スイッチマンと澄少女

2019(R1)0711Thu

頼んでいた本がやっと本屋さんに入荷したらしい。田舎嫌いじゃないけど宅配に関してはシティースピードが羨ましい。でもなにはともあれ届いたのだ。ただちょっと気になることがあった。店員さんの笑顔だ。「本の予約をしていた者ですけど〜」って行った時は、無表情よりの顔だったのに、お会計の時になるとまるでスイッチみたいにカチッと笑うのだ。その行動自体は全然珍しくないしいつも気にならないのだが、その顔の流れが急すぎてびっくりしてしまった。本当にスイッチみたいに笑顔になるのだ。ちょっと怖いと思ってしまった。ごめんなさい。本屋を出るときそこそこの友達とすれ違って、ニコってした。あっ。あの店員さん、私の生き別れの兄かもしれない。

今日スーパーにホッチキスを買いに行った。中にもう芯が入ってるのか全然わからなかったから、金欠の私は芯のみ箱は買わなかった。そしてスーパーを出た。自然と入り口にあるベンチに目がいった。そこには、めっちゃ澄んだ女の子がいた。その子は両手で何かをゆっくり食べていた。姿勢は前のめりじゃなく、物差しを差したみたいにすっと伸びていて、少しゆるめに結んだ後ろ髪がまた綺麗だった。あまり見て顔をしかめられでもしたら私が勝手に作った勝手なイメージを後悔するし、なにより心がしんどいから、振り向きざまにちらっと見た。やっぱり澄んでいた。ホッチキスの芯は無かった。

#日記

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