ACL鹿島戦~予定通りの敗戦

2019年6月18日 ACLラウンド16 鹿島アントラーズvs サンフレッチェ広島 カシマスタジアム

 予選1位通過したにも関わらず予選2位通過した鹿島とやるのは分が悪い気がした。一発勝負で絶対に負けないしぶとさを鹿島は持っている。そしてACLへの出場経験の多さ。そして何よりも優勝したという実績があるのが大きい。この大会での戦い方を知ってるという面でサンフレッチェは大きく後手を踏むのだった。
 それでも全員がハードワークする守備で相手の自由を奪う戦術はこれまでのサンフレッチェと違う。リーグ戦の流れを引き継いでメンバーも替えずに臨む。だがあれほど活況を呈した新しい戦い方は早々に対処されてしまうのだった。
 プレスが嵌らない。そしてマイボールになると相手の圧力に屈してボールをつなぐことができない。鹿島は早々にして新たな戦法に対応してきたのだ。そこにチームとしての青樹都度の違いを感じる。監督の格の違いを感じるのだった。それでもこんな時だからこそ渡には前を突き進んで欲しかった。森島にも打開をするプレーをして欲しかった。残念ながら2人共何もできなかった。そう、何もできないのだった。
 そして開始24分にしてセルジーニョに決められてしまう。そこからはもう攻撃の糸目も見つけることができず、更には稲垣はイエロー2枚で退場。点差こそ1点だがそこには歴然たる差が生じていた。遠く及ばない。まるで同じリーグ同志での対戦と思えないくらい別の次元にいるのだった。
 正直なとこ、他の国のチームとの対戦の方がやりやすかった。対して鹿島は他国のチームよりサンフレッチェの方がやりやすかった。そこまで考えると鹿島が予選2位通過したのはわざとだったのかという気さえしてくるのだった。そこも含めて鹿島の方が上手なのだった。
 それでもまだ1点差。ホームで2点取ればいい。ただ、その2点というのが難しい。せっかく機能したかと思った新システムも完膚なきまでに叩きのめされただけにこの後どう戦うんだろう。次の対戦、単純にACLの勝ち上がりという意味以上にサンフレッチェをもう一段上を目指すチームになるかどうかの試金石になりそうなのだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?