スクラップブック


 先日レターケースの整理をしていると、過去に行った博物館や映画の半券、旅行先のパンフレットなんかが出てきて強烈な懐かしさに襲われた。懐かしさのあまり整理が中断され、今に至るほどに。
 
 私は記憶力がすこぶる悪く、思い出が急速にセピア色になる。そのためか形に残るタイプの思い出に固執しがちで、学生時代の遺物も中々捨てられないでいる。
 アルバムやノートは冊子になっているので比較的片付けやすいが、バラの紙類は嵩高い上に時系列も分からない。どうすればいい感じにマトメターノできるかな………と方法を探していると。
 
 友人がスクラップブックをつけていたのを思い出した。彼女の場合は、推しに関して思ったこと気付いたことをお洒落に見えるようにまとめ、ステッカーを貼ってデコレーション、という手法をとっていた。
 雅なことはよくわからんのでそこまでのクオリティは出せないが、ぽろぽろこぼれやすい小さな紙をノートに貼ってしまうのは良いアイデアだ。
 
 念の為調べると、普通の糊ではやはり耐久性に劣るらしい。スクラップブック専用の糊か、ボンドとでんぷん糊を混ぜたものを使うと良いよ、と書かれていて萎えた。
 同じサイトに、粘着力があるタイプのアルバムを使うのもアリだと書かれていた。それだ!俺にはそれくらいで丁度いい。
 早速仕事の帰り、イオンに寄った。アルバムは売られていなかった。そして今に至る。