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「2階席から観たJAPRISONツアー」◆2019/2/9 SKY-HI「JAPRISON」市川公演感想

※この記事はネタバレを含みます。ご注意を!


「どんな席でも楽しめる」
日高さんに関してはSKY-HI、AAA、どちらの時でも左右上下、四方八方に気持ちを向けてくれる方だと信じているし、それを感じる。
だからAAAのドーム公演で天井席になった時でも、心から楽しい!

けれど、今回のJAPRISONツアーに関しては、「ラップオペラ」「ラップミュージカル」とSKY-HIが言っている以上、一度は2階席で観たい!
願わくば着席して観てみたい!
その気持ちがどうしても強かった。

念願の着席指定席が神奈川公演で発売されていた頃には、SKY-HIメルマガ先行で2連番のチケットを取っており、友だちが着席指定を望まない可能性もあるため、諦めていた…。

が。
たまたま2階の(実質)最前列を見つけ…。
「最前列なら周りに迷惑がかからない形であれば、着席して観られるのでは…?」
「且つ好きなタイミングで立っても楽しめる…?!」
「これは行くしかない!」
秒でリプ。

気がつけば、おかわりJAPRISONしてました、という話をします。笑


◆開演前までの高揚感が愛おしい

現場に行くヲタク生活に慣れると、開演まで心が平常運転で迎えるようになることもザラ。
そんな時も開演してから本番はきっちり楽しむんだけど、「LIVEに行って楽しむ」という行為そのものが人生の一部のルーティンワークに組み込まれているので、いつしか開演前後は平常心になり始める。

けれどこの日は、念願の2階席!
叶うなら自分の思うような楽しみ方ができそう!
前提として今回のJAPRISONツアーを、私は楽しいと感じてる!
なにより日高さんに会える…!(いえーい!)

そういう諸条件が刺激になっていたのか、目が覚めたら「あー、今日ツアーに行けるんだー!」とそれだけで幸せになれたのでした。
そんな小さい幸せを自分で作ろうとして感じられることが、人生幸せに生きるヒントな気がした。


◆立体的な照明演出!

昭和女子大で観た時に、照明を縦に使っているだけでなく、横からも照明を当てていることに気がついていたけど、2階席から観ると斜めから差しているのにも気がついた。
すげー!

びっくりしたのは『Marble』の演出
「we got it black, white, yellow, red and blue.」
歌詞に合わせて、blackは暗転whiteで明転yellow, red, blueはカラーライト。その次の「we got~」までの間、青い照明がゆっくりと暗転にフェードアウトする演出が、2階席だとはっきりと見えた。
SKY-HIの歌詞は彩り豊かで、様々な色が出てくる。

『ナナイロホリデー』のナナイロホリゾントライト…ならぬ、カラフルなカラーライトの演出はWLツアーからずっと。
今回も良いなぁ、色を可視化してくれてありがとう、と思う。

『Shed Luster』で、赤色や素光照明で格子状の監獄を表現したり。

『Persona』の赤と黒の照明使いは、耳で聴いた時の印象と同じだったので嬉しかった。
(この黒めの色使い、心の闇、病み、深淵を突くような演出は、宝塚歌劇ファン的には懐かしの荻田浩一先生のレビュー演出を彷彿とさせられるので、グッと来るものがあります。)

『Role Playing Soldier』のサビで、カラフルな照明がサスペンションライトから差し、客席に向けて緩やかに差し込むところが、なんとも厨二病感性を刺激してくれて良い。(褒めてるよ!笑)

『Limo』の時、Limo配信時のデジタルジャケットに使われていたマゼンタピンク(?)を意識してか、要所要所でマゼンタの照明が使われるところが、ものすごく好きなんです。
そもそも好きな曲ってだけでテンションアガってるのに、細かい演出で「『Limo』ってこういうことだよね」ってエッセンスを混ぜられると、好きが加速度的に増す…笑。

※『Limo』と言えば、私が初めてSKY-HIに魅了されたのは『Limo』だと言う記事を書いたら、私の記事がきっかけでSKY-HIを更に好きになり、一番好きな曲が『Limo』になった方と出会えました…文章って書いてみるものだ涙。
嬉しいので今回も『Limo』のMVを貼っておきます…。笑


『Role Playing Soldier』のサビで、Instagramに日高さんが掲載していた『JAPRISON』の象徴…? らしきものを上から発見。

あの模様がサスペンションライトから照らされているのを確認できたのは、2階席ならではだと思いました。

『Blame it on me』が赤なのは意外だった。
勝手に海を想像していて、自分の中では青色だと思っていた曲だったので、赤色で表現されると新鮮。
なんだか激しいですね(意味深・笑)。

『As A Suger』か『Turn Up』か…布袋寅泰さんのギタリズム柄みたいなのが映像に出てきつつ、青色の照明が全面に発行したりサスペンションライトで細かく輝いてたりするのが好き。
※「ギタリズム柄」という単語をたまたま見かけた記事はコチラ


◆映像と舞台、両方を良い塩梅に観られる好景色!

今回のツアーは物理的にも見どころたくさん!
少しヒキで観ないと総ては補足できない…!

初日はSKY-HIを観るのに精一杯だったけど、ようやく映像にも気持ちが行くようになりました。

『Chit-Chit-Chat』から『23:59』に場面転換する時。
モニタが枕カバーと同じフォントの「23:58」が映し出されると、客席から黄色い歓声に包まれる。
「23:58」から「23:59」に時が進むと始まる『23:59』。更に歓声が大きくなる。
この、みんながワクワクしている空間の中で日高さんとBFQが色男っぷりを発揮するのが好きです。笑

『What a Wonderful World!!』の映像も俯瞰して観ておきたかったので満足。
これって東市さんがツアーのためにカスタムした映像なのかな…?
スタッフクレジットをその日のうちに見たいので、インタビューやスタッフクレジット、少々の見目麗しいSKY-HIのお写真が入ったパンフレットを販売して欲しい…!
イントロからAメロに入る直前で映される、手錠にかけられた日高さんのどアップがたまりまへん。耽美!笑

映像と舞台、両方を観ておきたかったのは『New Verse』
『New Verse』は日高さんにとって大事な曲(と本人が各種メディアで言っている)。だからこそ、その日その日の日高さんがどういう表情で歌っているのか観ておきたい。
けれど舞台上部に流れている映像も気になる…!
この日は両方を一緒に観られたのが個人的にかなり嬉しかったです。

映像はLA公演や『New Verse』MV時の映像、と、WLツアーの…武道館公演かなぁ。(LA公演を観ていると『Bitter Dream』MV盤を思い出す。)
様々な日高さんを切り取った映像なのです。

何故か直近のMWツアーじゃなくて、WLツアーの日高さんなの。
後ろにところどころ見える「WELIVE」のエンブレムに、後半のお衣裳で右往左往走っている日高さん。
『カミツレベルベット』なのかな。


ワタクシ、WLツアー武道館公演に非常に思い入れがありまして。
この二日間、いろんな想いを持って武道館の中で汗も涙もかいた思い出深い公演だったのです。
その時も気持ちがぐあっとこみ上げたら不意に泣いてしまい、その流れで聞こえてきた「大したことがあっても 笑ってやろう」という歌詞が、ようやく自分の心とリンクしたのでした。
気がつけば涙が出てた。

そのあとの『Marble』とも、ようやく自分と友だちになれたと言うか…。
『Marble』リリース以来、日高さんの大事な曲だからこそ、どうすれば自分のなかにすっぽりハマるのかずっとずっと探し続けて、MVを断続的に50回くらい見たり聴いたりしながら(カズミさん、そういうところあるよね、とよく言われる笑)、模索し続けた先がこの市川公演だったのか、という感じでした。

『Persona』のラスサビ辺りでSKY-HIとJUNさんが対峙するシーン
ヅカヲタ的に身長の並びが気になるので、日高さんと体躯が似ているJUNさんを選んでやっていたのかなと思っていたけど、歌詞由来でのJUNさんだったのかな…?
画的に好きです。

BFQのダンスも2階席だとがっつり観られる…ッ!
どれだけフロア使ってもらっても、全部目で捕獲できる喜び。
センテンスの時にBGMだけになってがっつり4人で踊るところ好き。
あと、ちょこちょこ出てくるTAK-YARDさんのトメ、ハネ、好きです。


◆寂しいと感じた時、掴んで離したくなくなる幸せと愛おしさ

衝動的に行った市川公演。
想像以上に2階最前列が楽しすぎた…涙

そして気がついたら、
「あれ、SKY-HIに会えるの1ヶ月以上空くのか。なんか寂しいな…」
と不意に『New Verse』前のMCを聴きながら思い始めていた。

ニンゲン、「幸せだった」「楽しかった」と、振り返ればあの時がそうだったと思うことが多い。「寂しい」と感じると、今この場で好きなように楽しめている自分と空間を宝箱に閉じ込めておきたくなる。

小学生の頃、あぜ道を歩いて帰っている最中。
夢中でイトトンボを手づかみで取って、機能性筆箱の消しゴム入れに入れて持ち帰ったときと同じ気持ち。

無性にその空間を抱きしめていたくなる。
「私は今、幸せだ」「楽しい」「愛おしい」
そんな気持ちをラスト3曲、畳み掛けるように心に刻み込む。

それでも終わりはやってくる。
SUPER FLYERSのみんなが各々ハケていく。
音の引き算。人の引き算。
板の上にはSKY-HIだけ。寂しい。

日高さんは私の心に、ぽん、と「SKY-HI」を刻み込んで去って行く。
その事実がかえって愛おしく感じる。
オトナになって突然日常に現れたイトトンボをなんとか心に捕まえたら、雪が降って寒い夜道も口角アゲながら帰宅できるんだ。

そんな、2/9の市川公演でした。


◆おまけ

その日は日高家(?)一同揃っての鑑賞だったのか、2階席の1-2列は少しばかり年齢層が高く、参観日のような光景だった…。たまたまお父様とお母様をお見かけした。

日高パパさんとママさん、光啓さんを生んでくれてありがとう…!


…突如思い立って更におかわりJAPRISONした静岡公演の車中から投稿!笑
『またね』


2019.2.17 カズミ


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