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約1年半を経た結果、「役者・SKY-HI」が楽しい◆SKY-HI TOUR 2019 -The JAPRISON- 2月時点の感想総括

※ここ1年半のあまねく本音を交えながらの感想です。人を選ぶ記事かと思いますのでご注意を…!(最終的にはポジティヴなことを書いているので、そんな心持ちで読んでいただけたら。)

堰を切ったように文字を感じたままに打ち込んでいる「JAPRISON」ツアー。
「あしたの誇りをとりもどす 打て! 打て! 打て! 打つんだ ジョー」(ジョーの子守唄より引用)
とばかりに、何かを取り戻すかのように書き込んでいる…。笑

この理由はおそらく、約1年半、SKY-HIリスナとしていろんな思いを巡らせながら、SKY-HIの音楽やエンタテイメントに触れていた活動に、私自身のなかである程度のスタンスが確立したからだと思う。
日高さんの演りたいことと、自分が日高さんに望むものが、変にコンフリクトしないで楽しめる現場。それが「JAPRSION」ツアーなのだと思う。

細切れにTwitterで書き込んでいたのだけど、一度全部地続きで書き切ってしまったほうが気持ちが座って良いように思うので、私の約1年半を書き出させてください。
これは自分のための文章。けれど誰かが読んでくれて、「ナルホド!」とも「ザケンナ!」とも「あっそ」でもいいので、なんか心に触れられたらいろいろと嬉しいなと思い、ネットの海に放流します。

◆SKY-HIの音楽性と「エンターテイメントショー」について悩む

2017年秋頃。個人的に仕事、家族、自分の将来について悩むことが多かった。SKY-HIは各ツアーでメインメッセージをひとつ持ち、2時間~3時間の間にそれを置きに来るようなLIVE構成をする。当時の自分の状態とSKY-HIのメインメッセージが激しく合わなかった。けれどSKY-HI自身にとって私が(当時)約2年半、ファン生活を送っているなかで非常に思い入れがあると感じられるテーマで、SKY-HIファンであるFLYERSであるみなさんもそのテーマに深く共感・共鳴していた。

「あれ、自分って『FLYERS』じゃないんじゃないか?」
「SKY-HIファンってなんなんだろう…?」

というギモンがずっと湧いていた。

そして、年々SUPER FLYERSとともに演奏するフルバンド形式のLIVEがSKY-HI LIVEの真骨頂(的なことを)だと日高さん自身も仰っていて、2017年のRAG豊洲公演でのSKY-HIは「見せるエンターテイメント」をSUPER FLYERSと作り出すことに、非常に重きを置いているのだなと感じた。見せつけられた…!

SKY-HIが伝えたいメインメッセージと、「見せるSKY-HIのLIVE」。このふたつに対して2018年、うだうだ言いながらLIVEに行ったり行かなかったり、曲をなんべんも聴いて解釈を試みようとしていたりしていました。

◆客席にいる「私たち」の存在

SUPER FLYERSのみなさんは魅力的なかたがたの集まりで、個々それぞれが魅力的。けれども、「SUPER FLYERSによるフルバンド演奏=見せるSKY-HIのライヴショウ」になるのかと思うと、どうにも気持ちが湧かなかった…。1MC1DJを待ち望んでしまっていた。

それは何故か?

LIVEは「演者」「奏者」「客」(、とスタッフさんもいるけど)という3要素によって成り立つ。(明確な出典元が見つかなくて申し訳ないのですが)日高さんはたびたび聞き手がいるから歌い手に成れるといったことを記事やMCなどでおっしゃっている。

2年半かけてSKY-HI(や日高さんのいるAAA)の現場に通うにつれ、日高さんの客席の全方位に気持ちを届けよう拡げようとするスタンスが大好きになってしまっていた。
「ウソじゃないぜ…全員見えてるぞー!」というWLツアー(WELIVEツアー)の武道館公演『カミツレベルベット』の言葉のように感じる。

いつも「見ている」「届けている」「伝えようとしている」。そう感じるモノがあるから「あ! 行こう!」とLIVEのチケットを買ってしまうところがある。
こういうと「ハイハイ認知厨の戯言ね。気がついてもらいたいんでしょ?」と思われるのかもしれないけど、そういう「○○公演のカズミさん」とか具体的なモノじゃなくて、「○○公演にいる黄色人種っぽい10代ではないだろう女性」に対してだったり、「(同)ムスリムの女性」だったり「(同)若いハツラツとしたカップル」だったり、「個」に対してのモノのように感じて、その「個」の集まりによる一日だから、「20XX年X月X日の○○公演って楽しかったよね」と唯一無二になる感じがすごく好きなんだ。

そうなのだけど、「エンタテイメントショウ」になると、こちらがどういう「客」であっても、届けるエンタテイメントは同一性を持つ。宝塚歌劇やキャスト違いのない劇団四季のような劇団的発想とするならば、どういう時であれ、同じショウを見せる。
その思想も悪いモノじゃないのだけど、「演者、奏者、客」によって作り上げられるSKY-HI LIVEに魅せられていたからこそ、なんだか寂しく感じてしまっていたのでした。

演者と奏者のみで成立するエンタテイメントなら、芝居やミュージカルで充分じゃないか!
「観る」に特化するようなLIVEなら、ホールで演ってくれぇぇ(RAG豊洲2017)
「私たち」の存在は??

もう少しわかりやすく言うのならば…。
最近『MUSICA』や、直近で発刊された「文藝別冊」マーヴィン・ゲイ特集号でも、日高さんは音楽をセックスになぞらえて話しているので、私も例えるならば…。

ここ近年のフルバンドによるエンタテイメントショウは、自分が好きなオトコが「こいつらいいだろ♡」とイチャついているのを、金払って約2時間~3時間観に行くような感覚だったのである(言葉選ばないにもほどがある!苦笑)。
RLツアーもWLツアーでも、フルバンドの時はまだ客に視線を向けながら歌っている感じがしていた。
「ひーだか! セックスしよう!」と東京ラブストーリーのリカの気持ちよろしく行ってたLIVEがずっと楽しかったのに、他のヒトと楽しそうにプレイしている好きなオトコを観に行かねばならないのだ…。しかもワンマン。

寂しいよ!
RAGツアーや他の場所じゃ、感じられる感覚を、何故本家ワンマンで叶えられないんだ!

率直に言うとそういう気持ちなのでした。
語弊を存分に受けそうですが、感覚としてはそういう例えが一番親しいかもしれないので置いておきます。ここまで直接的に話したことはないけど、周りの知人友人には語っていて理解はできないかもしれんけど、心持ちは受け止めてもらえていたので、気持ちを汲んでくれているヒトが世界に数人いることに安心しながら、この文章を置いておきます。

◆私は「観る」んだ!

いろいろ考えた2018年。「結局私はSKY-HIに何を求めて曲を聴き、LIVEに行くのだろう?」をひたすら考えながら、衝動的に行きたくなったら行ってみる。そんな2018年の12月12日のRAG豊洲公演。
いろんな諸条件があって猛烈に楽しくて、終演後、30代のオバサンがみっともなく友だちの胸を借りて声を上げて泣いてしまった。。

https://twitter.com/Skyzmix201/status/1072883125036806144

結局のところ、私はSKY-HIが大好きなんじゃ!
あとは自分の気持ちの持ちようじゃろ?

と思い…。

https://twitter.com/SkyHidaka/status/1055453907239849985

https://twitter.com/SkyHidaka/status/1069579077508464641

本人が「このツアーはショウになる」と公言している以上、蕎麦屋でうどんを食べるような無粋な気持ちは持たない。「私はSKY-HIのLIVEを『観る』のだ」と気持ちを整えて本公演を堪能することにした。

結果、楽しかった!

たまにBPMが速い曲なら無意識に腕や手を挙げたりもするのだけど、「観る」と決めている(頑固者!な)ので、本人がちょくちょく客席に耳に手をあげて煽っているような雰囲気を作ったり、ガヤ入れやすいポイントを作ってくれているのだけど、本公演は本当に徹頭徹尾「観て」います。

だからこそ、楽しいと感じる。
突発的におかわりJAPRISONした静岡公演は、ようやく音響が良い条件の席に巡り会えて、【観劇】にふさわしい公演だった。SKY-HIの歌、セリフが、SUPER FLYERSの音圧に負けずに聴こえたバランスの良さ。

そして歌い方が、東京初日、千葉とは大幅に変わっていた。
より内側に入り込んだような歌い方。こちらを全く意識せず、監獄のなかの苦しさを表現するような歌い方。(タイムフリーで12/15のラジオ番組を聴き直したら、13日にMWツアーのBDを見直して『歌い方を変えようと思った』と仰ってた。それを実際に聴けた、ということなのかな…?)
この歌い方がいっそ清々しく気持ち良くて、私自身も芝居を観る時の心持ちで観ていたので非常に楽しかった!

こちらがどういう状況であっても、SKY-HIの内面にある『JAPRISON』の世界観を存分に魅せて欲しい!
一種のナルシズムが猛烈に気持ちが良い。
日高光啓が役者であればあるほど、私の芝居心、没入感がそそられる。

そう、連続公演回数を経る作品の楽しみのひとつ。「役者が成長する、深化する」。この感覚がとても楽しくて、初日から千秋楽まで何度も通い続ける。あの感覚を取り戻せたのも嬉しい。
何事も完成しきっているよりも、少し伸びしろがあったほうが良い。その日その日の100%が、次には120%、つまり20%磨く余地があるほうが面白い。


◆念願の「演者、奏者、客」の三位一体が楽しめる!

そうして「観るSKY-HI」に対するポジションを自分のなかに確立したのとは別で、二部構成の妙。「ひたすら楽しめるSKY-HI」が待ち望んでいるのが、よりJAPRISONツアーを楽しめている理由でもあると思う。

流れを台無しにするならセックスしてくれるSKY-HIが待っています。(精神的なね!笑)

今まで「SKY-HI & SUPER FLYERS」たちのゴーイングメリー号を、客席から鑑賞していた感覚。スクリーンのなかのひとつの光景。それを取っ払ってくれる一言を今回、SKY-HIは曲の前に言ってくれる。

https://twitter.com/Skyzmix201/status/1098376516642041857

「SUPER FLYERS」「FLYERS」「SKY-HI」。
この3要素が舞台と客席の狭間を超えて、同じひとつの船に乗れる。この瞬間がとんでもなく嬉しくて、大好き。
私(たち)が、20XX年X月X日の○○公演に来た意味合いが大きく出てくる…!

こないだふと歩きながら思っていた。
「イケてる」SKY-HIやSUPER FLYERSと同じ船に、私(たち)FLYERSは乗れた。
そんな子供じみた発想でも、心に誇りに刻みつければ意外とその事実を灯して毎日がんばろうって思えるんじゃないかなーと。
私はそんな気持ちで歩いていたら、「うし、今日もがんばるか!」と仕事に向かうのも悪かないなって思ったんだ。



私は本質的にネクラだ。
気がつけば勝手にネガティヴ見つけて背負い込む。笑
だからこそ、「楽しい」と思っている時にひたすら「楽しい!」と感じる。
この作業を忘れないようにしたい。

多分、もうちょっと上手く書ける気もするのだけど、あえて2時間、ほぼノンストップで書き続けた素っ裸な記事を投下します。
興味本位でもなんでも読んでくださった方々、本当にありがとうございます!
『またね』

2019.2.24.カズミ


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