冷風シャワー室

2021(R3)0404Sun

22時24分、バイトが終わって外に出ると、雨の匂いがした。空気は霧と雨の狭間だった。冷たくて固い風が吹いていた。まるで冬みたいだ。それが心地良かった。どうしてだろう。暑かったわけではないのに。ちょうどよく、私の頭を冷やしてくれるからだろうか。風は、空気は、私を責めているような気もするし、何もなくただ使命とばかりに私を押しているだけな気もする。冷たい。きもちいい。もっと空気の中の雨を感じたくてマスクをずらした。もう雨の匂いはしなかった。右にお弁当屋さんがあったからだ。油の匂い。少しショゲたけれど、やっぱり風は冷たい。そのまま押して、私をお風呂に入れて欲しい。明日は太陽に、一番に挨拶しないといけないんだ。

#日記

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