癖になっている。


リセット症候群の人の心理状態とは?

どんなに仲が良くて毎日他愛のない会話を交わしていても、なんだか次第に息苦しさを感じてきてしまう。
そして、何も告げずアカウントを削除するのだ。

リセット症候群の人は、これを繰り返す。
削除直後は「ああまたやってしまった」と反省するが、
数時間~数日後にはまたアカウントを作成し、他者と繋がろうとする。

わたしは今でもこの症状に苦しんでいる。
正直、かまってちゃんのようで自分でも嫌だ。

しかし、打ち解け、相手を知っていく段階で、どうしても人間の嫌な部分が見えてきてしまうのだ。そして、それを見て見ぬふりをすることができない。
だから、これは正当防衛なのだと、仕方のないことなのだと自分に言い聞かせた。

また、SNSなら削除したら失踪できるので楽なのだが、
趣味のオンラインゲームともなるとそうもいかない。
idもしくはキャラクターごと削除しなくては失踪できないからだ。

課金もそれなりにするし、レベリングに費やした時間も考えると非常にもったいないのだがリセット症候群の私はそれでも削除してしまう。
そしてまた一から、キャラクターと、人間関係を作り直す。

こういったことが日常になっていた。


しかし4年ほど前、とあるオンラインゲームで初めてのギルドに所属、さらに創設メンバーになった。
毎日、画面の向こうにいる人とダンジョンに行ったり、雑談で数時間を過ごしたり、ネトゲの醍醐味を味わっていた。
団らんとした、このギルドが好きだった。

ある日突然、創設メンバーである私と同じくらいの初心者さんがログインしなくなった。
「また出張だw」というツイートを残して。

そしてまた違う初心者さんもログインしなくなった。

「また出張だw」と遺言を残した人に関しては、キャラクターのデータすら消えていた。


そのとき、わたしは初めて【残される側】になった。
いつも勝手に消えて、ふらふらと新しい居場所を探しに行っていた自分が。
初めてその立場になり、悲しくなった。

イン時間が被ったときは一緒にダンジョンに行ったりチャットをしたあの時間が、急に無に還る。その現実をなかなか受け入れられなかった。


しばらくして、キャラクターを作ってゲーム始めました風に仕立てている人のことを【初心者詐欺】と呼ぶことを知った。

当然、私はまた悲しくなった。
最初から騙されていたのだと思うと、何とも言えない気持ちになった。


またしばらくして、多忙やプレイスタイルの変化などを理由にギルドから人が去っていった。
わたしもそのときに、ほかのギルドやプレイヤーと交流してみたくてギルドから抜けた。
いったん外の世界を見たいと思ったので、散歩の感覚だった。

2か月くらいたった後、元居たギルドはなくなった。
ざっくりいうとプレイスタイルの変化なのだが、こうもあっさりと結束がなくなってしまったのが悲しかった。

しかし、みんながみんなバラバラになってしまったわけではなく、数名はまとまって雑談したり一緒に遊んだりと活動していた。
しばらくして、そのメンバーでまたギルドをつくっていた。

いったん、散歩に満足した私はそのギルドにお世話になることにした。
全員が社会人のため、詮索はなく、個々やりたいことを見つけるのが非常に上手い。

そのため、もくもくとコンテンツに潜っているプレイヤーもいて、一緒に遊んではいないけれど、遠くないところにいて、確かにつながりがある。その程よい距離感がとても心地いい。


リセット症候群のわたしが、そのメンバーとは繋がりをもっていたくて、
出会いから4年経つ今でもXで繋がっている。
1つのコミュニティに長く属せない自分が、こうも長く付き合い続けられていることに一番驚いている。

以前はオンラインゲームの一プレイヤーでしかなかったが、
今ではプライベートな相談も乗ってもらったり、労わったり思いやれる仲間、大事な友人になった。

彼らを、私は一生手放すことはないだろうと思う。
自信を持って言える、私の宝物だ。

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