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酒瓶でバケツリレーはできない

やっちまった。

ドジっ子とまでは言わないものの、なにかとやらかしてしまう私。その頻度は、年間「やっちまった」アワードがあるなら、多分いいところまでいけるんじゃないかなぁ、と思うほど。

で、一体何をやらかしたかというと、11月にもかかわらずお風呂に水をはるというもの。

追い炊き機能のついた上等なユニットバスではありませんので、入れたお湯を沸かすようなことはできません。

しかも、かなりいい具合の量を入れてしまったので、これを全部抜いてしまうのはかなりの損失。

お風呂の水の有効活用といえば、まず思いつくのは洗濯でしょう!
というわけで、お風呂の水を洗濯機に入れることに。

しかし、ここにも障害がありました。
うちには風呂桶もバケツもない。

私は膝をつきました。洗濯機と風呂の距離は、わずか1m。このわずかな距離すらも、私は水を動かせずにいました。両手を広げれば届く距離にもかかわらず、何もできない無力感に、打ちのめされました。

いや、まだ諦めるのは早い。ペットボトルでもあればなんとかなる!
だがしかし、ペットボトルは先日棄てたばかりでした。このためにあと500mlは残っているであろう午後の紅茶を飲み干すことは、私にはできない……っ!!

そんな時、私の目に飛び込んできたのは、奥多摩で買った柚子酒の酒瓶でした。
ラベルがかわいいものや、フォルムが好きな瓶をついつい取っておいてしまう私。いや、むしろこの日のために取っておいたのではないか?風呂に間違って水をはってしまった時に、その水をすくって洗濯機へ流し込むために!私は、その酒瓶を取っておいたのでは……?!

というわけで、さっそく風呂からすくっては洗濯機へ入れ、風呂からすくっては洗濯機へ入れを始めました。

全然減らない。

そりゃ500mlで10回すくってもたったの5Lですもの。洗濯に必要な30L以上をすくい上げるのに60往復しなきゃいけません。

たとえ代用品となる兆しが見えても、結局のところ本家には劣るということ。
諦めて、明日バケツを買ってこようと心に決めるのでした。

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