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司法試験に落ちたくらいで人生は終わらない

今年も司法試験の合格発表があった。受かった方はおめでとうございます。司法修習と二回試験を乗り越え、皆さま立派な法曹になられることと思います。

ところで、私がこのエントリーを読んでほしいのはあなたがたではありません。
合格発表で自分の番号が見つからなかった、そこのあなたです。
夜中に思わず「司法試験 不合格 人生」とか「司法試験 ニート 詰んだ」とか検索してしまった、そこのあなたです。
結論から言います。

司法試験に落ちたくらいで、あなたの人生は終わりません。

思えば司法試験受験界、合格体験記は溢れているのに不合格体験記は全然見当たらない。
私も落ちたとき、というかこれは落ちたな、と確信したときに、例に漏れず「司法試験 落ちた どうする」とか検索しました。けれど引っかかるのは「30手前で職歴もない人を雇う会社はありません(笑)」みたいなインターネットの悪意を煮詰めたYahoo知恵袋の回答くらいで、不眠症によけい拍車がかかりました。インターネットは最悪。
一度司法試験の道に踏み入れた者は受かるまでそこから降りることが許されない。どう足掻いても絶望……
私はそんな闇の界隈に、そんなことないよ〜!と、一言待ったをかけたいです。

司法試験不合格者にとって、次に打つべき一手は当然再チャレンジだと思います。
でも、心が折れちゃった人、不安でしんどい人、もう勉強したくない人、あとがなくなっちゃった人にも、選択肢として第二第三の道がちゃんとあります。

民間就活、大丈夫です。法務職も目指せます。未経験でも職歴がなくても、法科大学院卒や司法試験受験経験の資格で採用ルートに乗せてくれる企業はたくさんあります。オープンで募集していて法務で通してくれる企業もあります。ちゃんとした企業から、ちゃんと内定をもらえます。

公務員の道もあります。司法試験を4日間受けられた人なら、公務員試験に耐えうる力を持っています。新しく勉強することも多くありません。今から来年度合格を余裕で目指せます。
私はやりませんでしたが、法律の知識を活かすなら司法書士とか行政書士とか取る道もあります。

だから人生、全然終わってません。なんなら始まってもいません。これから自由になんにでもなれます。
司法試験受けるのもうやめまーす!って言ったら、結構いろんな人にかわいそう……辛い決断だったよね……みたいな反応されたんですが、全くそんなことありませんでした。就活とかめちゃくちゃ楽しかったです。

私は結果的に、民間企業2社からの内定と公務員試験2つの合格をいただき、国家公務員の道に進みました。
情弱と落ちこぼれを極めし私でも、ちゃんとなんとかなりました。ほんと、安心してください。

これから少しずつ、司法試験経験者の民間就活と公務員試験に関して、私なりの経験を共有していきたいと思います。
サンプル数1でしかありませんが、誰かの助けになったら幸いです。
また、同じような経験をした方がもしいたら、コメントで共有してくれたらうれしいです。

明るい司法試験不合格体験記がもっと増えますように!

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