『劇場版ラブライブ!』感想Part2
劇場版ラブライブ!感想パート2というわけで、今回は楽曲に関して触れていきます。楽曲編だお。次回Part3はキャラクター編を予定しております。
※表記に関して
1期1話を1-1と表記します。2期13話なら2-13です。
「Hello, 星を教えて」
待望の学年曲ッッ!楽曲名に違わず凛ちゃんセンター。
突然の雨に立ち止まる「μ's」をリードするかのように飛び出す凛ちゃんの歌い出しから始まるこの楽曲。学年曲の中、楽曲単体でならこれが一番好きかも。でも思い入れというか妄想の余地を含めると、どの曲も素敵なんだよねぇ。
キャラクター編で触れたいことなんだけど、アメリカパートで凛がよく目立っていた。なんでかというとリーダー、いわばTV版における穂乃果ポジションだから。
2-5や2-13などで、凛は新リーダーであると触れられたよね。そこを拾ってきたなあと。アメリカでの練習でも凛が8人をリードしていた描写が多かった。
だから、凛がこの「Hello, 星を教えて」のセンターであるのは当然だね。そして、この楽曲はとんでもないものを我々に見せつけた……
それは!
バンクアップ(前髪アップ)の凛!!
いあやもうこれ考えた人マジ天才だろぃ!一番バンクアップが似合う子にさせるなんてッ!伏線はあった!就寝前のりんぱなシーンで既にやってた!ちゃんとミュージカルシーンに取り入れてくれるとは!真姫の甘い歌声、花陽のしっとりボイス……心がキュンキュンしたね、ええ!
「Angelic Angel」
こちらもまた待望の楽曲、くぁしこいくぁわいいエリーチカセンター曲!
この曲が、このライブが「μ's」に対する過度の期待を生み出してしまうんだ……でもこの曲すげー好きなんよ……
この曲の魅力、1つはデュオの組み合わせだ。ほのりん、うみまき、にことり、のぞぱなと声質が似通った2人を組み合わせており心地よい。そしてエリーこと南條さんのあのソロ。衣装に負けないくらい豪華絢爛なパート分け。また、イントロギターがクッソかっこええねんな。
曲だけをみれば、「Angelic Angel」は恋の詩。でも、ちゃんと映画の詩になってるなと思う。限られた時の美しさを称えていて、それは
「もしも」は欲しくないのさ 「もっと」が好きAngel
が特に表現しているように思える。「もしも」って何かというと、多分スクールアイドルという要素を取り払い無理矢理「μ's」を続けることなんだろう。「もっと」っていうのは「μ's」への愛なのかな。「もっとスクールアイドル μ's」でありたかったと。
「?←HEARTBEAT」
出だしのにこケツとのぞケツがぶつかるところが狂おしいほどだいしゅきぃなんじゃあ^~
この曲は曲も歌唱もミュージカル演出も全てコミカルに仕上げてるねぇ。コミカルなんだけど歌詞よくみれば、「いきなり有名人になっててマジびっくりなんですけど・・・」と歌っているので実はそんなコミカルではない。だからコミカルに仕立てたんだろうけど。
ここで「うわぁ!」となったのは、ブラウン管の中の3人の衣装。2-4の宇宙No.1アイドルの衣装に似通ってるし、1-3のファーストライブを思い出させる赤青緑の3色ですよ。まるで「3年生組が1年生のころから仲間であった世界」を見せられているようで、俺はここでも泣いた。「ススメ→トゥモロウ」は右向きの矢印、左向きの矢印を持つ「?←HEARTBEAT」。
「Future Style」
スクールアイドルの素晴らしさを伝えるライブを開催するという解決策を思いついた「μ's」が企画に向け始動する際に流れる3曲目の2年生曲。
これ中身もタイトルもすごく噛み合ってていい。未来のために動き出す「μ's」を表現してるし、物語の「μ's」の起点を担い、「ススメ→トゥモロウ」や「START:DASH!!」と始まりの詩を紡いできた2年生が未来を歌うっていう構図がとてもとても美しい。
海未のラブアローシュートとうたれることりのアクションがかわいいし、ベンチに座ってのソロパートがふつくしすぎて・・・三森△!あの伸びやかさと深みはたまらない。
ダンスや演出も「START:DASH!!」に被せてるなと。BR販売されたらじっくり見直したいところ。
「SUNNY DAY SONG」
実はすでにサビのメロディは聴かされていた楽曲。(冒頭の幼少期穂乃果が聴いた「ラララーラ」です)
満を持して登場したスクールアイドルの曲、みんなの歌はパレード感に溢れていて、聴く者をワクワクさせる。「おめぇらこっちこいよ!一緒に楽しいことやろうぜ!心配せず飛び込んで来い、受け止めてやんよ!」って語りかけてくる。
「やりたい!」を、「みんなの夢」を叶えようとするスクールアイドルにふさわしいね。ステップによるウェーブがとっても大好き。また、ママたちがこっそと出てくるのもいいね。
惜しむらくは「μ's」以外のスクールアイドルがいわばバックダンサー化しちゃったところ。これはしゃーないかな。やっぱあくまでもこの映画の主役は9人の女神ですから。(主役は立てなきゃ)アカン。
でもパート1で述べたように、このライブは曲も衣装も会場も装飾も告知もキャスティングも全てをスクールアイドルのみでやりきった。「スクールアイドル」を象徴するライブであり、だから胸を打つんだ。穂乃果たちが全力で作り上げた最高に楽しいライブなのだから。
理由は後述するけど、俺はスクールアイドル「μ's」の活動はこのライブで終了したと思う。
「僕たちはひとつの光」
本作のラスボス。最強かつ集大成。
イントロから涙がポロポロでて、あの歌い出しは卑怯すぎる。もう心のダムが決壊どころじゃない崩壊してる。畑さんホントに最高の仕事ですよアレは。
そう、「μ's」って穂乃果の思いつきで始まった。それは確かにほのかな予感なんだよ。とんでもないダブルミーニングを歌い出しと締めにもってくるなんて……
これが最後のライブなのかどうかという論点があるんだけど、俺は上記の通り「SUNNY DAY SONG」が最後のライブだとみている。
ではこの「僕たちはひとつの光」はいったいなんなのか?「Happy maker!」枠、つまり視聴者・観客へ向けてのライブだ。2期で最後に流れた・使われた楽曲といえばみんな「Happy maker!」と答えるだろう。しかし、最後にライブで使った楽曲と聞けば多くは「僕らは今の中で」と言うのではないか。
そういう理屈で俺は「僕たちはひとつの光」はスクリーンの向こう側にいる俺達観客への挨拶だと感じた。聴いてるとそりゃあもう「いくな」とか「まだまだμ'sと歩みたいんや」と思うんだけども、一方ではしっかりと終わったことに安堵する。そして、「心を動かす素敵なライブをありがとう」と言いたくなる。本当にありがとう、女神さま!
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