仙台戦~突き抜けない壁

2017/08/13 ベガルタ仙台vsサンフレッチェ広島 ユアテックスタジアム仙台

 お盆を前にして猛暑が一服してきた。それまであまりにも暑かった為におこか涼しく感じる。が、それは気分的なもので少し動き回ると途端に汗が滴り落ちるのだった。
 出場停止で青山を欠くサンフレッチェのボランチには柴崎が入った。そしてトップ下には森島。これはこれで楽しみな布陣だった。柴崎がゲームメイクをし、森島が攻撃を活性化させる。そんな展開を期待してた。
 ところが実際に攻撃への推進力を高めたのは2人の外国人選手だった。裏へのロングボールはパトリックが収めライン際のイーブンのボールはロペスがもぎ取る。ドリブルをしてパスをしてシュートまで持ち込む。ロペスのヒールキックで抜けたパトリックがゴール前でシュート。が、これはGK真正面でキャッチされてしまった。
 やはりパトリックは存在感がある。そしてパトリックのお陰でロペスも生きる。そして他の選手も明確なターゲットを得ることができたことで攻撃への推進力を強める。圧倒的にサンフレッチェが攻めてる。いつ点が入ってもおかしくなかった。
 ところがこれが入らない。そして肝心なとこでパスミスをして相手にボールを渡してしまう。そして何より、森島が完全なる穴となっていた。前線でパスを受けても簡単に潰されてしまう。あそこが耐えることができない。せっかくフェリペからポジションを奪ったと思ってたものの、全く消えていたのだった。
 そしてそんなサンフレッチェの自らチャンスを潰してしまう状況に気をよくしたのだろうか、後半になると仙台はどんどんと前に出るようになっていった。守備に回るサンフレッチェ。ボールを取ろうにも取れない。ロペスが右サイドで奪ったもののすぐに囲まれ誰もサポートに来ない。その内に奪われゴールに向かわれる。そしてシュート。中林も一旦は弾いたもののそのこぼれ球を決められてしまった。またしても失点。力業で攻めたらねじ込まれたという感じだった。
 そしてここから仙台の猛攻が続く。もうあらゆるプレーが自信に満ちあふれてる。サンフレッチェと対戦するチームはみんなそんなムードになる。ボールが取れない。ボールに触ることすらできない。そしてシュートを打たれまくるのだった。
 森島に代わってカズが入る。柴崎に代わって茶島が入る。メンバー交代をしていくと少しずつ変わっていく。それによりロペスがシュートを打つ。が、枠に入らない。やっぱりロペスはシュートが下手だとぼやくもそれでもシュートを打つだけマシなのだった。
 人数を掛けてゴールを守る仙台に攻めてがない。クロスはクリアされる。パトリックを狙った裏へのボールはオフサイド。点が取れない、点が取れない、点が取れない。ああ、パトリックが入ったのでこの台詞を言うことはなくなるのだろうと思っていたのにそんなことは全くないのだった。
 監督が替わり、前線に強力なFWが入り、身体を張るディフェンダーも入ったのに結果は何も変わらない。いいとこまではいくけどその先がいかない。一体どこをどうやれば勝てるようになるのだろうか。単なる一敗という以上に敗北感が重く乗し掛かるのだった。

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