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ヴァサラ戦記:業 1~6話の解説・裏話・制作秘話

・まずこの記事は、stand.fmにて放送中のボイスドラマ「ヴァサラ戦記:業」の視聴を前提としています。
ですが、まだ本編をお聞きいただいていない方々に「いやどんなだよ」と思っていただき、本編を聞いていただけるような文章にしたいと思っております。



第1話

・主人公の最初の名前

彼は1~5話まで「ガイ」と呼ばれていました。
由来は鎧の音読み「ガイ」から来ています。
ガイの名は、彼自身を守る鎧のようにみえる「拘束具」という側面もあります。
この時点の彼は、縛り付けられ、アドニスの命令をこなすロボットであった訳ですね。

・児童養護施設祝福の家/テロ組織・アンセム

代表の男、アドニスが設立したテロ組織。
児童養護施設は表向きの姿であり、実際は子供を暗殺者、戦闘マシーンに育て上げるのが目的です。
ですが、ガイ(当時)がかなりの好成績で、39の村を滅ぼすほどになったので、粛清と称してアドニスが手にかけました。
結果、アンセムはガイ、アドニス、アドニスの側近「アダド」の3人での体制となりました。

・自分でやっていて辛かった例のシーン

慰みものにならないガイを散々暴行した後、DV彼氏がごとく変わり身を披露するアドニス。
その後、傷跡を愛撫する描写があります。
これ、録ってる時はそうでも無いんだけど、後々聞くとかなりむず痒いような感じになるんですわ。
その後ヴァサラ軍登場という流れでもこれはむず痒い。

・モロゾフの村

ゴンゾウ、レノンが赴く村。
名前の由来は菓子メーカーからです。
偶然菓子袋が手元にありました。

・伝令係

「秘密裏に依頼を受ける」のに伝令係から任務を伝聞されているのはなぜか。
これはメイネが伝令に頼んだ伝令。
メイネはガイの事は、もうスカウトする対象として選んでいたと思うので、一足先にゴンゾウとレノンに行かせました。

・レノンの音の極みの元ネタ

「時そば」「芝浜」第2話の「ちりとてちん」
元ネタはご存知、落語の演目から来ています。
レノンが攻撃中、ないしは攻撃後に言っていた文言も、
落語から来ています。
「時傍」では、「時そば」の有名なくだり

「そうかい、勘定いくらだった?」
「へぇ、16文になりますが」
「そうかい!銭こまけぇんだ
   手ぇ出してくんねぇか?」
「へぇ、ではこちらに」
「いくよ!ひー、ふー、みー、よー
   いつ、むー、なな、やー
   蕎麦屋さん 今何時でぇ?」
「へぇ、ここのつでぇ」
「とぉ、十一、十二、十三、十四、十五
   十六、あばよ」と

https://note.com/nagatuki18/n/n5e30ab0c7e99



が元ネタとして使われています。

芝浜では、あまりにも有名なオチ

女房が、もうおまえさんも大丈夫だからのんどくれと、酒を出す。

勝、そっと口に運んで、
「よそう。……また夢になるといけねえ」

https://rakugonobutai.web.fc2.com/26sudoufu/sudoufu.html

を引用

ちりとてちん攻撃後のセリフは

「酢豆腐でしょう」、
「酢豆腐とは上手いな。若旦那たんとお食べなさい」、「いや、酢豆腐は一口に限りやす」。

https://rakugonobutai.web.fc2.com/26sudoufu/sudoufu.html


に因んでいます。
ちなみに、「ちりとてちん」は、上方落語でのタイトルなのですが、
江戸では「酢豆腐」というタイトルでして、
技名は上方版、文言は江戸版というちぐはぐな事になっています。

・「ヤマイさん」

ガイが治療される人物。
「劇場版 ヴァサラ戦記 FILM REVERSE 並行世界と旧隊長」の六番隊隊長“死神”ヤマイその人。
彼の治療を受けてから牢に送られました。

第2話


・「アダ?ユダ?」

アドニスにはアダドは「アダ」と呼ばれていました。
ゴンゾウさんはうろ覚えで、「ユダ」と間違われていました。
ユダがヴァサラ軍に入るのはかなり先になりますから、これは偶然の一致かつファンサービスというか。

・「エンキさん」

大剣を使うアドニス、ですがもっぱらガイを虐待するか慰みものにするばっかりで前線に出ないせいか、かなり戦闘力では雑魚です。
同じ大剣使いの11番隊隊長“暴神”エンキとは比べ物になりません。
副隊長のゴンゾウは、メイネの代わりに十三神会議に出る程なので、エンキさんとはある程度顔見知りですし、メイネも偶にエンキさんと手合わせするので
ダンザイの威力や、大剣を使うテクニックは知っていました。

・メイネ登場シーンの元ネタ

「なんや騒々しいなぁ」から始まる一連のやり取り
これは実は元ネタ(っていうかまんまなやつ)があります。
2011年のドラマ「マジすか学園2」の横山由依さん演じる「おたべ」の初登場シーンがそれです。
おたべも、京都弁を話す、飄々とした戦闘チームのキャプテン...と、かなりメイネのインスピレーション元になっている事は想像にかたくないです。

第3話

・ヴァサラ軍罪人収容牢

ガイが送られた、罪人を収監する施設。
「ヴァサラ戦記外伝 ヒジリ猛虎伝」での、2話冒頭にて虎丸が収監されていた牢屋を想像して頂けるとわかりやすいと思います。
全部屋が鋼鉄、ないしは「ウーツ合金」製であり、あり一匹出る事が出来ません。

・ヴァサラの言葉

3話にて自暴自棄になるガイに投げかけたセリフ
「無くしたらそこで終わりか」
「失うものもあれば、得るものもある」
は、ワンピースの、兄を失い自暴自棄になるルフィとジンベエのやり取りを意識。
また、ヴァサラがこのようなセリフをガイに投げかけるのは、キツネ山賊団の最期を看取れず、カムイを自ら手にかけざるを得なかったヴァサラの自責もあるのです。
また、彼は「行きたくても生きられなかった」亡くなり、新たな幸を得られなかった人間を無数に見てきたので、このようなセリフを思いつくに至りました。

・「陽はまた昇る」

ヴァサラ戦記ヴァサラ過去編にて、天下の大泥棒だったアサヒに投げかけた言葉。
ガイに、同じ言葉をなげかけます。
必ず陽はまた昇ると信じ、戦ってきたヴァサラの心をガイが受け取るシーンでもあります。

第4話

・戒告式

「戒めを告げる式」であり、メイネだけで執り行われる裁判の形式。
罪人をメイネの術で拷問したり、処刑するのですが、
本来これは、許されない罪を持つ罪人だけです。
軽い罪を持つ人間は、基本これを受けず、メイネを含む十三神の執り行う「十三神裁判」にかけられます。

・ヴァサラ軍裁判場

ヴァサラ軍罪人収容牢のかなり地下にあります。
メイネが行使する権限を持つ場所です。

・メイネは吸血鬼か否か

当初、メイネは吸血鬼のように描写されていました。
ただ、彼は吸血鬼ではなく、「血を操る錬金術」であり、不老不死の一族の出故に、吸血鬼のイメージとダブらせ、それでいて吸血鬼とは違う種族だという事を描写しようという決定をしました。
感じとしては、ジョジョの奇妙な冒険第2部 戦闘潮流に登場する「柱の男」に近いです。
それに、吸血鬼なら既に極座の四神最強の爆イケ吸血鬼「マクベス様」がいますしね。
ちなみに、メイネとマク様はFILM REVERSEの裏で並行世界カムイが来るまでの時間稼ぎをしていたので
いつか、FILMREVERSEの裏で起こった「吸血鬼VS吸血鬼みたいなやつ」の激戦が見られるかもしれません。...見られるよね?

・本来どういう回になる予定だったか?

実は、かなりの変更に変更を重ね作られた第4話。
実は話の流れが当初とは別物でした。
本来のあらすじ、結末はこちら。

幻の第4話

「いよいよ十三神裁判が行われようとしている。
裁判場では、各隊の隊長達が神妙な面持ちでその時を待っていた。

ヴァサラの右腕である男、ヴァサラ軍2番隊隊長“天神”アサヒが裁判の開始を告げる。

やがて裁判場にガイが連れてこられた。

後ろ手に縛られ、悲しみを称えた表示に満ちたガイ。

アサヒの号令で、各隊長は口々に意見を述べる。

「えぇ...こんなに幼くて可愛い子が、39の村を滅ぼすなんて信じられない...
なんか理由があったんだよね...?お姉さんに話してみて...?」

「んあ...なんだ俺の番か...
したことは許されねぇよな...許されオロロロロロッ!!」

「オメーが今まで何してきたかなんて心底どうでもいい...これからどうしたいんだよ?」

「こんなに若い子が荒んだ生活をするなんて...きっと、お腹が減っているんだわ!!私特製のおにぎりよ♡」

「んふぅ〜そうだねェ...ハニーのおにぎりは絶品だよォ〜
おかずが無くたって、何個も食べちゃうんだからさ☆」

「んもう♡ダーリンたら!♡♡」

「確かに、貴様は罪を犯した。一生かけても償えぬであろう。
だが、前を向き、心を入れ替え、自然と調和せよ。
仏の声に、耳を傾け...生まれ変わって生きるのじゃ。」

「我は反対ネ。お前は殺される直前の人間の声を聞いたアルか?
お前に人の心は無かったアルか?」

「僕はゲホッゲホッ...こ、罪人でも心を入れ替えて
ゲホッゲホッ....生きる権利がゲホッゲホッ...あるとゴホッゴホッ」

「なーんか目が気に食わないや...許して欲しいって言ってるみたいでさ...」

「私は反対だな。お前が無数の人間の生命を奪ったのなら、死んで償うべきだ。」

「わしはのう...この子を....
ヴァサラ軍に入れるべきだと思うんじゃ...。」


「「「「「「「「「「「えッッッ!!」」」」」」」」」」」


“聖神”ヒジリの一言で場がザワつく。

確かに、彼は元々大罪人「伝説の人斬り・虎丸」
若き日の自分とガイを重ねるのも無理はない。

「もしそうならよ...お前の「生きたい」という心意気...試す他ねェよなァッ!!」

「俺は生きたいだなんて思ってないッ!!」

エンキのダンザイと、ガイの宵闇表裏がぶつかり、激しい火花が散る。


ガイは違和感に気づく。

「身の丈以上の大剣を軽々振り回す筋力が異常な事」

「そもそもこの男には片足が無いこと」

ガイは、あまりに不条理な強さに圧倒される。
やがて、ダンザイがガイに振り下ろされた時、
ガイは不意に身体を避けた。


「おめェ...生きたいと思ってんじゃねェのか...?」

「違う...ッ!?」

「嘘は良くねェよなァッ!!」

十三神裁判の“閻魔”、エンキが怒りの刃を振り乱す。


その刃を止めた、紅い、鈍く光る刃。


「良くないな...今、「嘘をついた事」は裁く必要は無いはずだ。」

「あァ!?」

ダンザイを止めたのは、妖刀“極楽蝶花”
オルキスだ。

「確かめるのは...」

「「お前はこれでも生きたいと思うか」だ。」

「ふッ...だなァッ!!」


ダンザイを構えた暴れる神
極楽蝶花を構えた麗しき神が、ガイの前に立つ。


その時、



「戯けがッ!!」


ゲンコツがエンキ、オルキスにヒットする。

「今は裁判であろう!!何だこの騒ぎは!!」


「だがよォ...こいつが...」

「総督、邪魔をs」


「五月蝿ァァァいッ!!!!」


やがてガイを裁く為の裁判は、
ガイをそっちのけで始まるヴァサラの説教大会になった。


途方に暮れるガイ。

そこに...

「いやぁ...えろぅすんまへんなぁ!」

「メイネ!!」

ヴァサラの怒りは収まらず、裁判の時なのに遅刻してきた“裁判官”メイネに照準が合う。


「あーはいはい、わかりましたよ〜」と適当に返事したメイネ。


次の瞬間

「よっ」
「!?」

ガイの身体は宙に浮く。
メイネが軽々抱き抱えたのだ。

「なっ...何を!?」
「まあまあ、ええから...!」

メイネに抱えられ、ガイはどこかへ消えた。

行き先は、1番隊隊舎。


...あれ、この話面白そうじゃね...?
でも問題点がかなりあります。
この話自体、鬼滅の刃の柱裁判のパロディではあるのですが
・この話だと十三神全員が活きない(十三神紹介回にするには、薄味に感じてしまう)
・そもそもヴァサラなにしてたん
・そもそも裁判が成立してねぇよ
という葛藤がありまして、没にしました。

ただ、再利用の可能性はあります。

第5話


・1番隊隊舎

ボロいとメイネも言っていた通り
かなり古い民家をそのまま隊舎に利用しています。
大広間にみんな集まって事務仕事をしています。
イメージとしては、田舎の建設会社(○○組)的な。
1番隊は予算が無いので基本直せません。

・カムイの名

ヴァサラは、ずっとカムイを自ら討った事に自責と悲しみの念があったと考察しています。
そして、「FILMREVERSE」本編にて「有り得た可能性」のカムイに出会い、その自責や悲しみから解放されたとも思っています。
ヴァサラは、ガイの拘束具の如く鎧っていた過去やしがらみを、かつて共に過ごした兄弟の名を贈ることによって解放しようとしたのかも知れません。
これからを生きるガイ=カムイと共に、カムイも救われて欲しいと思ったのでしょう。

・いるはずだった男

実はこの第5話、カムイ、メイネ、ナバリ、レノン、ユノ、ゴンゾウ、ヴァサラの他にもう1人
「七福」がいる予定でした。
ですが、1話に8人を数分で捌き切れるのかという懸念からカット。
カムイと七福の邂逅は、改めて別回で行う運びとなりました。
七福は、1番隊の協力者で、
時系列的にヴァサラ戦記:業の前作FILMREVERSEの主人公ポジションだと思っています。
なので、「旧主人公が協力者となっている雰囲気」「新旧主人公の邂逅の雰囲気」も、大々的にやらさせて頂きたいですね。

第6話

・1番隊の表仕事

スコップの掘る音がSEで入っているので、庭仕事をしています。
エイザンの登場時のセリフから、8番隊の庭を整備しています。。

・ユノとレノンの任務

第6話で少しだけ描かれた、ユノとレノンの任務の詳細はこちら。

꧁——————————꧂

カムイが入隊し、三日目の午前。

ユノとレノンは、メイネより任務を授かる。

ラクン村という小さな村が、「御狸教」という宗教に支配されている件、
それに「呪い」が絡んでいるというのだ。

ユノとレノンはすぐさまラクン村へと向かった。

ラクンに着いたレノンとユノ。

調査から、呪いの殲滅までのプランをレノンは事細かに立てたのだが、ユノは「可愛くない」とそれを拒否。

2人は衝突するものの、ユノは譲らず意見を押し通し、結局決裂。


ユノは調査から殲滅までを「可愛く、かつフリースタイル」で行うこととなった。

レノンは事前の計画通りに御狸教の施設に潜入。

隙を見て、「教祖・ポンタム」の尻尾を掴もうと情報を探る。


だが、予想外にもユノは持ち前の色気とデカめの胸でポンタムを誘惑、一躍ポンタムの花嫁候補へと躍り出た。


ユノは、ポンタムから悪事を聞いた。

「村民から税と称し大金をむしり取った事」
「毎晩信者の女を侍らせ豪遊三昧な事」

ユノはポンタムに迫る。


「私以外の女の子と関係を切って...?
私、一途な人が好き...」と。


まんまと他の信者の女との関係を切り捨て、ユノに夢中なポンタム。

レノンは、事前の計画が全ておじゃんになった事を悟り、ユノの「可愛く、フリースタイル」な計画に乗ることにした。

信者の女が正式に婚姻の証として性交渉を交わす「交わしの儀」の時が来た。

ユノはポンタムを誘惑するのだが....(こっから本編で流れた箇所)

・この回の元ネタについて

元ネタは原作「ヴァサラ戦記」の第2話「作中最強の見方組織が紹介される時の雰囲気」。

ちょいちょい原作を意識した展開が繰り広げられます。

四番隊隊長“麗神”オルキスの紹介は、原作における三番隊隊長“聖神”ヒジリの紹介まんまです。

個人的には、「ねーちゃん、痛い目見たくなかったらそこどきな!」の言い方が原作でごろつきを演じていたフジタさんの言い方に寄せれたのは良かった(?)

その他には、一番隊隊長“紅神”メイネの紹介も、原作の一番隊隊長“鬼神”ラショウの紹介を意識しています。

・各隊長はどういう状況だったか?

6話にて紹介された旧隊長はそれぞれどういう状況だったのか?を解説します。

⑬ルーチェ
子供達に麻薬を売りつけている麻薬密売組織の調査に出たルーチェとヒムロ。

だがルーチェは、ボスを叩くため囮になるという。

構成員をヒムロは“氷の極み”で一網打尽にする。

ルーチェは単身ボスに挑むのだが、ねじ伏せられ拘束される。

だが、縛られていた縄を“盗の極み”にて「盗んで」いた“氷の極み”を使い凍結、破砕。

そのまま密売組織のボスを凍結させる。

⑫1人飲みの帰り、1人の女性を複数で暴行するゴロツキ達を目撃するクガイ。

女性を助けたが、ゴロツキ達に囲まれてしまう。

だが、ゴロツキの一人は知っていた。

彼が“亜神”である事を。

クガイは“亜人の極”によって体を変異させ、ゴロツキの一人の身体を粉砕骨折。

ボヤきながら次のゴロツキを凄むのだった。

⑪狂気的な人斬り「背中刺し」の調査に単身挑むエンキ。

調査の途中、不意に背中刺しに背中を刺される。

だが、エンキはその程度では屈しない。

妖刀「ダンザイ」で背中刺しをぶちのめしたエンキは、背中刺しが腑抜けた人斬りだということに肩透かしを食らい、消化不良なまま帰るのだった。

⑩⑨貧しい村を支配しようとする地上げ屋の男。

食べられ無いことに泣く少年に手を下そうとする男だが、十番隊隊長“雷神”マルルにどつかれ気絶。

マルルと九番隊隊長“風神”ロポポは、少年に施しの手を差し伸べる。

⑧マルル、ロポポが討伐した地上げ屋の別働隊の男。

吠えてきた野犬を怒りのあまり一蹴。

野犬は気絶する。

そこに現れた1人の大柄な僧侶。

八番隊隊長“武神”エイザンは、その男に、生きとし生ける生命の代弁者として挑むのだった。

その後、任務を終えたエイザンは隊舎にて一番隊の仕事に感心する。

⑦地上げ屋の別働隊が支配した村。

七番隊隊長“拳神”ファンファンは、「この村を取り戻して欲しい」という村民の涙を見た。

そして、村を支配した彼らを討伐すると誓う。

ファンファンは別働隊の代表と退治したが、

彼は大柄な殺し屋を雇い、ファンファンにけしかける。

⑥ヴァサラ軍の血の気が盛んな隊員同士が殴り合いの大喧嘩。

議題は、「可愛いのはルーチェか、オルキスか」というくだらないものだった。

六番隊隊長“死神”ヤマイは、怪我した隊員を治療する。

⑤廃村に潜伏する野党団。

団長の男は、構成員の1人がある「怪人」に追い回されている姿を目撃した。

その「怪人」の正体を知るまもなく、そこには眼前に迫る「ほとばしる光」がそこにあるだけであった。

五番隊隊長“怪神”カルノ。

④小さな村を支配した2人のゴロツキ。

すれ違うは、赤髪が麗しい一人の少女。

ゴロツキはその少女に襲いかかるが、赤く煌めく妖しき刃が2人を屠る。

だが、ゴロツキの1人は悪い気がしなかった。

斬られた刹那、その少女の瞳に射抜かれてもいたのだ。

それが、四番隊隊長“麗神”オルキス。

その自信に満ちた瞳が、彼の心と生命を奪った。

③街でオヤジ狩りをしている、総勢50人のゴロツキ達。

だが、穏やかだが奥底に虎が猛る瞳がそれを許さない。

気づいたた残り2人になってしまった彼ら。

一人は刃を捨て自暴自棄になり、三番隊隊長“聖神”にヒジリ挑むのだった。

②街で噂のスリの男。

今日も財布を盗んで大儲け。

だが、そんな彼はまだまだ三流。

悪いヤツは元・ねずみ小僧=二番隊隊長“天神”アサヒのターゲットだ。

日が昇る街から悪を奪う彼の戦いは続く。

①遊郭帰りの男を狙う露出度の高い服の女。

比喩でなく文字通りに男を喰らおうとしたが、一番隊隊長“紅神”メイネがその呪いに天誅を下す。

あまりに血の質が落ちたその女に、悪態を着くのだった。


・“紅神”メイネ紹介パート

実は、Xにて投稿した、メイネ紹介短編ボイスドラマを少し編集しています。
元音声では、被害者が食い殺されている後にメイネが現れているのですが、
「いや、喰われる前に助けろや」と作った後に気づいたので「喰われる前に助けに来る」という編集を加えました。

・モブの声

各話のモブの声はシネマンガテレビメンバー(たろちゃん組、おざき映画館、イチジクフジタ、ストーム丸山、永江節カツオ、BIG.J.諸岡)の声真似で演じております。
原作の大元へのリスペクトと、ヴァサラ戦記の延長として楽しんで頂きたいという意図があります。

最後に

これから上がる7話からの回も順次解説させていただきます。また次回もお楽しみに!

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