清水戦~ヨンソン監督に叩きのめされる

2018/10/20 清水エスパルスvs サンフレッチェ広島 IAIアウトソーシングスタジアム

 首位陥落。2連敗。連続無得点。
 順位こそ2位であるが完全な落ち目である。点が入らない、守備で堪えきれない。まるでいいとこなく今や高校生と試合をやっても勝てないような気がしてきた。そんな時に清水との対戦。ヤン・ヨンソン監督である。昨シーズンのサンフレッチェの監督。城福監督にしてみれば自分の存在価値を見出すには絶対に勝たないといけない試合なのだった。
 澄み切った秋の日差しがピッチの芝の緑を映えさせる。心地よくサッカーができる。代表戦のせいで2週間中断したこともあってこれまでの悪い流れは止まるだろう。そして選手も自らその流れを断ち切るべく素早い寄せ、激しい当たりというのを体現していった。この一戦に掛ける想いというのを感じた。
 ところが清水の攻撃ばかりが目立つ。右サイドで出場した川辺はボールを受けても孤立してしまい個人技で切り抜けるもサポートに入った青山が簡単に奪われてしまった結果CKを与えてしまった。
前半のCK。それだけで嫌な予感がする。が、マンマークはしっかりしてる。競り合いで負けれない。そんな空中戦の裏を突いてグラウンダーでニアへ。そこへ飛び込んだ北川がゴールのわずかな隙間に見事に決めたのだった。ああ、またしてもCKでの失点。毎回毎回同じパターンでやられてる。あれだけ中断期間があったのにどうしてこの課題が解決されてないのだろう。
早く追いつきたい。でもどんなにボールを回そうとハーフラインを超えないのだ。DFで回してるだけ。だから相手も守っててちっとも怖くない。チャレンジで縦パスを入れるとことごとくカットされてる。どことなく観ててそのタイミングが読めてしまう。受け手の位置とかもう少し改善できないのだろうか。その辺を修正という監督の采配には疑問を感じてきた。
それでも前線でサイドから中へと入るボールに工藤が入打った。ジャストミート、入ったと思ったもののGKにストップされてしまった。ああ、やっぱり決めきれない。工藤は本当にシュートが苦手だ。それなのにFWというポジションであることに悲哀を感じる。
そして後半に入る。追いつきたい。だが柴崎が右サイドで息詰まった。すると中途半端な浮き球を中央に送ると簡単に清水ボールになってしまう。そしてそこから少ない手数で前線へ。カウンター。追いかけるDF。だがゴール前でパスを出されるとフリーのチョンテセにガツンとやられてしまった。
終わった。もう勝てない。巻き返すつもりが逆にやられてしまった。この追加点は精神t歴にも物理的にも巨大なダメージを受けてしまった。
もうこれ以上観る必要はない。そう思いながらも惰性で眺める。工藤がティーラシンと交代した。その後柏が入る。するとさすがに危機感を感じたか、ゴールに迫るプレーが多くなる。するとついに絶対的なエースであるパトリックが交代を告げられる。ベリーシャが入った。それで更に攻撃への比重を高めていった。
サイドからのクロス、青山のスルーパス、ゴール前へのパス。そういったシーンがありながら決めることができない。ベリーシャ、ティーラシン、川辺。それぞれ持ち味を出しながらシュートを放つが決めきれない。どんなにいいサッカーをやろうと最後を決める選手がいないのだった。
そして終わった。本当に無得点で終わった。3試合連続完封負け。想像はしていたが実際に目の当たりにするとキツイ。もう何をやっても勝てない気がしてきた。
得点力不足。それは単に頼みのパトリックが点を取れなくなったというだけだ。かといって他に点を入れる選手がいるかといえばいない。そしていつも同じパターンで失点をしてしまう学習能力のなさでいつもやられるのだった。
ヨンソン監督の時、セットプレーでの失点は克服できたんだよな。そしてパトリックがいなくても最後残留できたんだよな。そして今回そのヨンソン監督に叩きのめされてしまった。
もしかして監督交代しない方がよかったのでは。今更ながらそんなことを思ってしまう。少なくとも残り試合の中でそれを覆すものを見せてくれるのか見守りたいとこだ。

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