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외계인 / Alien 日本語訳と考察・解説

 こんばんは。yuiです。
 V Liveをつけて2021年最初のソロライブにやってきてくれたジソンが「12時まで寝ないでね」と告知した段階である程度予定はしてました。でもまさか、こんな短いスパンでSKZ-RECORDが来るとは思っていなくて。

 この曲がアップされ、メロディを耳に馴染ませながら日本語に訳していた深夜。泣きそうになって、どうしてもジソンの気持ちを知りたくて読み解きたくて、noteを書きました。どれだけ考えたってどれだけ追いかけたって彼には届かないのだろうけれど。

 この曲の第一印象をTwitterに投げています。星の間にいるような曲だと思いませんか?わたしの脳内では瞬く星たちの間を、ジソンがひとり歩きながら、時には落書きをしながら、時には佇みながら、歌詞をつぶやいているような情景が浮かんでいました。

 混乱から、こんなツイートもしてました。こうやって曲が公開されるたび、ジソンに近づいたようで近づけていない事実を目の当たりにして、本当に心臓がバクバクした。歌詞に込められた内容は、本人たちの中ではすでに解決した話であって、わたしたちは決してリアルタイムに寄り添うことはできない。それでも、この曲を分析してみることで少しでも「ジソンの欠片」を知りたいな、見つけたいな、という想いが強まりました。

 あくまでも自己解釈にはなりますが、良ければ読んでいってくださいね。
それではさっそく日本語訳しましたので、そちらから見ていきましょう。


日本語歌詞

(“人生で予測できるたった一つのことは
人生は予測不可能だってこと”
“誰にでも何にでもなれる”)

地球にぽとっと落ちた 僕はこの地球ではalien
僕一人どこにも属さないみたいで
どれだけ笑ってみても とても孤独なんだ
地球人に混ざろうとする宇宙人
声を出して自分の言葉を話してみたって
誰も聞いていない

見知らぬ場所に不時着して
初めは期待でいっぱいだった僕の
目にはまっ暗な夜が来ればしきりに涙が溜まる
僕の堂々さも誰かに憎まれるかもしれないから
死んだように生きてきたら
いつの間にか僕は一人遠くに離れていた
あの子たちと同じ場所にいても
なぜか僕はalienだった yeah
宇宙から飛んできて不時着し
傷だらけになった僕は一人ぼっち

寂しい夜だな 静かな夜だな
とても暗い僕の低い声で
叶えるんだ あの星の間で
ただ寂しいんだ
誰か手を差し伸べて僕をつかまえて

地球にぽとっと落ちた 僕はこの地球ではalien
僕一人どこにも属さないみたいで
どれだけ笑ってみても とても孤独なんだ
地球人に混ざろうとする宇宙人
声を出して自分の言葉を話してみたって
誰も聞いていない

そうさ 僕はいない 毎日溢れてる
僕は僕の不安を背負ったまま
誰も気にしなくても僕は疲れるんだ
倒れないようにっていう僕の誓いで

空高く見上げる場所にある無数の夢が
僕を喜んで迎えてくれるから
憂鬱さも気にしないで
そうだ 僕が生きていかなきゃ
崩れたら全てが水の泡になるのさ 夢さえも

水の泡になるのさ 夢さえも
僕がここで飲み込んだ息さえも
酷く辛くて苦しかったけど耐えられる
夢のためならやれるだろ?

そうさ 誰かは僕を望んでなかったし
皆の好感を得るには僕はあまりにも幼かった
時間が過ぎていくにつれて僕は大人になって
完璧じゃなくても誇らしく僕を励ます

寂しい夜だな 静かな夜だな
とても暗い僕の低い声で
叶えるんだ あの星の間で
ただ寂しいんだ
誰か手を差し伸べて僕をつかまえて

地球にぽとっと落ちた 僕はこの地球ではalien
僕一人どこにも属さないみたいで
どれだけ笑ってみても とても孤独なんだ
地球人に混ざろうとする宇宙人
声を出して自分の言葉を話してみたって
誰も聞いていない

 補足として…
 

韓国語タイトルでもある”외계인”は
 「宇宙人 / 外界人」という意味
英語タイトルであるAlienは
 「海外の / 他の国の / (…と)性質を異にして / かけ離れて / (…と)調和しないで / 相いれなくて / 地球圏外の」という意味

 解説でもう少し詳しく話しますが、この曲での"alien"は上記の意味を複数込めているものと考えられたので、敢えて日本語には訳さずに英語のままにしています。

それではお待ちかね(誰が?)、歌詞の解説と考察に移ります。


歌詞の解説と考察

 この曲のキーワードはタイトルにもある通り、ずばり"alien"という単語です。先述したように、この単語は一見「宇宙人」と一言で訳してしまいそうですが、英単語の意味としては多数の意味があるんですよね。自分を示す代名詞でもあり、自分の状態を示す形容詞でもあり…
 そのあたりを踏まえたうえで、歌詞を読み解いていきましょう。


(“人生で予測できるたった一つのことは
人生は予測不可能だってこと”
“誰にでも何にでもなれる”)

 冒頭のセリフ部分、つまり歌詞には載っていない部分です。原文は

“The only thing predictable about life is its unpredictability”
“Anyone can be anything”

 前者は『レミーのおいしいレストラン』、後者は『ズートピア』より引用されたもの。どちらも原文で検索すると「名言だ」と紹介されているフレーズですね。

 この曲は「孤独・寂しさ」に重きを置いた曲・歌詞構成になっていますが、なぜか冒頭でどこか勇気が出るような前向きなフレーズを入れています。先頭にこれを入れる意味をずっと考えていたんですが、最後のブリッジ部分で語られる「完璧じゃなくても誇らしく僕を励ます」にかかっているんじゃないかな、というのが個人的見解です。この曲のなかで、その部分だけが少し前向きな歌詞になっているからです。最初に持ってくることで、その次に続くフックやバース部分で表現したい「孤独感」をより強く表現するという相乗効果があると思われます。

 にしても、敢えてここでアニメの名言を持ってくるあたりがジソンらしいな。


地球にぽとっと落ちた 僕はこの地球ではalien
僕一人どこにも属さないみたいで
どれだけ笑ってみても とても孤独なんだ

 この曲のフック部分です。フック部分は曲中に3回出てくるんですが、その1回目。

 「地球にぽとっと落ちた」=ほかの星から不時着した、もともとは予想もしていなかった着陸を表現しています。「地球」というのは「Majority(マジョリティ)、その他大勢」のことを、「alien(僕)」というのは「Minority(マイノリティ)、異質な存在、その場になじめない存在」のことを喩えています。異質な存在であるがゆえに「僕一人どこにも属さない」ように感じてしまい、その他大勢と同じように笑っても自分は他とは違うんだ、というように孤独を感じてしまっている、という意味。ちなみにここでの「笑い」というのは「愛想笑い」「なじんでいる風に強がって作った、心からではない笑い」であると考えられます。

 ここのジソンにとっての地球とalienは何なのか考えてみました。ひとつは『地球がマレーシア』だと思います。

 ジソンは両親の都合で2012年から2015年まで約4年間マレーシアに滞在していました。内向的な性格や言語の壁などでうまくなじめず、学校にもあまり通わなかったと本人が雑誌インタビューで語っています。このことはこの歌詞のビハインドには絶対あるのではないかな、と個人的に思っています。
 そのほかにも、韓国に帰国してからの生活にもきっと同じように感じることがあったはずです。韓国の学校に通っていないから話が分からない、学生生活がどんなのかわからないって話もしてたしね。
もちろんこれ以外にも意味はあると思います。


地球人に混ざろうとする宇宙人
声を出して自分の言葉を話してみたって
誰も聞いていない

 宇宙人が本当にいるかどうかは私の知ったことではありませんが、少なくとも今世の中に出ている本や小説などで表現されている宇宙人は「言葉が通じない」というイメージがあるかと思います。ひとり孤立するのが嫌で無理やり大勢に混じろうとしても、言葉が通じないせいで誰も聞いてくれない。混じろうとしたって所詮僕は「外から来た人」「宇宙人」なんだから混じることなんてできやしない、というフレーズです。

 これはさっきのフレーズでも少し解説してしまっているんですが、見知らぬところに来てしまったから、寂しくて孤独を感じたくなくてみんなと同じように笑ってみても、結局は「なじんでいる風」であり本当の仲間になんてなれない。自分の想いや言いたいこともうまく伝えられないからだれも聞いてくれない。その結果、余計に孤独感が増してしまっているという感じの内容になっています。


見知らぬ場所に不時着して
初めは期待でいっぱいだった僕の
目にはまっ暗な夜が来ればしきりに涙が溜まる

 新しい環境になった最初は、不安もあるでしょうが期待も大きいですよね。ましてや子どもならなおさら好奇心や期待のほうが大きいでしょう。初めは期待が勝っていたのに、さっき歌詞にもあったように「自分は人とは違う存在だ」「同じようになろうとしたってなれない」という絶望と孤独を味わってしまい、悲しくなってしまう描写です。

 「真っ暗な夜が来れば」と書いているように、夜は孤独感を増させる効果があります。昼間、皆に混じれていないなりに愛想笑いをしていた自分も、夜になると我に返ってしまう…よくある話です。よくある話ですが、強い不安を感じていることがわかります。


僕の堂々さも誰かに憎まれるかもしれないから
死んだように生きてきたら
いつの間にか僕は一人遠くに離れていた

 堂々と「真似をする」「馴染もうとする」姿を嫌に思う人もいるだろう、という話です。悲しい話ですが世の中には差別が沢山あって、自分の国の人以外を淘汰しようとする自国民至上主義のようなものがあったりします。そういう人たちにとっては、「自分たちになろうとするよそ者」という存在は時には酷く忌み嫌われたりするものです。マジョリティはマイノリティと一緒にされることを嫌う傾向にありますからね(逆も否定はできませんが)。
 つまりそれが怖い、ということは「人の視線に敏感」「周りの目が怖い」「他人に嫌われるのが怖い」という意味につながります。

 そうやって淘汰されたくなくて目を付けられないように静かに生きていたら(=死んだように生きてきたら)、もう取り返しのつかないくらい彼ら(=マジョリティ)とは離れてしまった。つまり、もう彼らと馴染むことはできなくなってしまった という意味です。


あの子たちと同じ場所にいても
なぜか僕はalienだった yeah
宇宙から飛んできて不時着し
傷だらけになった僕は一人ぼっち

 同じ場所にいて同じ空気を吸って、まったく同じことをしていても自分はひとり馴染めなくて一人のまま。それは、先に述べたように「不安を感じ」「周りの目も怖くて」「死んだように生きていたら」「取り返しのつかないくらい彼らから離れてしまった」結果もたらされたものです。

 違う世界、違う環境からやってきたけれど、上記のような結果になってしまい結果として心は酷く傷ついてしまったわけですね。そして傷ついた結果、自分には何も残らなかった。傷だらけの自分だけしか残されていなかった、という痛い思い出を語っています。


寂しい夜だな 静かな夜だな
とても暗い 僕の低い声で
叶えるんだ あの星の間で
ただ寂しいんだ
誰か手を差し伸べて僕をつかまえて

 「寂しい夜」と「静かな夜」。どちらも孤独さを表現するにふさわしい単語です。また、このフレーズ前まではメロディラップで自分の孤独さと寂しさを綴っていたのが、ここでトーンダウン&ペースダウンすることによって静けさをより強く表現する形になっています。

 自分が今いる場所を地球と喩えているので、「あの星」というのは地球以外にもある様々な星のことかと思われます。水星とか金星とか。

 また、「誰か手を差し伸べて僕をつかまえて」…。「つかまえて」を漢字で訳さなかったのはわざとなんですが、「掴まえて」の意味も「捉まえて」の意味もあると思ったからです。「掴まえて」は手でしっかりと握る意味、「捉まえて」は引き留めるの意味。寂しいからそばにいてほしくて手を握ってほしいのか、寂しいから無意識にどこかへ逃げようとする自分を引き留めてほしいのか…。


地球にぽとっと落ちた 僕はこの地球ではalien
僕一人どこにも属さないみたいで
どれだけ笑ってみても とても孤独なんだ
地球人に混ざろうとする宇宙人
声を出して自分の言葉を話してみたって
誰も聞いていない

 2回目のフックです。

 今まで先述してきた「孤独さ・寂しさ」を踏まえてこの歌詞を読んでみると、より胸が締め付けられる感じがしませんか。自分の味方はまるでいないかのような、世界でたった一人きりになったような、少し諦めが入ったような、そんな感じが。歌詞は全く一緒なんですが、前後の情報があるないでこんなにも意味合いが異なってきます。
 フック前の「誰か手を差し伸べて僕をつかまえて」という歌詞が思った以上に大きなインパクトを残していて。最後の잡아줘にフックの入りをかぶせてくる時点でとってもずるいと思います。


そうさ 僕はいない 毎日溢れてる
僕は僕の不安を背負ったまま
誰も気にしなくても僕は疲れるんだ
倒れないようにっていう僕の誓いで

 2番に入ります。

 さっきもフックで歌詞にあった「声を出して自分の言葉を話してみたって誰も聞いていない」。フックでは嘆きのような意味で表現されていましたが、ここでは「誰も気にしなくても僕は疲れるんだ」とあります。他の誰かが、その他大勢が自分に注目していなくても、誰も自分のことを見てくれなくても、自分は自分自身で苦しくなっていくというフレーズです。

 「倒れないようにっていう僕の誓いで」とあるように、自分自身で決めた目標につぶされそうになっています。つまりこれは「完璧主義」のことを指しているのだと考えられます。

 ジソンは「何でもできる」と紹介されがちです。実際Stray Kidsというグループの中でも、メインラッパーとしてだけではなく、リードボーカルとして高音中心にチームのボーカルを支えたり、3RACHAの3人の中の1人として、そしてジソン1人でもプロデュースを担当、と活躍は多岐にわたります。

 ただ、本人も「もともとできるわけではなくて、人よりも努力するだけ」と語っていました(2020年9月14日、センイルブイラにて)。
 努力することで期待された以上の結果をたたき出しているのでしょうが、周りの期待値が上がるにつれて自分が求めるレベルというのも実は上がっていくものです。

 「自分はここまで出来ていないと」「ここで諦めてはいけない」「これをできるようにならなきゃ」という自分の気持ちが、空回ってスランプになったりと自分を苦しめていくわけです…。正直この域まで来ると、他人の評価よりも自分が納得できるか否かがポイントになってくるわけですが、ここではそういった内面を表現しているように思います。


空高く見上げる場所にある無数の夢が
僕を喜んで迎えてくれるから
憂鬱さも気にしないで

 ここでは星を夢に喩えていますね。空を見上げてみたら満点の星があるように、目指す夢も無限にある。夢は自分を決して突き放さない。孤独さを感じさせない(=僕を喜んで迎えてくれるから)。だから、これまで悩んでいたこと(馴染めない・孤独・寂しさ)は一切忘れなきゃいけない、と自分に言い聞かせるところです。


そうだ 僕が生きていかなきゃ
崩れたら全てが水の泡になるのさ 夢さえも

 先ほど歌詞の中に「死んだように生きてきたら」というのがありましたが、それと対照的な歌詞ですね。「死んだように」ではなく、「生きていく」という言葉。

 そして、「崩れたら全てが水の泡になる」というのは、つまり「一度崩れればこれまで積み重ねてきたものが無駄になってしまう」ということ。つまり、「自分の意志で生きなきゃだめだ」「積み重ねてきたものを無駄にするな」という自分に対する叱咤のメッセージに見えてきます。


水の泡になるのさ 夢さえも
僕がここで飲み込んだ息さえも
酷く辛くて苦しかったけど耐えられる
夢のためならやれるだろ?

 この直前のフレーズで語った「叱咤」の内容が具体的になってますね。「夢を追いかけるためにはこれぐらいの犠牲も仕方ないだろう?」「夢をかなえるためなら孤独も耐えて見せろ」といった感じ?ここまでは先程述べたような「完璧主義」のように見えますよね。でも、これ、実は違います


そうさ 誰かは僕を望んでなかったし
皆の好感を得るには僕はあまりにも幼かった
時間が過ぎていくにつれて僕は大人になって
完璧じゃなくても誇らしく僕を励ます

 ここでガラッと雰囲気が変わります。フックや1番の歌詞から読み取れたように、これまでは「馴染みたい」「みんなと一緒になりたい」「みんなに好かれたい」という気持ちでやってきていましたが、「誰かは僕を望んでなかったし、皆の好感を得るには僕はあまりにも幼かった」とあるように、「全員に好かれることは無理だ。自分はそれほどできた人間ではない」と気づくんです。これまではがむしゃらにやらなきゃいけないと思い込んでいろいろやっていた自分が、自分の弱さに気づき、自分の限界に気付き、少し立ち止まるんです。

 すこしずつ大人になっていった自分は、「完璧じゃなくてもいい、頑張っていればいい」と自分自身を励まします。これまでは「完璧な自分」を追いかけて目標にしていたからこそ、皆に受け入れてもらえなかったのが辛かったり、皆に自分を見てもらえなかったのが寂しかったりしたけれど、ここで「夢に向かって一生懸命に努力し続ける自分(=生きていくこと)」を認めてあげることで心が軽くなります。夢に向かって努力し続けている限り、積み重ねたものも水の泡になったりしない

 ここのフレーズは唯一音程が消える、ラップになるフレーズでもあります。きっとこのフレーズが一番ジソンが伝えたかったことなんじゃないかな。冒頭のレミーやズートピアのフレーズをここで思い出してみましょう。

“人生で予測できるたった一つのことは人生は予測不可能だってこと”
“誰にでも何にでもなれる”

 このタイミングでこのフレーズを聴くと、なんだかすごく勇気が湧いてきませんか。私は鳥肌が立ちました。


寂しい夜だな 静かな夜だな
とても暗い僕の低い声で
叶えるんだ あの星の間で
ただ寂しいんだ
誰か手を差し伸べて僕をつかまえて

 以上のことを踏まえてこのフレーズを見てみると、全然意味が変わってきませんか?最初は「誰かが手を差し伸べてつかまえて」くれないと崩れてしまいそうだった危うさが、ここでは全く感じられないというか。少し「僕」が精神的に強くなった感じがしますよね。


地球にぽとっと落ちた 僕はこの地球ではalien
僕一人どこにも属さないみたいで
どれだけ笑ってみても とても孤独なんだ
地球人に混ざろうとする宇宙人
声を出して自分の言葉を話してみたって
誰も聞いていない

 ラストのフックです。

 1回目から3回目まで、フックの歌詞はすべて同じなのですが。ここまで読み進めていった結果、1回目と2回目は主観的で悲観的3回目のここではどこか客観的で楽観的に歌っているように感じます。あくまでもこれは個人的な感覚ではあるんですが、最初の2つがかなり切羽詰まった感じだったのに比べれば、この最後のフックでは(それでもいいんだ)とこの状況を受け入れてむしろ強くあろうとする、壁を一つ乗り越えた後の姿のような印象を受けました。最初から最後まで歌詞は悲しいはずなのに、本当に不思議。


まとめ

 長々と語ってしまいました…。何度も言っていますがこれはあくまでも私個人的な感覚で書いたものですので、その辺りはご了承お願いします。みんなちがってみんないい…!!

 19、일상、SLUMPに続く悲しくて孤独で、というエモい曲を作ってきたなあって感じです。ほんとハンジソン底なしで怖い。ジソンは日常のいろんなところからインスピレーションを受けると語っていました。今回の曲の冒頭にも映画のフレーズが入っていたりとその片鱗を感じ取れましたが、彼の曲作りにおけるもととなる感情は「悲しみ」らしいのよ。

 だから、この曲もジソン本人の話なんだろうなと思います。例としてマレーシアの話を少し具体的に上げましたが、練習生の時も、アイドルになってからも、こんな気持ちになったことがあるんだと思います。

 以前、ジソンの魅力について語った際にnoteで少し理由を語りましたが、私は少しジソンの感情には必要以上に共感・移入してしまうタイプです。自分の過去を思い出すような気持ちで聴いていましたが、過去を乗り越えて今の自分を作り上げる過程を思い出してぐっときたし、もしもあのつらかった時期にジソンのこの歌と出会っていたらどうだったのかな…?なんてありもしない話を考えたりもしました。重たい女でごめん。

 そしてこの曲は、悲しい曲なんだけど、悲しいだけじゃない。私たちに勇気をも与えてくれる曲だと思っています。

 にしてもこの曲は歌詞もさることながら、メロディーが本当にいい。

 ジソンの高音もどんどん伸びてきたなあという感じがします。昔は「声が高くてコンプレックスだった」と語っていたジソンが、自作曲で高音をたくさん使う曲を作っているのがすごくうれしいです。

 これからもジソンの作る曲を楽しみにするとともに、ジソンの幸せを願いながら、1歩くらいはジソンの心の内に近づきたいと思いながら、生きていきたいと思います。

 長々と書いてしまいましたが、ここまで読んでくださってありがとうございました!わかりにくい文章なのにいつも読んでくださる方、本当にありがとうございます。もしこうしたほうが見やすい!とか意見あったら教えてください。

 今日仕事だったので正直無理かなあと思ってはいましたが、なんとか当日中にアップできてよかったです。

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