実在していた憧れの人
4年前に着物を着はじめてからお慕いしているデザイナーさんのひとり
ハイカロリイオトメさんの個展に行ってきた。
私は緊張していた。
東京へ向かう新幹線から緊張していた。
お昼ご飯も食べられないくらいに。
探し物があったので原宿で電車を降りて
用事を済ませてから個展会場へ向かったが
場所がまったくわからない。
Googleマップ先生に頼っていてもわからない。
ぐるぐるしているうちに
カバンにつけていたメガネホルダーが
なぜか壊れて横断歩道に落下した。
絶対ここじゃないだろという階段を
登った先に澁谷藝術galleryはあった。
到着しただけで怖気付いて正直帰ろうかと思った。
でもここまで来たからハイカロリイオトメさんの世界に触れたい。怖い。
でも頑張りたい。
恐る恐る階段を登った先は
昼間に見ている夢かと思った。完全に迷い込んでしまったと思う。
壁に飾られている帯は
飾り気が強くないがしっかりと目を引く。
じっくりと眺めていると帯の説明をしてくださる方がいらした。
聞いたことのある声に正直ビビり散らかした。
ハイカロリイオトメさんご本人だった。
ハイカロリイオトメさんの個展なのだから本人様はいるだろうとうすうす思っていた。
でもまさか作品のガイドをしてくださるなんて夢にも思わず頭の中は大混乱で泣きそうだった。
恥ずかしいから我慢したけど。
一通り作品のお話を聞いて展示されているスケッチブックを拝見した。
このスケッチを見た時
小学生の頃毎日のように通った図書室のしんとした雰囲気
背表紙と表紙をみて次に何を借りて読むか決めている時間
本を入れたカバンの重み
消灯後の布団で読んだ冒険ファンタジー
宿題をやってから読みなさいと母に注意を受けたこと
今まで読んできた作品と共に様々な思い出が頭の中にぶわぁーっと溢れた。
そして本の世界にのめり込むたびに感じていた
駆け出したくなるような高揚感を思い出して胸が熱くなった。
私はハイカロリイオトメさんの
この世界に惹かれていたのだと実感した。
もちろんconocoさんとハイカロリイオトメさんのコラボアイテム『ウサギ水晶糖耳飾り』は買わせていただいた。
もうすでにいっぱいいっぱいだったがコラージュベイス着物も楽しみのひとつだったためみせていただいた。
買うことは決まっていたので実物をみるだけのつもりだったがハイカロリイオトメさんが試着を勧めてくださった。
ここからまた夢をみているのかと思った。
ハイカロリイオトメさんが私に試着の着付けをしてくださった。
憧れの方に会えただけでも幸せだったのに。
黒もいいけどカーキの方が顔写りがいいですねなんておっしゃってくださったので迷わずカーキにした。もうカーキ 一択よ。
動物モチーフがとにかく大好きなのでアラスカシリーズはたまらなかった。
いつか、いつか欲しいと思っていたけれどもう手に入らないようだ。無念。欲しいと思った時が買い時。
もっと早くにハイカロリイオトメさんの作品に出会いたかった。でも出会えたことに感謝を。どうかこれからもずっとハイカロリイオトメさんの生み出す数々のわくわくを摂取できますように……
帰宅したらへとへとで
コーデ写真撮り忘れちゃった。
また着たら追記します。
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