ポエマー

2020(R2)0908Tue

全然大丈夫、全然大丈夫なんだよ、いつも。少し離れているくらいがちょうどいいし、その距離でもあなたの気持ちを感じ取ることができる。それが、とても穏やかで好きだよ。でも台風が来て、一緒の部屋で3日過ごして、正直これ以上に嬉しいことはなかったよ。狭い部屋のベッドに2人で寝っ転がって、あなたがゲームをやるのを見て笑ったり、テレビ見ながら話をしたり、どうしよう、こんなにも早く一瞬が溶けていく。私の部屋が停電したから、2日目はあなたの部屋に行った。合鍵で入った時あなたは爆睡してて、私は適当に洗濯物を畳んで「いい彼女」のコスプレをして、でも起きないから私も一緒に寝た。来たのは16時だったけどあなたが起きたのは19時で、スーパーも閉まってたから2人で歩いてファミレスに行った。その帰り、何ヶ月ぶりに、外で手を繋いだよ。私本当はすっごく嬉しくて、手がすごく熱くなった。もっと強く握りたかったけど、壊れるのが怖くて優しく握った。帰る時、あなたは寝ちゃってたね。どうして寝ちゃうの、私18時に帰るって言ったのに、また会おうねってぎゅっとしてほしかったのに、とか思ったけど、あなたは疲れてそうだったし、寝顔は可愛かったし、それに、もし起きて私がいなかったら少しは寂しいと思ってくれるかな、って思っちゃって、頬にキスして帰ったんだよ。馬鹿、ねえ、素直に起きるのを待ってたら良かったかな。私本当は帰りたくなかったよ、まだ一緒にいたかった、あなたの家から帰ってる時、私がいないことに気づいたあなたが追いかけてきて、抱きしめてくれないかなって何度も妄想したよ。そんな訳ないのに。後ろから自転車の音がする度に少し期待してすぐ馬鹿を見たよ。本当馬鹿らしいな。何もケンカをした訳じゃないし二度と会えない訳でもないのに、すごく寂しい。だからいつもは大丈夫なんだって。これは、夜が引き起こすただの昂りかな。でも、それはすごく嫌だな。悲しい、寂しい、今すぐ会いたい、でも無駄毛の処理できてないや、嫌だな…お風呂から上がってスマホ見たらあなたからの返信が来てて、何にもないのに、涙が出てきた。なんなんだろう、本当に何?何の涙?寂しいのかな、これは。胸が痛いってありふれた表現だけど本当に痛い、息も苦しいし死にそう。鏡に映った泣き顔がブスで萎えた。泣き顔くらいカワイーなら良かったのに。分かっているのだ、私が情緒不安定になるのは大概自分に自信がない時で、それがより昂ぶるのが夜の時間帯だということは。これも、明日の朝にはきっと忘れている。「そういう」気持ちがあったことは覚えているけれど、もう価値はないのだ。忘れる、忘れる、忘れる。嫌だ。例えこれがよくあるポエムの一節みたいな感情の昂りでも、私があなたを思って泣いたことを無価値にはしたくないのだ。こういう夜を越えるのに私はいつも苦労させられるけど、この夜がなければ私は生きていけなかったと思うんだよ。よく分からないや。最後にあなたへ、今日は私のことだけを考えて寝てください、あわよくば寝ないで。私はいい彼女じゃないので

#日記

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