ガンバ大阪戦~久々の勝ち点3

2021年5月12日 ガンバ大阪vs サンフレッチェ広島 パナソニックスタジアム吹田

 無観客のナイトゲーム。平日は本来19時以降のキックオフであるはずがこの試合は1時間早いのは本来であれば迷惑な話であったものの、テレビで観戦するには都合のいい時間割となった。チャイナウィルスの影響で何試合も無観客試合を行ったのだが、どうせならこうやってお互いの試合時間が重ならないようにスケジュールをいじってほしいものだ。
 両チームなかなか勝ちが拾えない中での対戦。トップにパトリックが構えていてそれだけで破壊力がありそうだがあえてつないでこようとするので最終ラインで引っ掛けては前に繰り出す。中盤もなぜかスペースがありボールが持てる。バイタルエリアで待ち構えてるガンバの守備ブロックを崩そうと裏のスペースへスルーパスを出す。が、その意図はことごとく受け手が感じることなくそのままラインアウトしてしまうのだった。
 だがハイネルのロングフィードには森島が高い位置で受けた。すると右サイドの野上がオーバーラップ。スルーパスを受けクロス。ゴール正面からサントスのシュート。これ以上ないタイミング。が、それを枠を外してしまうのだった。
 サントス・・・。いい加減ゴール決めてくれよ。圧倒的なパワーと技術を持っていながらわずか1点しか決めていない。それがチームの得点力のなさにもつながっているのが残念でしょうがないのだった。
 相手の攻撃を食い止めると後ろからつないで持ち上がろうとするサンフレッチェ。ところがここにプレッシャーを掛けられると途端に囲まれて取られる。マイボールになったと思った瞬間攻守が切り替わってる。ガンバもボールを大事にする為いけないと思ったら下げてしまう。すると柏がプレスから高い位置でボール奪取。ゴールに迫る。が、DFの戻りに阻まれ打てずに終わってしまうのだった。
 そして攻守が入れ替わるとガンバも同じように裏への縦パスを狙う。川辺が食らいつきCKに逃げる。そんな場面が何度も訪れる。ガンバのCKばかり行われる。つまらない。守ってばかりである。もっとゴールに迫るようなプレーはできないのか。
 そう思ってたら左SB藤井が駆け上がりドリブルでペナルティエリアに潜り込む。緩急のついたドリブルで抜けるとクロス。ゴール前にいたサントスのヘッド。今度こそ決まった。そう確信したものの、GK東口は片足でそのシュートをブロックしてしまったのだった。
 何ということ。どうしていつもいつもサンフレッチェのシュートにはスーパーセーブが演出されるのか。そしてサントスの得点とのめぐり合わせになさ。やはりこの選手はサンフレッチェには合わなかったんだろうかと悲嘆に暮れるのだった。
 ただ、それでもこのクリアの後ファールが起こりFKを貰う。左サイドからの距離のあるFK。キッカーの森島はゴールに向かって弧を描くボールを蹴った。DFラインとGKの中間に入るそのボール。佐々木がフリーで入りヘディングでGKの届かないスペースへ叩き込むのだった。
 ネットに突き刺さった。先制。やっぱり佐々木はヘディングが上手い。得点力不足の中でDFの佐々木が決めたのだった。
 だがここで喜んでばかりはいられない。今シーズン失点が多いだけに油断がならない。特に得点が決まった直後が一番危ない。そう思っていたものの攻めてる時もリスク管理を怠らず佐々木が防波堤となる。そしてパトリックに入ると荒木がチェック。が、ここでパトリックが倒れたことでファールとされる。ずい分簡単に倒れたのでその判定には首を傾げてしまったもののしょうがない。ガンバのFKをクリアするもCKとなりセットプレーが続く。ファーサイドに蹴られたCK。川辺が振り切られ一美が頭で叩きつけた。GK大迫が身体寄せたもののゴールとのわずかな隙間を叩き込まれてしまったのだった。
 ああ、同点。ハーフタイムまで残りわずかな時間だった。大迫も止めることできなかっただろうか。そしてそもそも発端のFKだが本当にファールだったんだろうか。そんな悔やみが込み上げるもののどことなく失点が当たり前のようになっている。完全に癖になっているのだった。
 後半に入るもブロックをつくって守る展開は相変わらずだった。そしてクリアボールがつながらないのも相変わらず。それによりガンバは心置きなく攻撃できる。パトリックを狙ったロングボールは佐々木がマークにつくもCKに持ち込まれる。再びここでやられる、そんな懸念があった中クリアすると柏がそのこぼれを拾う。前を向くと左サイドにいたサントスに出すとそのまま持ち上がる。藤井が中央を駆け上がってる。追走するガンバDF。するとサントスがアウトサイドキックで出したボールは藤井を飛び越えスペースに上がった川辺へ。GKと1対1。ドリブルから降り抜いたボールはゴールに叩き込まれたのだった。
 入った、入った、入った。相手のCKからのカウンター。攻撃が遅いとあれ程嘆いてたのが嘘のようにカウンターで決めた。そしてゴールがないと批判してたサントスは藤井のフリーランニングを囮としてあそこしかないという絶妙なポイントにパスを通した。全てが全て絶妙なタイミングと連携で決めたゴールだった。
 ここでメンバー交代で守備に回る時間が多くなる。ガンバの圧力が強くなり前に出れない。守備一辺倒の状態はサントスと永井の交代で余計その色彩を強める意図かもしれなかった。あと10分。堪えれるか。永井は守備要員であるはずだ。
 ところが前線へボールが出ると野上がオーバーラップしてCKを取る。なぜか永井が出てから攻撃の時間がつくれるようになるのだった。
 CKを時間稼ぎに使うと程なくしてタイムアップ、1-2、久々の勝ち点3を得ることができたのだった。
 1度負けだすと止まらない城福監督。とりあえずその流れだけは断ち切った。これで今度は勝ちの流れになってくれればいいが。そんな甘いものではないがとりあえずはまた2日空けて試合がある。その過密スケジュールは勝利に浸るにはあまりにも短いのだった。

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