天皇杯鳥取戦~ひっそり開催された天皇杯

2018/06/06 天皇杯2回戦 ガイナーレ鳥取vsサンフレッチェ広島 福山市竹の端運動公園陸上競技場

 観客2,829人。寂しい観客数であるも平日のこの場所でよくこれだけ集まったとも言える。普通に過ごしていれば決して認知できない開催。プロのチームが参加してるのにもうちょっと大会の露出度を大きくしてくれないかとは毎年思うとこなのだった。
 ここで先発の工藤が先制ゴール。これはわずかながらも驚きだった。相手が3部のチームとはいえスタメンのチャンスを貰えるとは思わなかった。シーズンが進むに連れて徐々に出番が減りベンチにさえ入らなくなってしまった。その扱いはもはや戦力外と見えなくもなかったがまだ構想からは外れてないということだった。そしてここ試合に結果を出したことでまた出場へのアピールとなる。依然として厳しい立場であるのに変わりはないがこうやって地道に結果を出し続けることが出場への道へとつながる。そしてそれがFWのレギュラー争いに活性化をもたらす。
 2点目はパトリック。やっぱりコンスタントに点を取るのはこの選手だった。一体パトリックが出場できない時はどうなるんだろう。いつかはそういう時が来るだろうとその不安を常に抱えているのだった。
 ところがもっと不安なのはボランチだった。青山の代わりは誰が。とりあえずは吉野がやったみたいだがこれが上のレベルでやった時どれほどのパフォーマンスを出せるのだろうか。
 青山の右ひざ痛によりリハビリに入るという報道を受けたのは寝耳に水だった。せっかくW杯のメンバーとして候補に選ばれたのに離脱してしまった時は唖然としてしまった。あまりパッとしない日本代表において唯一高揚する要素だった青山の離脱はW杯の終息を意味してた。青山がいれば勝てるとまでは言わない。だけど唯一興味を持てる要素だったのは紛れもない事実だった。
 そんなW杯の最中、3回戦が行われる。またしても世間からは開催されてるのさえ認知されないだろう。ワールドカップと天皇杯。同じトーナメントの大会でありながらこの華やかさの違いはまるで同じ競技ではないかのような錯覚を覚えるのだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?