ルヴァンカップ横浜FC戦~言い訳の効かない3連敗

2023年5月24日 横浜FC vs サンフレッチェ広島 ニッパツ三ツ沢球技場


 中3日の連戦、トップにドウグラスヴィエイラ、シャドーにエゼキエウというブラジル人コンビを連続で使ってきた。確かにジョーカーとして結果を出してきたコンビではあるがこの2人がスタメンになって2連敗。どことなく無理があるような気がした。特にヴィエイラに関してはこうしてスタメンが続くとパフォーマンスが落ち、その内怪我をするというのを毎年繰り返しているだけに不安は燻るのだった。

 立ち上がり、前からのプレスで嵌めていこうとする。相手の後ろでのボール回しに出しどころを与えず高い位置での回収、ショートカウンターに繋げる。が、肝心なところで引っかかる。最後の精度がないのは言わずと知れたことではあるが、それはこの試合でも如何なく発揮されるのだった。

 ボール奪取からヴィエイラに当てるとエゼキエウがヴィエイラに当ててゴール前へスルーパスするも東のシュートはGKに当たる、左サイドを抜けクロスを送ると合わせられない。CKを蹴ると荒木のヘッドは枠の外。やっぱり決めきれない。CKも多くおしこんではいるものの最後が決まらないのだった。

 そんなゴール前での精度のなさは横浜FCへ守備への自信を高めさせ、遂にはサイドからカウンターをさせてしまう始末だった。そこに相対した志知。縦へのドリブルから切り込まれると入れ替わられボールに手を出してしまった。悪い位置でのFKをあたえてしまうのだった。そこへゴールへと向かうキックを入れられる。ララのヘッド。これがファーに入り失点してしまうのだった。

 たった1回あったチャンス。それを決め切る横浜FC。数回あったチャンスを決め切らないサンフレッチェ。そこに愕然とするも直後にFKを得た。場所的に失点時と同じ。そこから東が蹴った。飛び込む佐々木。が、GK永井のパンチング。競りながらも弾き飛ばされてしまうのだった。

 決めれなかった。その後チャンスらしいチャンスも巡ってこない。最前線でマークにつかれてるヴィエイラは自由が奪われてる。それでも右サイドからクロス。ゴール正面は通り過ぎた。するとファーへ顔を出したのは川村。走り込んだスピードそのまま。左脚一閃。が、ガツンという音と共に跳ね返った。ポスト。またしても、枠に入れることはできないのだった。

 後半、依然として出場を続けるヴィエイラ。そして依然としてゴールへの可能性を感じさせない。交代で松本泰志が入る。柏が入る。すると少しアクセントを加えることができ、松本のヘディングシュート。が、これもポストに跳ね返されてしまう。ポスト、ポスト、ポスト。本当にこのチームの選手はゴールの枠に当てるのだけは上手いのだった。

 ゴール前を堅める横浜FC。ボールは持ってるものの打開策が見出せない。そして最後はロングボールによる放り込みとなっていったもののそれはもはやヤケクソとも捉えられるものだった。あれだけ繋いでいくことに拘っていただけにそこに光明は見出せないのだった。

 そしてそんな可能性の低い放り込みはことごとくクリアされ挙げ句の果てボールを奪われてしまう。時間がないのにボールが取れない。もどかしい。もどかしさの中でタイムアップの笛は響き渡っていったのだった。

 公式戦、3連敗。満田がいなくなって勝てなくなった。それ以上にヴィエイラがスタメンになって負け続けてる。そして本人も無得点が続く。そこをどう考えるか。もしかしたらこれがわかっていながらこのメンバーにこだわったのかもしれない。全ては次の試合の為の布石。今はそう考えることにしようと思うのだった。

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