君が笑えば僕も笑うから
2020(R2)0730Thu
私の好きなアーティストはアイドルだった。それはそれは素晴らしいアイドルだった。本人もアイドルであったことを、今も誇りに思ってくれている。
なめられるのか、そうか、「元アイドル」ってなめられるのか。きっとその人は、音楽を大事にしているんだろうな。音楽を大事にしているから、「アイドル」という得体の知れない場所からやってきた彼に自分の音楽を踏みにじられると思って、警戒しているのかな。なるほど、なるほど、ふざけるな。その人は、彼のことを知らないんだろうな、知ろうともしてなさそうだけれど。「アイドル」を一つの固定概念で見るなんて、愚かしいことだと私は思う。だって多様だ。アイドルの形は進化し続けている。昭和・平成の理想を体現するアイドルもいるし、「こんなのアイドルはしない、できない」と思われていたことをハイレベルでやってのけるアイドルもいる。「アイドル」と名乗る者全てが素晴らしいとは思わないけれど、彗星のような輝きを放つアイドルは確かに存在している。彼の投稿を見て、じわじわと胸が重くなった。彼は今新しい、信頼できる仲間を見つけて、彼の音楽を、いい歌を歌い続けている。その事実は本当に嬉しいものだし、彼を支えてくれている人達には感謝しかない。それでも、見てくれない人はいるということが、無性に悲しかった。いや、見てくれないだけなら、全然いい。私だって、一部の素晴らしい人々しか知らない。見ていない。でもどうか、彼の「楽しい」を邪魔しないでくれ。私は、彼が楽しく音楽を作り続けているその生き様が好きなんだ。お願いだから彼の邪魔をしないでくれ。自分の音楽が大事なのなら、すべての音楽に同じ眼差しを向けてくれ。それが出来ないのなら、何も言わないでくれ。どうか、彼の生き様を、静かに見ていて。
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