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妻沼聖天山歓喜院(めぬましょうでんざんかんぎいん)

埼玉県熊谷市妻沼

御本尊:大聖歓喜天(だいしょうかんぎてん)  秘仏
錫杖の中央に祀られているので御正体錫杖頭と言われます。

御本殿は国宝。

日本三大聖天のひとつ。


立派な貴惣門の左右には、毘沙門天と持国天が。



昭和33年には、世界の平和を祈願して平和の塔が建てられました。
多宝塔の形をとっています。



関東八十八大師 第八十八番
関東三十三観音 第十六番
東国花の寺百ヶ寺 第二十七番



【縁起】
斎藤別当実盛公が、武蔵国長井庄に大聖歓喜天を奉り、聖天宮を開きました。実盛公亡き後、次男の良応僧都が聖天宮の本坊、歓喜院長楽寺を建立。
寛文10年(1670)に焼失。享保〜宝暦年間(18世紀中頃)に再建されました。



【ご利益】
縁結びの霊験あらたかです。


👤斎藤実盛公


長井庄庄司の養子として育ちます。1155年 大蔵館の変で、殺されそうになった駒王丸(後の木曾義仲)を匿い、他国に逃します。
その後平宗盛の家人となり、1183年 篠原の戦いにおいて木曾義仲軍に敗れ戦死。
(写真は戦の際、老人と侮られないように、鏡を見ながら髪を黒く染めている実盛像。)
命の恩人を討ち取ってしまった事を知り、義仲は号泣したそうです。

運命の皮肉とは正にこの事。

『平家物語』『源平盛衰記』、歌舞伎『実盛物語』、謡曲『実盛』など、多くの作品となったのも、後の人にとっても切ないエピソードだったのでしょうね・・・


建築物の重厚感や敷地の広さに圧倒されました。
そんな中にも、ご近所の方たちが散歩していたり、立ち話に花を咲かせていたり。
人々の生活に溶け込んだお寺さんなんだなと感じました。

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