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わたしを変える一冊。

学生の時は、比較的読書は好きなほうだったと思う。読書のゾーン?みたいなものがあって、ゾーンに入ると(こっそり勉強そっちのけで)ひたすら本を読んでいた。
でも社会人になると、まったく本にベクトルが向かず、新しく買っては読まずを繰り返し、読書の波、本から離れていた。

でも自分自身と向き合うようになったことがきっかけで、最近、また読書をするようになった。


そして出会ってしまった!

わたしを変える一冊。
変えた一冊、では、まだない。まだわたしが動き出していないから。でも、すごくわたし自身と対話する一冊。

ブレイディみかこさんの
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社)

別にわたしは評論家でもなんでもない。現代社会や教育や貧困や、そんなスケールの大きなことを語るつもりもなければ、それを語る知識も権威も経験も思想もない。
本当に単純に今の自分からでてきた思いを、書き留めるべき出会いだとおもったからつづる。

某テレビ番組で著書について取り上げていたのを偶然みていたときに、「この本は読みたい」と強く思ったのだ。

この本を読んでの一番大きな想いは、
筆者の息子さんの、感情の豊かさが、、『羨ましい』。
感情表現の豊かさ、というか、その時感じた感情をきちんと自分で受けとめて、理解して、そしてそれを自分で表現していることが、本当に素晴らしい。いまのわたしが探して、欲してやまない力だから。
自分の気持ちを”受容”している。なんとなーく受け留めて、周りの意見にさらっと流されちゃうような感じじゃなくて、きちんとかみ砕いて、自分に落とし込んで、そして揺らがないかんじ。なんかもうかっこいい。

自分の気持ちに蓋をしたわけではないけれど、まわりばっかり気にして自分の感情に正直に生活してこなくて、大人になってから自分が何考えているかわからなくなってしまった(これについては、また、自分の整理のためにいつか書こうかな。)、今のわたしにとっては、なんかもう、ぶわって風が吹いた感じ。気持ち、感情を言葉にするというのが、どんなにか難しいことか。
こんなに豊かに感じ、それをきちんと意識として、形あるものとして表現できる。これだけ豊かで複雑でクールな感じ方をしていて、毎日がどんなに刺激的で色彩豊かだろうと思う。うらやましい。

それに、母と子の関係性も素敵だ。
筆者が一歩下がった、別の場所から息子さんを見ているかんじ。うちの母と私みたいな、執着というかねっとりした関係性じゃなくて、子どもを一人の別個体として、尊重して見ている視点が、羨ましいと思った。(あくまで本の中から私が感じた感覚だ。実際の関係性は、きっとまた違うのだと思う。)
うちの母は、わたしやきょうだいが子どもの時から、そして成人した後になっても、「どの親も子どもを心配するのが仕事だ。」と心配という正義を盾に、過剰に世話をやくタイプだ。
わたしは結婚もしていなければ子どももいない。親になるというのが、どういうものかわからないから、母の考えを否定的にみるべきでないことも理解している。ただ、わたしはずっと、子どもでも、わたしという存在を認め・尊重し、ある程度自由にさせてほしかった。失敗したとしてもね。それがある意味、母がわたしを信頼してくれているという自信になっただろうから。だから、筆者と息子さんの微妙な距離感と、一個人としてのとらえ方がうらやましいと思った。

筆者がこの本を書いて、読者に感じてほしい思いや目的は、私が感じたこととは違うかもしれない。
でも、この本を読んでよかった。読み終わったらもう一度読みたい。(実はまだ最後まで読んでない笑。でもこりゃかかなきゃー!って思ったんだもん。)

今日、わたしがこの本を購入したところより大きな本屋に2か所いったら、ランキングコーナーの上位に何冊も置かれてたりとか、でかでかとオススメコメントとか書かれてて、こんな私がいきあたりばったりに感想かいていいものか、とどびびっている・・・。

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