札幌戦~ルヴァンカップ敗退

2019年9月8日 ルヴァンカップ準々決勝 第2戦 コンサドーレ札幌vs サンフレッチェ広島 エディオンスタジアム広島

 レアンドロ・ペレイラ負傷。トップにまたしても怪我人が出てしまった。代わりにはいったのが渡。出場機会に飢えてただけに奮起が期待できた。そして何よりも日本人FWとして渡こそ本当に結果を出して欲しい選手なのだった。
 第1戦に負けてるだけに勝たないと負けてしまう。それだけに渡への期待は高まる。そして開始直後に前線での守備からボールを奪うとそのままペナルティエリアに突き進む。そして折り返し。真正面を向いた川辺がシュート。2人で崩した場面だが、枠を外れてしまった。決めたかった。あとわずかが入らないのだった。
そんな悔やみを入れてると今度は札幌の前線ロペスにボールが入る。3人掛かりで止めに行くサンフレッチェ。ところが切り返しに簡単に引きはがされグラウンダーのシュート。するするするっとゴールの隅に入ってしまう。GK林もかつての俊敏性がなくなってしまいああいうボールに対応できなくなっているのだった。
その後、川辺のワンタッチでの裏へのパスに渡が抜け出しGKと1対1になるもこれも決めることができなかった。サンフレッチェは2人掛かり、3人掛かりでシュートを放つも決めきれず、札幌はたった1人で決めてしまうのである。勝負あったな。そんな諦めを抱いてしまった。
もうその後はというと攻め手のない展開ばかりが続く。シーズン初めにはあれほど輝いてたサロモンソンにはすっかり棘が取れたように鋭さのない選手になってしまったことで右サイドではチャンスが生まれない。左サイドの柏もいい形でボールが受けれない。そしてガッチリ固められてる真ん中は尚更攻め手がなく後ろでばかりボールを動かす。何度か試みた川辺のスルーパスは完全に読まれていて摘まれてしまい攻め手のなさを痛感する。やはり後半になって青山を入れないと攻めれないようだ。
そしてその予想通り青山が入る。右サイドのサロモンに代わってハイネルが入る。青山のパスから始まってハイネルが右サイドを駆け上がる。それによりどんどんチームは前掛かりになる。DFの佐々木や野上まで上がる。クロスを入れる。密集したゴール前で跳ね返される。それでもセカンドボールを拾う。そこから2次攻撃、3次攻撃が続くのだった。
それでもゴールが割れない。やはりトップの渡に決定力が欠けている。シャドーの東と柴崎にしてもシュートが枠に入らない。個で決めれる選手がいないのがこういうブロックを突き破れないというのを痛感させられる。
そんな波状攻撃の中からCK。東の蹴ったキックはDFに当たり高く舞い上がる。が、これをGK菅野が処理しきれずに渡が押し込んだ。入った。決まった。やっと決まった。綺麗な形ではないがそれでも1点は1点なのだった。
 これにより俄然精力が舞い上がる。とりあえずは追いついた。あと1点、あと1点いれてくれ。
やはり青山が入るとチームが変わる。だけど青山は90分プレーの精度が持たない。だからこそ第1戦目は後半に3失点もしてしまった。残念ながらもはや90分できるプレイヤーではないというのを認めざるを得なかった。そしてその青山を出すまでに失点しないことこそが必勝パターンであったのにそれができなかった。ロペス1人を止めることができなかったことに悔いが残る。
柏のドリブルから折り返し。ゴール真正面にも関わらず青山のシュートはDFにブロック。その後にも柏の単独ドリブルでシュートを打ちGKがファンブルするも渡の詰めていたポジションがズレてて打てない。そして最後に総力戦で全員攻撃で上がりハイネルにボールが入るも放ったシュートは枠をわずかに逸れてしまった。一瞬入ったかと思ったそのシュートはボール2個分くらい外れてたのだった。わずかの差、そのわずかの差を最後の最後まで決めきることができなかったのだった。
ルヴァンカップ敗退。振り返ってみれば負けた要素にメンバー選考もある。試合に飢えてる選手を使わなかったという采配ミスもある。ACLではリーグ戦に出れない選手を使うことによって出た選手が活躍してレギュラーを勝ち取っていった。そして勝ち進まないと自分の出場機会がなくなるという切迫感もあった。そこを使わなかったのは失敗の要素の一つである。
結果論なら何とでも言える。でも昨シーズンも同じことをして同じように負けてるのである。そこは城福監督も糧にして欲しいと思うのだった。

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