心にうつりゆくよしなしごと

・今年の春ごろからカフェインにめっちゃ弱くなったのでコーヒーが飲めなくなった
味は好きだから飲みたいのに、「ちょっとだけなら」ってマグの底3センチぐらい分を飲んだだけで利尿作用と吐き気がもう出ておる
味は好きなのに……もっと言うとカフェインレスコーヒーじゃないやつの味が好きなのに……

・美味いカフェインレスってないんかな
カフェインを抜くと味が弱くなるっていうか、夢に出てくる飲み物ぐらいの解像度になるから好きじゃない

・今の俺の仕事、会社が絶対やらないといけないことをルール化して現場に落とし込むことなんだけど(詳細省略)、なんでいつまでも「現場の人にやっていただく、負担をかける」スタンスでいないといけないのか分からん 君らがいつまでもやってなかったからペーペーの俺に頼むしかないみたいな状態なのにさあ

・弊社はなかなかホワイトな気がしてきたなあ……。今の時代スキルかコミュ力がないと低賃金で働くのが当たり前みたいなもんだし、一応交通手当とボーナスも出る。社長の人柄も悪くない。同僚ともまあまあ仲良くやってる。直属の上司が絶望的に合わないだけ。

・無印良品の「ひんやりボディミスト」を使っている。
メントールが入っていて、シュッとした後に扇子で仰ぐとかなりスースーする。涼しいってよりは寒いというか、悪寒に近い感じもするけど、とにかく涼を感じたい時にはオススメ。

・「むく犬」はちゃんと漢字で書くと「尨犬」らしい。犬に毛がいっぱい生えてる時の漢字すぎる。

・ドール服の本を買った。襟ってこうやって作るのか。今までは何となく服に見えるものを作ってるだけだったから、きちんとした構造で作りたい。

・服に使う布は厚すぎると不格好だし、薄すぎると透ける。襟のとこなんかは4枚ぐらい布が重なっているから難しそうだ。(まだ作ってないけど)伊佐次鉄郎にちゃんとした縫製のシャツを着せてあげたいので頑張ります。

・夏の砂漠を歩くのに、長毛種であることはアドバンテージになる。直射日光が皮膚に当たらないよう阻んでくれるし、目や耳に砂が入るのも防ぐ。
ただ、今年の夏は毛の長さに関係なく音を上げるほどだった。汗をあまりかかない猫は体温調節が難しく、水を被って気化熱を利用するしかない。身体を舐めたり口呼吸に切り替えることもできなくはないが、それはひとの目が無い一人旅か、気の置けない仲間内でしかやってはいけないマナーだ。
酷暑がこうも続くものだから、ひと目に触れずに口を開けられる口布や、毛皮にまぶすための薄荷水が発売された。女性の旅猫に人気が高いそうだが、男性が使うにはまだ時代が追い付いていない。オアシスまではあえぎあえぎ歩くしかない。
早く街に着いて、何か冷たいものが飲みたいと思った。地下水で冷やされた果物や、少し高価だが氷菓も売られているだろう。布を頭に巻いて、張り付きそうな喉にすっかりぬるくなった水を流し込む。
氷魔法があればかなり便利だが、高度な術は専門学校でないと学べない。中でもものを冷やす魔法は別格で、宮廷の入職試験に出るレベルだそうだ。何故かは知らない。知っていたらこんなところで砂にまみれて旅なんてしていない。
……
一人旅だと、こんな風に取り留めのないことばかり考えてしまっていけない。ふと、仲間が欲しいと感じた。沸騰しそうな脳に風を吹き込んで、毎日をぱっと涼しくしてくれそうな。できれば毛の色も涼しげだといい。