イベントに誘われて参加を決めるか決めないかどうかの話

ハンドメイドイベント等に出展をしていると
「今度イベントがあるんですけど参加しませんか?」と
お誘いを頂く事がある。

お誘いのお声がけは大変ありがたい。

ありがたいのだけど、出展する側からすると
「....ん?(違和感)」と思うようなお声がけを受ける事もある。

出展する側として、お誘いのお声がけを頂いた時に
あまり良い印象を持たなかった誘われ方を纏めてみる。


1.概要などの具体的な内容が伝わってこない

イベント出展中に、
「何月~何月頃、〇〇町で...」というようなはっきりしない
お誘いを頂いた事がある。

・開催時期
・場所(町などではなくギャラリーや会議場等の具体的な場所や規模)
・概要(主体ジャンルが木工、ハンドメイド、ハンドクラフト、他のどれなのか)

前提として上記がはっきりしていないと、まず参加しようとは思わない。

出展側が何を基準にイベントに出展を決めるかどうかは
作家それぞれの目的による為、私個人の出展目的を書くと
「売上」、「自身の作品を人に見てもらいたい」、「対面での販売」、「イベントの空気や雰囲気を楽しみたい」
に絞られる。ほんとは理由はもっとある。

初出展するイベントを除き、大体のイベントで私は
まず参加費(出展料+交通費+材料費や諸費)の回収を大前提としている。
売上がなければ制作も続けられないし、次回以降の出展もできないからだ。

イベントは基本、主催側と出展側双方の宣伝が不可欠だが、
主催側の宣伝が間に合っていない、
やり方が間違っていたりすると絶望的だと思っている。

根本として人が来ない、来るのか分からないイベントに、
自分の作品が受けれられないと分かっているイベントに、
参加する理由はない。

それが、まったく面識のない相手から誘われた
主旨が分からないイベントとなれば、尚の事。


2.作家の都合を鼻で笑う

声を掛けられた日に出展していたイベントは初出展で、
これまでに出展していたイベントと比較すると
市内は市内であるが若干遠い場所だった。

また、私は車の運転免許を取得していない。
事故を起こす気がしてならないからだ。

その為、作品や什器の入搬出は基本的に交通機関の使用、
もしくは宅配入搬出が可能なイベントはそちらを使う時もある。
(福岡県内での出展は今の所自力入搬出で踏ん張ってはいる)

小規模のイベントは宅配による入搬出を行えない場合がほとんどの為
自然と手段は自力入搬出に限られる。
それは構わないのだが、ネックになるのは荷物の重さ、それによる疲労、
イベント会場までの交通の利便性や距離が重要となる。
当日の天候もネックになってくるし、場合によっては対策が必要だ。
そこまで考えて、イベント出展を決める。

そこに
「いやいや、ここ(その時のイベント会場)から近いですよwwww」
(言われた場所は実際はJR数駅分と若干の徒歩)と言われてしまうと、
出展料に加えて交通費、移動量が更にかさむ事になる。

それを、鼻で笑われてしまうと、どっと疲れてしまう。
声をかけてきたこの方は、本当に作家をイベントに誘いたいのか。
誘いたいのなら何故作家の都合を鼻で笑うのか。
鼻で笑われた作家が誘われたイベントに出たいと思うのか。
(本人は鼻で笑ったつもりはないのかもしれないが)

果たして、お誘いを受けたイベントはそれらを回収する事ができる
規模のイベントなのか。
回収する事ができなくても、何がしかの魅力があるイベントなのか。

そこを先ず考える。

3.お声がけをしてきた人物が誰なのか分からない

私の場合、初対面で

名乗らない(主催、もしくはスタッフ、参加している作家なのか)、
名刺やそれに代わるものがない、
先述の概要などがはっきりしない。
口頭でのお誘いの場合、フライヤーやDM等の広告類がない。
web上からお誘いの場合、HPやブログ等が存在しない。またはリンク切れ

という方からのお誘いは、自衛のために是と返していない。

これが初対面ではなく、多少なりとも面識のある人からのお誘いであった場合、興味があれば喜んで参加するし宣伝もする。
都合やジャンル等が合わずにお断りする場合でも、宣伝のお手伝いなどをする事がある。

初対面の方からの場合、信用もなければ情報もない。
そのような感じのお誘いを受けても、是とはお返事できないし、
声をかけた側も参加者確保にならず徒労に終わる。
お互いに良い事がひとつもない。

イベントのお誘いというものは、いわば「営業」であるので
主催、スタッフ、参加している作家、もしくは知人等の応援者のいずれか。
のどれかがはっきりせず、その他の情報を明言しない場合は
その営業は失敗だと思っている。

作家も人間なので、自分を大切にされたいし、
作品を大事にしてくれる人に出会いたい。

作家本人や作品を雑に扱うような人が関わっているイベントには出たくないし、それこそ作品ジャンルや作風などを一切無視して無差別に声を掛けているのかな、と疑問に思う。

上記3点はその『作家や作品を雑に扱う』事に相当すると思っていて、
基本ネガティブな思考の私は、そういう人を見てしまうと
「お誘いは嬉しいけど誰でも良いのだろうな」
「この人は私(や作品)を只の客寄せパンダとしか思ってないのだろうな」
と思ってしまうし、事実だろうとも思う。

どこの誰なのかがはっきりしない友人知事ですらない相手からのお誘いの声は、正直言って怖い。
信頼関係がゼロ、からのスタートにすら立っていないから。


以上である。
なんというか対面で「君の名は」というようなコントになる誘いのお声がけは回避したい。

回避したいし、折角の出展なのだから楽しく後悔なく参加したい。
その為に、出展するイベントはきちんと選びたい。

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