磐田戦~4連敗

2018年11月3日 ジュビロ磐田vsサンフレッチェ広島 ヤマハスタジアム

 今日は違う。
 素早い寄せ、ボールを奪ってからの攻撃にはパスだけでなくドリブルの切込みが加わる。それによって相手の守備ブロックに亀裂を入れチャンスを演出する。これが3連敗中のチームか。そしてこの攻勢が続く流れの中、ヘディングでつないで最後はティーラシンが決めた。攻撃の起点となった川辺の先発起用は成功だった。
 後半に入るも攻勢は続きゴール前で左右に振れると最後は真ん中へ落とすと和田がシュート。サイドバックという最後列からのオーヴァーラップによってよくぞあのタイミングで顔を出した。そしてきちんと決めたことにこのチームの復活を想うのだった。
 その後も優勢に試合は進む。相手はもう守備に翻弄してる。そんな余裕があったんだろう、中盤でボールを持ったティーラシンは妙に余裕を持ってボールを回してしまった。パスで相手をいなすつもりだったのだろうが素早い寄せに耐え切れなくなり窮屈なパスからボールカットされてしまう。そしてカウンター。一気にピンチに陥ってしまい全速力で守備に回るとかろうじてCKに逃げることができたのだった。
 その時点で悪い予感はした。楽勝ムードに酔ってしまった上での気の抜けたプレーによってもたらされたピンチ。しかも苦手なCKの守備。そして放たれたキックは一旦は水本が止めるもよりによって川又の前に落としてしまった。これ以上ないシュートチャンスを貰った川又はただ足を振りぬくだけでゴールにぶち込んでしまったのだった。
 またCKでやられた。どうして毎回毎回同じパターンで失点するんだろう。しかも逃げ切りを考えて交代選手として青山が用意してたがその前にやられてしまった。全てが後手後手に回ってしまったようである。
 そしてこの得点によって磐田は息を吹き返した。押し寄せる攻撃にサンフレッチェは防戦一方。跳ね返してもセカンドボールは全て磐田に奪われる。そして絶え間ない攻撃にシュートコースを見つけまたしても決められてしまった。追いつかれた。ああ、追いつかれた。今日こそは勝てると思ってたのにまたしても追いつかれてしまったのである。何やってんだと思うと共にその時ピッチの外ではカズが交代で準備してたことでまたしても交代前の失点という同じ失態を繰り返してしまったのに気づくのだった。
 もはや点を入れないと勝てない。そこで入ったベリーシャ。馬力のある突破で活路を見出して欲しい。だが、そんな場面は一向に訪れることなくアディショナルタイムに。刻々と過ぎゆく時間。攻めようにも攻められない。それどころかよりによってCKを与えてしまった。
 もう時間がない。これを堪えればタイムアップ。せっかく2点も先制したのに引き分けにしかできないとは。それでもここは最後の踏ん張りどころである。
 するとCKが入ると笛が鳴った。PKの宣告である。何と、ベリーシャが手を使って倒してしまったのだ。その倒れた選手はまるで包丁で突き刺されたかのような重症患者のようにのたうち回ってる。いや、確かに倒されたのかもしれないがそれはあまりにも大袈裟だろ。それともこういう場面でPKを取ってもらうにはあれくらい演技しないと駄目ということだろうか。判定に不平を言うつもりはないがさすがにあの痛がり様には観てる方が恥ずかしくなってしまった。
 そして最後の最後でPKを決められジ・エンドだった。喜ぶ磐田の選手。そして当然その輪にはあのイタイイタイ病を発してさっきまでのたうち回ってた選手も加わってた。空しい。何が空しいといってそういうチキンな選手のいるチームに負けたというのが空しい。
 シーズン終了まで1回でも勝つことができるのか。そんな疑問を呈したが本当に勝てそうもなくなってきた。一時は優勝できる順位にいたというのに崩れる時は儚いものだ。そしてその低迷したチームを城福監督はちっとも立て直すことができない。この試合でも選手交代のタイミングで見事に失敗している。残念なことに前からそういう課題を持った監督だっがたそれは克服してないようだ。
 そんなことから来シーズンどんな体制になるのか考えを巡らせてる。もうそんなことでもしないととてもこの現実を受け止めることができないのだった。

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