糸屑に鎖

2020(R2)0518Mon

こんな小さいことで死んでしまうには恵まれすぎた。「辛いのなら死んでしまえばいいじゃない」と思い立って、薬箱の中からありったけの睡眠薬を出してさあgo to hellという時に、「いやここで死んだらこの部屋は、てかこのマンションは事故物件になるのかあ」とか、「そしたら親は慰謝料とか払わなきゃいけないのかな」とか、「彼氏が返信返さなかったの気にしちゃったらどうしよう」とか、「幸せ」という名の鎖が重く絡み付いて取れない。でもなあ辛いしなあ、あーあ薄皮餡パンの生地よりも薄い人生だなあ。出来ることなら私と関わった全ての人から私の記憶を消して、一人で伊豆とかで死にたいよ。行ったことないけど。なんか私が今辛いことが全部「あの時ああしてれば良かった」の積み重ねで、救いようがなくて、悲劇のヒロインというには非常におこがましい。その分今できることをすべきなんだけど、何だよ今すべきことって。抽象的な言葉は物語の中でだけ使ってくれ。分からない分からない分からないよ、私はずっっっと馬鹿なんだから。悲しい、悔しい、殺したい、そんなことしたくない、辛い、逃げたい、死にたい… 逃げたい感情が死にたいに直結しているから私は死ねないのに死にたいと言ってしまう。こんなことでは怒られてしまう。ならば私をどうか救ってください。もう私は自分ではどうにもできないほど糸がほつれてしまって、縫い直そうとしても酷くなるばかりで、最早ただの糸屑です。辛い、死にたいと口に出さないと、息をすることもままならないのです。

#日記

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