子供の自由研究について思うこと
最近、夏休みということもあって、町の広報に載っている子供向けイベントには
「自由研究に役立つ」
「自由研究対策に」
というような文言が入っている。
本屋さんに行けば、自由研究キットみたいなものまである。
ところで、自由研究とは何を学ぶものなんだろう。
今はわからないけど、私が小学生の頃は結構丸投げだった気がする。なんでも好きなことを調べて発表しなさい、みたいな。
自由「研究」なのだから、研究とは何か、何が大事なのかを教えてくれてもいいんじゃないか。
研究で大事なこととはなんだろう?
私は大学で卒業論文を一度きり書いたことしかないけど、そこで感じたのは、研究に一番大事なのは「仮説」だということだ。
私はこれをこうだと思う。という最初の思いがないと、どんな調査もまとまらない。
同じ調査をしても仮説が違えば結果への考察が変わる。そこが研究の面白いところだと思う。
仮説がなければ、調査(または工作等)と感想になってしまう。そうなると、他の人とは違う面白い調査をしなきゃいけないような気がする。
仮説を考えるのは自由で楽しいはずなのに、子供を困らせてしまうのは、結果を出さなきゃいけないという思いがあるからじゃないかな。
調べてみてなにも成果がなければ評価してもらえないんじゃないかという思いがあるんじゃないだろうか。
仮説は自由だ。
僕は近所にバッタが100匹いると思う
私はおもちゃは夜に動き出すと思う
とか、それこそ子供の方が豊かな想像力でいろんな仮説が出てくるはずだ。
バッタが一匹もいなくても、おもちゃが夜に動かなくても、それは仮説がその調査法では証明されなかったというだけだ。なぜ証明されなかったのか考察をすれば、それは立派な研究結果になると思う(多分)。
自由研究はそういうことを学ぶものなんじゃないかなーと考えた話でした。