やさしいご飯のメモ

深く冷え込んだ日には雑炊がよく似合う。
出汁で薄まった卵色に葱の緑色が映える。
椎茸が入っていると独特な旨みが出る。
ささみを茹でて入れようか、海老にしようか、白身魚も捨て難い。
白菜は何に入れても味の邪魔をしない。かと言って個性が無いわけではなく、うす甘い葉の歯ごたえは他の食材には替えられない。
たまにはキャベツの鮮やかな繊維感も楽しみたい。
あえて柔く煮たレタスという手もある。
もち麦で食感に変化を出すのも良いだろう。
他人に出すならにんじんは花形に抜いてあげよう。
たくあんを小皿に盛って、滑らかな口当たりのれんげを添えて。
熱いほうじ茶でもつけようか。
食べ終わるとちょうどお腹がいっぱいになって、眠くなるような量がいい。