損切り ~短期投資で一番大事なこと~
こんにちは、スカイ投資チャンネルです。
今回第2回ということで、皆さんそれなりに悩むというか葛藤があるというか、特に投資を始めたばかりの人が難しさを感じているであろう「損切り」について、具体的に損切りをどうやって決めたら良いかも含めてお話しできればと思います。投資において損切り以上に大事なものはないと言い切っても良いくらいのものですので、ぜひ最後までご視聴頂ければ幸いです。
***** 結局は決め事 *****
まず初めに最も大事なエッセンスからお話ししますと、結局のところ損切りは決め事に過ぎない、ということですね。結果論でどうとでも言えてしまうので、一定の覚悟と諦めを持って、損切りの逆指値注文を出せるかどうか、それに尽きる。
もちろん株の取引をしていると、損切りしなければ株価が回復してたのに、なんてことはいくらでもあります。ですが大事なことは結果的に回復しただけであって、一旦損切りの株価まで下がった時点で、買った時のシナリオ、予測からは外れているわけですから、負けを認めるじゃないですけど思った通りに動かなかったら損切り、と考えて諦めることが非常に大事かな、と思います。
また、特に初心者にとって毒だなと思うのが、含み損に耐え続けて結果株価が回復する、という経験です。結果的に回復したから良いものの、最悪の場合下落し続けて二度と戻らない、なんてこともあり得ます。そしてそんなことが一度でもあると、全体としての投資パフォーマンスはプラスにすらならないかもしれないので、とにかく思った通りに動かなかったら諦める。この考え方を大事にしてほしいなと思います。
***** 具体的な損切り方法 *****
それではここからは、どんな感じで損切りを考えれば良いか、具体的なところをお話ししていきます。全く難しいことではないので今すぐ実践してみてもらいたいと思います。
① 許容する損切り率を決める
損切りを考える時に、金額よりもパーセンテージで考えた方が良いなというのが一つです。もちろんリスク管理において、そもそもどれだけの金額を一つの銘柄に投じるかというのもありますが、それに加えて率でも制限をかけた方がいいかなと。
人それぞれ戦略は違うと思いますけども、やっぱり個別銘柄で数十パーセントの利益ってそんなに出ないと思うんですね。そう考えると損切りはもっと小さいパーセントで抑えなくてはならず、となると自ずと5%とか10%とかになってくるんじゃないかと思います。
また、このような制約の中で株を買えば、リスクを取り過ぎたエントリーは無くなるんじゃないかと。かつ、損切りラインから逆算的にエントリーの株価を決めることも出来るようになるので、とにかくポジション取りたい!という気持ちを抑えて冷静にトレード出来るのではと思います。
逆にこのような制約を課してしまったがためにチャンスを逃すこともあるでしょう。それも諦めの一つで許容するしかありません。チャンスはいっぱい転がっていますので潔く次に目を向ければ良いだけと思います。
さらに言えば、もちろん5%程度で明確な損切ラインが設定できればベストですが、一度に全て損切りするというのは、不確実性に溢れる株式市場ということを考えるとできれば避けるべき。ですので、場合によっては5%程度で一つ損切りの株価を決め、もう一段別に、10%以内のところで設定するとベターかなと思います。こういった二段構えの損切りも慣れていくと、精神的にも楽なトレードになっていくので是非取り入れると良いかと思います。
② 具体的な損切り設定パターン
ここからは、具体的にどのように損切りが設定できるのか、典型的なパターンを3つほど上げたいと思います。なお、買いでエントリーした場合を前提に書きますが、売りの場合はその逆でご理解ください。
i) 直近安値の更新
これは非常に分かりやすいと思いますが、損切りの基本的な考えであります、「思ったシナリオと違う動きをしたら損切り」の典型です。ここがボトムになって切りあがっていくだろう、と予想して買った場合に、それを割ってしまったら予想が外れたとして潔く損切りする。とてもカンタンなことです。
ii) サポートラインからの下抜け
これはi)の直近安値の更新に似たようなパターンですが、若干難しいです。というのも、サポートラインというのは恣意的に引けてしまう場合もあるからです。
ですが、大事なことはi)と同じで、「思ったシナリオと違う動きをしたら損切り」に尽きます。サポートラインに乗って動くだろうと思って買いで入った場合、サポートを割ったら損切り。カンタンですね!
iii) 損益率で切ってしまう
最初に言った通り、損切りは決め事です。結果論で何でも言えますので、先に決めることが大事です。安値の更新を待っていたら10%を越えてしまう、と言った場合は最大10%という制約の方が重要ですので、機械的に-10%の株価で逆指値を入れます。
いかがでしょうか。
皆さん悩まれることかと思いますが、結局決め事で正解はない。想定から外れたら切る。損切り許容率を先に決めておく。ざっとそんな感じです。
基本的には上記のように最初に損切ラインを決めて、もし株価が順調に上がっていく用なら適宜逆指値の株価を上げていき、最低限の利益を確保していく、というのがベストな対応になります。
一方で、動きを見て予定よりも早く損切りして小さい損で済ませる方法もあります。例えばMACDのデッドクロスを見て下落トレンド入りの可能性が高まれば、最初に決めた逆指値の位置まで下がるのを待つことなく例えば半分でもポジションをカットするなりすれば、その分余計な損をしなくて済みます。もちろんMACDのデッドクロスが騙しのシグナルで切らなきゃよかった、ということはあるかもしれませんが、それを言ってしまったらキリがありません!
また、ダメなこととしては、やっぱり最初のシナリオ間違ってた!といって別のシナリオを立て、損切りしないことを正当化することです。慣れてくればそれでいい場合もありますが、投資を始めたばかりの人は特にNGです。そんな経験で上手くいっても後々のことを考えたら毒でしかありません。
というわけで、今回損切りをテーマに書いてみましたが、まずは実践あるのみ。
利益を出すのももちろん気分が良いことですが、損切りした後に株価がもっと下がるというのも、これまた精神的にすごく良いものです。とにかく一度経験してみてください!STOP塩漬け!ではまた次回!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?