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深夜二時半のキリンレモン

何かが終わった訳ではなかった。
まだ答えは出ていなかった。

それでも、ちょっと夜中の静けさの中で文字にしたい思いがあった。



…あぁ。信じていた世界はあったのだな、と。



先月末に嘆いた。
「いつも厳しめの人生しか与えない神よ、そろそろ我慢の結果を出してくれてもいいんでないかい」
と。

そんな嘆きをするぐらい、仕事は不安定だったし。
今まで「頑張ってきた事実」を疑わざるを得ないぐらい「未来」に光を見出してなかった。


結構、まじめに生きてきた思う。

嫌なことあっても、復讐だけはしなかった。
そして、たくさん努力したはずだった、人並みには。


だからそろそろ、笑える日を神様くれよ…
そう、心から願ったのだ。




神様は笑ってくれなかった。
「自分が思い描いてた明日」はこなかった。




今の「人の人生を見る仕事」を止めて、ネクタイを締める日々に戻ろうと思った。

でも取り急ぎ、家賃のためのお金が欲しかったから、取り敢えず「雇われ占い師」になろうとした。



結果はほとんど落ちた。
でもなんか「まあいいや」って思ってた。

投げやりだったんじゃない。
「自分がここにいても生きられないな」と思ったからだった。



営業の求人を探していたとき。

友達から連絡があった。
「見てほしい人がいる」と。


明日、死ぬかもしれない人だった。
でも、その人は最後に笑った。

少し後に、今回の件を繋いでくれた友達に言われた。
「何をしたの?急に生きる力湧いてたんだけど(あの子)。ほんとすごいわ」

嬉しかった反面、ちょっと悲しい気持ちにもなった。




なんとなく、スマホを変えないとと思った。
端末の処理が遅すぎてネットに繋がらなくなってきたからだ。

せっかくだから、結構あたらしいスマホにした。

映像が綺麗になった。



「そういえば、前教えたことある人がInstagramのライブやってたな」

前、いつか一緒にやりましょう、って話を2人でしていたし。
「人を見る人」という肩書きが残ってうちに、コラボライブをすることにした。

スマホの映像も、綺麗になったしね。



髪を切り。
久しぶりに眉毛を整え。

初めてのInstagramライブに出た。

無我夢中で話した一時間半だった。
自分の世界観、人間、生きること。

唸るように話し尽くした。


なぜかたくさんの人が聴いてくれた。
いろんな人に「先生」と呼ばれるようになった。



…今月末には先生じゃなくなるかもしれないのにな。



一緒にライブをした人から、「本気で人を見る力を教えて欲しい」と言われた。

Instagramライブから「人を見る人」とさらに認知されるようになった。



このころから、毎日必要なだけのお金が入ってくる日々が始まった。
食べるものを買うお金が少ししかないとき、突然私スマホが鳴り「人生を教えて欲しい」と言われることが増えた。

予測できたのもあった。
が、突然、誰か知らない人から急にかかってくることもあった。

そして、彼らはすすんで「ありがとう」と対価を払ってくれた。

不思議な毎日が続いた。



「まさか、神様が出した答えがこれだと?」

と少し感じた。
思い切って「人に教えること」を仕事にしようと、悪あがきのごとく、サービス案を立てた。



友達に「今は乞食と変わらないんだから、そんなことをしてる暇はないでしょ。そんな楽な仕事して。」
と言われた。



泣いた。



もう、いいかな。
いろいろめんどくさいな。



そう、思った。


その思いの丈を友達に話した。
「もう疲れた。いいかな。希望は少し見えたけど」

彼女は言った。

「頑張ってるのを知らないと、そう言われちゃうよね。
でもね、私はあなたに命を救われたことは、覚えておいて。」



そうだ。
彼女は友人でありながら「幸せになるのを諦めようとした淵に、話をした相手」でもあった。



さらに別の彼がいう。
「僕に幸せになる権利があることを教えてくれたのは、あなただよ」



なんとも、いえない、気持ちになった。




それから毎日。
話す人、話す人に言われた。

「あなたはいろんな人を救ってきたんだよ」
「占いができても、人の運命が分かったとしても。人の命は簡単に救えないんだよ」
「今君は、そこにいちゃいけない人なんだよ。もっとたくさんの人を救う場所にいるべき人なんだよ」



分からなかった。

言われてる意味が。


でも、閃いた「人を救う人を、教える人」という新しいサービス案は。
なぜか今までと違って「いいね」といってくれる人がたくさんいた。

「そのサービス、出たら買うね。すぐに」
「教え子になりたいかなあ。私もいろいろ生きることを考えたい」

そして、その中には。
今月友達を通して出会った、「明日死にそうな人」もいた。

「今が楽しいのはあなたのおかげで。あなたになら、きちんと教わりたいなと思ったから」




9年続けた営業と。
並行して担当していたマーケティングと。

ホームページ作成のスキルと。
カラーチャートを合わせたデザインと。

何より、学び続けたこの「見えない世界」を知るちから。




それが今、一つになって。
新しいプランになろうとしている。


…たくさんの人の期待に応えながら。




ホームページに仮実装して。
テストマーケティングの結果は上々。

まだ確実なことは何もないけど。
深夜に私は、炭酸飲料を空ける。



「これが神様の答えなのかい?」


と、私は虚空に向かって問う。


「人を支えてきた事実と、培ってきた努力の結果と。そして、たくさんの人に見つめられてきた事実。」


「それが、神様の準備した『奇跡』なのかい?」



もちろん、誰も答えはしない。

でも、明日にはこのサービスがリリースされる。
その時にきっと、いろんな結果が分かるのだと思う。




でも。

何かが終わった訳ではなかったとしても。
まだ答えは出ていないとしても。

それでも、ちょっと夜中の静けさの中で文字で残したい思いがあった。



生きてて、良かったと思うよ。
頑張ってよかった。

いつもは目に見えないものでも。

ときには、目に見えることがあるんだね。


「ありがとう」とか「よかった」という言葉で表しきれない思いを。
2,400文字に載せて。

今こうやって書けて。本当に良かったと思う。

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