安倍元総理銃撃事件
安倍元総理の銃撃事件で今言えるのは、奈良県警の鬼塚友章本部長は責任を取らざるを得ないこと、司法は永山基準にとらわれず山上徹也に死刑判決を下すべきであること、そして安倍元総理が亡くなったという事実だろう。
備忘録として、気になったことをまとめておきたい。
1 鬼塚本部長の責任
組織のトップとして奈良県警の鬼塚本部長は責任を取らざるを得ない。これは間違いない。警護対象人物が亡くなってしまっては、警護に不備がなかったと言えるはずもない。
ただ、鬼塚氏が本部長になったのは今年の4月である。就任後3ヶ月の大事件の失態についてどこまで責任があるのかとも思う。
2 奈良県警の要人警護体勢
奈良県警の要人警護体勢にゆるみがあったのは間違いない。しかし、他の都道府県警察も奈良県警とどう違うのかという疑問もある。今回の件をもって要人警護のあり方を全都道府県警察が考えるべきなのかもしれない。
3 急なスケジュール変更
今回、安倍元総理が奈良に来ることになったのは、長野の候補者にスキャンダルが発覚したためであり、本来は長野県に応援演説に行くはずが前日夕方になっての急なスケジュール変更であったという。個人的には、この長野のスキャンダル候補者には、犯人に次ぐ責任があると考える。安倍元総理が予定通り長野県に行っていればこの事件は起きなかった。
4 演説場所
ニュースを見ると、事件の場所は駅前で車や人通りも多いようである。そもそもあの場所で演説をすると決めたのは誰なのか? 周りはビルで囲まれており、交通規制も難しいようであった(特に、投票2日前に交通規制で駅に近づけないとなると候補者への印象は良くないだろう)。今回の警備を見ていると、狙撃などへの警戒がどれほどなされていたのかと思う。物を投げつけたり、刃物への警戒がメインで、銃撃は想定されていたのだろうか。
5 岡山県の会場
山上は、岡山県にも行ったが会場が屋内であり、名前を書かないと入場できないといった点であきらめたようだ。こういう犯人の心理も今後の警備のヒントになりそうだ。
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