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Two Kids Song ~同じトラックからこんなに違う曲ができるんだって話~

 こんにちは、yuiです。
相変わらず今日も文章を書いています。性懲りもなく。そして今回に至ってはタイトルも長いですね(しかも雑)鬱陶しくてごめんなさい。

 ずばり、今回のテーマはTwo Kids Songです。I MA SA RA...というつっこみはそのまま胸の中にしまっておいてください。

 スキズは3RACHAがメインで作詞作曲をしていますが、それを今回は2人ペアでやってみようって企画ですね。しかもトラックはバンチャンが作ってきた一つのみ。同じトラックを使って作詞作曲をそれぞれがしてみたらどんな感じになるのかなあ、という新しいチャレンジ。3RACHAのメンバーは必ず分かれるように先に部屋に入り、残りのメンバーが部屋を選んでペアが決定するという形をとっていました。

 これ(上の動画)が初回の放送です。
 結果としては、バンチャン&フィリックス(まさかのホジュズ)、リノ&ハン(まさかの味噌)、チャンビン&アイエンヒョンジン&スンミンという組み合わせになったわけ。

 いろいろ言いたいことがありますので、まずは四者四様の歌詞を見てみましょう。スンジニだけはパート割わかってないと曲の面白さが半減するのでパート分けしてます。
 作成にあたってのビハインドも簡潔にまとめてみましたので、和訳と一緒に確認してもらえると幸いです。


Yeah민Boss by 빵꿀즈 (Changbin&I.N)

YeahミンBoss by パンクルズ

おい 大丈夫か?
いや
なんで?
静かにして

Uh ooh woah oh oh (Oh na na na na)
Uh ooh woah oh oh
YeahミンBoss 

天気はいいのに ey 確かにいいのに ey
でも俺の気分は 暗雲に覆われている
1人だけの時間が ey 今日は必要みたいだ
豆もやし※を2個つけて ノイズキャンセリング

印象的な風景にも眉を顰める
甘いものを食べても俺の口には苦い
俺の味方だとしても警戒されてるみたい 
本心から出た言葉も
俺の目にはみんな上辺に見える
Uh ぱっと開けた空を見ても
俺の目には全部重苦しい
Uh 太陽はどうして俺を睨むんだ
俺の顔が全部焼ける

今日は何も聞かないで (Oh na na na na)
Hey 話しかけないで
今日は触らないで (Oh na na na na)
Hey 危ないから

今日だけは
足を運ぶ先々でムカついて
嫌気がさすから俺を探さないでください

できることもないのに
何でこんなに渋滞するんだよ
息も詰まるしやることもない

YeahミンBoss 
Uh oh ooh woah ooh woah uh oh baby
Uh oh ooh woah uh oh
YeahミンBoss 
Uh oh ooh woah ooh woah uh oh baby
Uh oh ooh woah uh oh 

YeahミンBoss 

 ※豆もやし…AirPodsのこと
 ※※Yeah민…鋭敏(とても敏感)という意味のイェミン(예민)を英語+ハングルの字体にしたもの

 これがチャンビン&アイエンの作った曲です。

 この二人は
①作業スタイルについて話す
②テーマを掘り下げながら決め、タイトルも決める
③メロディ-を決める
④歌詞決める という流れで曲作りを進めていきました。

 チャンビンはあくまでもイエニの目線に立ちながらひとつづつ解説し、講義するようなスタイルをとっていました。チャンビン自身、曲を作るときはかなり整理する方だと言っていましたが、イエニのやりたい内容を、沢山の質問を投げかけることによって引き出していく感じですね。

イエニ「豆もやしをテーマにしたい。いつも豆もやし(Airpods)つけてるじゃん」
チャンビン「普段豆もやしをつける理由は?」
イエニ「歌を聴くため」
チャンビン「なんで歌を聴く?」
イエニ「気分が悪い時とか、歩きながら曲聴きたい時とか」
チャンビン「お前のイヤフォンってノイズキャンセリング機能ある?使う?」
イエニ「うん、使う」
チャンビン「それを使う理由は?」
イエニ「気分が悪くて、周りの音を遮断したいから」
チャンビン「普通ノイズキャンセリングする理由は『周りの音を遮断したい』から。自分だけの空間にいたいから。自分だけの音楽を聴きたいから。他のものは聞きたくない、自分が聴きたいものだけ聞きたいっていう感じ」
イエニ「そして、音楽に集中したい、みたいな」
チャンビン「じゃあ、今超むかつく。一人きりになりたい。誰も干渉しないでほしい。歌は明るいけど歌詞はそう書いて...」

 や~まじでここのやり取りがすごかった。ブレインストーミングをやる要領を口だけでできてしまうのが。チャンビンが曲作るときにかなり整理してるっていうのがよくわかるシーンだったなと思います。

 イエニが自分のポジションに集中したくて殆ど作詞作曲の作業をしてないから本当にこういうのが難しい…っていうのを知ってるから、「俺はラッパーだからこういうのを聞くとこういう感じで言葉遊びする」「フックは歌謡っぽくしたほうがいい。同じ音を繰り返すと聞きやすいんだよ、パボアラみたいに」って自分のスタイルを解説し、イエニが「いいね!」って言ってから組み入れるあたりが本当に上手だなあと思った所存です。


잔소리 대마왕 / 티격태격 (Hyunjin&Seungmin)

小言大魔王 by いざこざ

H:あ〜何だよ 何時だ今
あ〜何だよこれ
あ まさかまた寝坊した?

H:Mm yeah yeah
アラーム鳴った気がしたのに
何で今俺はここに一人なんだろ
S:おい 早く電話かけなきゃ
また遅刻しそうだ
Okay okay, okay okay
服だけ着替えてさっと出て来い

H:今日に限って
誰も俺を起こしてくれなかった ガッカリ
S:今日に限って
二回起こしても起きない
H:ごめん 最近マジでアラームが聞こえない
S:いや まぁ一日二日の話じゃないけど

H:誰より一生懸命に生きてるけど
朝は何もかも全部面倒くさい
S:大丈夫 起きられないこともある
でも でも でもさ (お願いだから)
けど だけど自分で起きて

H:アラーム鳴った気がしたのに
(アラーム鳴った気がしたのに)
何で今俺はここに一人なんだろ
(何で俺一人)
S:やれやれ 今日はうっかりしちゃった
(うとうと)
知らん 知らん 知らん 知らん
マネージャーヒョン そのまま出発しましょう

H:もっと寝る もっともっともっともっともっと寝る
もっと寝る もっともっともっともっともっと寝る
S:また寝るの?またまたまたまたまた寝るの?
滅茶苦茶だな yeah
2人:それでも俺たちは友達だから
永遠さ

 これがヒョンジン&スンミンの作った曲。

この二人は
①お互いの作業について語る
②曲構成、メロディラップを考える
③歌詞を考えながらテーマを詰める
④歌詞決める
⑤曲タイトル、チーム名を決める という流れで曲作りを進めていきました。

 唯一3RACHAのいないチームとなった2人は、お互いの意見を交換しながら進めていくスタイルでした。作業数からヒョンジンが少しリードする傾向にはあるみたいですね。

 そしてこちらは割とやってから考える感じ。さっきのパンクルズとは異なるタイプですね。とりあえず「やってみて修正していこう」「やり取りする感じの曲がいい」ってそこだけ決めてあとは話しながら決めていったような。実際、何気なく「もう一分だけ寝ていたい」と口ずさんだヒョンジンに対してスンミンが強く共感し、この曲が出来上がる感じになりました。最初は「俺たちは多分誰よりも平和」とか「ラブソングにしてみる?」とかいろいろ言ってたのに、結局は早く起きてヒョンジンを起こす係になっているスンミンの小言の歌になってて笑った。でも仲がいいみたいで何より。ほほえましい曲です。

 ちなみにチーム名は、曲タイトルを決めるときにヒョンジンが案として出したものをそのまま使ってます。スンミンの案はタイトルに採用。

 リンクも貼っておきます。


한 장 더 by 찬스(CHANCE) (Bang Chan&Felix)

もう一枚 by チャンス

全員集まったついでに団体写真(oh e-yo)
関係者全員で撮ろう(おう 撮ってみよう)
何より大切なこの瞬間 (cheese)
一つの場所だけ眺める集団 all together

Everybody works so hard, no cap
Through my phone camera, one tap
写真一枚に思い出を収めよう
時間は早く流れていく
I don't wanna waste more time
一回きりのチャンス逃がさないように
俺はみんなをsaveする

俺は後悔したくない 今じゃなきゃ
俺はまた空っぽのギャラリーを探すんだ
写りの良くない写真も全部
保存してしまおう (しまおう)
何でも全部必要なんだ
for my timeline hoo hoo

一枚 お願い一枚 今もう一枚
撮ってもいいですか?
一枚 お願い一枚 今もう一枚
撮るから say cheese

Just do it for the memories キムチ※
事故写真でも関係ない Say cheese
Just do it for the memories キムチ
もう一枚撮りましょう now

 ※キムチ=日本で言う「1+1=2」みたいなやつ。笑顔になるサイン。

 これがバンチャン&フィリックスの作った曲です。

 この二人は
①音楽について話す
②テーマを決める
③メロディ-決める
④歌詞決める
⑤曲タイトル、チーム名を決める という流れで曲作りを進めていきました。
 皆様おなじみホジュズ(フィリックスは一直線にバンチャンのいる部屋に向かっていましたね)。チーム名はバンチャンのチャンとフィリックスのスでチャンス。曲名とのリズム感も含めてこのチーム名に決めたみたいです。

 ピリは「自信がない」と不安な様子を隠せておらず、バンチャンが変に力まず楽しくやろう、何事も経験よ、みたいなことを言ってて。バンは終始ピリを称賛し、彼の考えに共感し、彼を励ますスタイルでした。ほんと褒め殺しかな???ってぐらいだった。(笑)

 でも、苦手意識を持ってるピリにも気楽に取り組んでもらえるように、音楽について話すことで外堀を埋める攻め方をしたバンは武将だと思います(言い方)。アドバイスしながらもピリ自身が作業するところは彼自身にやらせ、「大丈夫修正してあげるから」って。さすがすぎる。

 ちなみに、テーマを決める際にピリが言ったのは「光合成」(Photosynthesis)。STAYを太陽に例えると、STAYから力をもらうのが光合成。デビューしたころ自分たちは種だったけど、今までたくさん記憶に残るようなことをしてきて、その時に沢山写真撮影(Photo)をしている。そのPhotoを見て、受け止めて、また成長していくという意味を込めたいと語ったんですけど、うーん、このあたりの言葉遊びはピリだから出てきたものですね。なかなかすごい発想で素敵です。

Ice Americano by 한 번 더 리플레이 (Lee Know&HAN)

Ice Americano by もう一回リプレイ

Ooh ya ya ya Ooh ya ya ya
Where you at where you at
Ey 1 2 3

Ice Americano We drink it all day 
あ〜足りないな
もっとカフェインで満たして

But not too much
何でもやりすぎはよくない
とにかくIce Americano たまにはラテ

Have a sip babe 爽やかに
もう一杯 みんな一緒に 高く持ち上げ
ice ice ice

暑いんだよ
やめられない 俺はアメリカーノ※
ラテはさ
甘すぎてさっぱりしない
朦朧としてる時は
一食済まして アイスアメリカーノ※※(drinkin’)

あぁそうだ
アイスアメリカーノ1杯飲んで chillin'
日差しが暑い
冷気が必要だ no hot drinks

夏が来た
エアコンの風の下で冷たいもの
正直言うと天気は重要じゃない
必要なのはicy

ヒョンひと口 俺ひと口 whoa
お前ひと口 俺ひと口 whoa

俺たち一緒に飲もう
Ice Americano

 ※実際の歌詞は얼죽아となっており、これは“凍って死んでもアイス”を略した単語。寒い日にも冷たい飲み物(アイスアメリカーノ)ばかり飲む人のことを示していますが、ここではわかりやすくアイスアメリカーノと訳しています
 ※※実際の歌詞は아아となっていますが、これはアイスアメリカーノのことなのでそのままアイスアメリカーノと訳しています

 これがリノ&ハンの作った曲です。

この二人は
①テーマを即決
②曲構成を決める
③歌詞を考えながらメロディも考える
④思い出話をする
⑤曲タイトルを即決する という流れで曲作りを進めていきました。

 皆様おなじみ、公式カップルともいわれる味噌です。ちなみにリノが部屋に入ってきたときジソンは「またヒョン?ある程度予想はしてたけどさ」とのたまっております。『ある程度予想はしてた』らしい。「1月1日のDispatch報道に俺たちが出るかも」とリノも言ってます。仲が良くて結構。

 ジソンがリノをリードしつつ役割分担をする感じ。他3チームに比べるとゆるゆるな空気だったなーという感じです(笑)そもそもEP.01が始まったとき、他チームがいろいろ話をしているときにこの子たちはビンゴしてましたから。
 思い出話に花も沢山咲かせてましたね。まあやるときはやる、休むときは休むスタンスっぽいです。

 ちなみにテーマは

ジソン「ヒョンとテーマがよく合うやつがある。アイスアメリカーノ」
リノ「おおそうだ」

みたいな流れであっさりきまってましたね。ざt…おっと。

 ジソンはリノをうまくリードしながら、リノ自身がやりたいようにできるよう、一切制限を設けていなかった気がします。あと歌詞見る限り(※で解説したように)、若者向けの略語がよく出てくる。書きたいように書いたんだろうな、って感じがします。

リノ「もともとアメリカーノにミルク入れたらラテじゃん。ミルク(ハングルで우유)を横にしたらアヤ(ハングルで아야(痛い時に出る言葉))になる」
ジソン「天才!!!そんなのどうやって考えられるんだ…俺たちはアイスアメリカーノがもっと好き ラテはわざわざ飲まない こんな感じで行こう」

 終始こんな感じでノリが軽かったし最後はカラオケもしてましたよね、、、ほんと味噌らしいです。



ざっくりとまとめるとスキズちゃんすごい。


 歌詞だけ見てもわかるかとは思うんですが、同じトラックからできたとは思えないくらいそれぞれの個性があふれる曲になってますよね。

 超絶簡単に歌詞の特徴をまとめてみると、ビニイニは「今日はとりあえずほっといて」って投げやりでうんざりした感情をのせた曲、スンジニは”朝起きないヒョンジンと起こす係で小言の多いスンミン”っていう等身大の曲、ホジュズは「みんなの思い出を1枚でも多く写真に残そう」っていう今のこの瞬間を大切にした曲、味噌は「とりあえず俺らはアイスアメリカーノ」って自分たちの気が合うものをそのまま歌にした曲。最初このトラックを聞いたときは「ノリがよさそう」「かわいらしいサウンド」だとか言ってたのに、やっぱりそこから思いつくテーマっていうのは十人十色ならぬ八人八色みたいです。

 メロディラインや曲の構成もそれぞれ違いがはっきりしているんですよね。例えばビニイニなら2人で歌うパートがほかのチームより多め。スンジニだとニワトリの鳴き声が入ったり、ところどころ叫び声(?)が入ったり。ホジュズは全体的にメロディカルにまとめてて、音程のない箇所がほとんどない。味噌だったらタイトルでありキーワードでもある単語が至る所に出てきたり。ほんと違いがあって面白いです。

 曲を作る過程もそれぞれのグループでばらばらなんですが、最終的に曲はちゃんと出来上がってますよね。そのあたりもすごいなあと思ったし、プロデュースチームでもある3RACHAの3人だけではなくて、全員が曲を作れるっていうのは結構すごいことなんじゃないかなと思います。

 過去にアルバムでMixtapeという形で作詞作曲に全員が携わってはいましたが、そういうざっくりとした大枠ではなく割と個人的にも作れるってのはちょっと普通にすごいことですよね。実際、直近ではSKZ-PLAYERでヒョンジンとイエニが自作曲を公開していますし(イエニはバンやチャンビンとの共作ですが)、このTwo Kids Songのコンテンツ内でスンミンも『小説』というタイトルの自作曲を作ったらしい(公開してくれ!!!)のと、バンチャンが渡したトラックでピリも作業してるっぽいことが明かされたので…。

 今回はこうやってTwo Kids Songに焦点を当ててざっくりとした総評?みたいなのをしたのですが、こうやって長文を書くことで自分の中で思考整理ができたりスキズちゃんたちへの愛が深まったりといい感触を得たように思います。笑

 これからもマイペースに、でももう少しくらいは更新頻度を上げていきたいなと思っていますので、また次回にでもお付き合いいただけたら幸いです♥

 それでは、ここまでお付き合いいただいてありがとうございました~!

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