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世界で一番愛しているバンドが人生で一番愛した推しと共演した話

突然ですが、貴方に“推し”はいますか?

ドキドキの初めての投稿になります。
初めましての方は初めまして、サキと申します。
自分のための備忘録がてら、今回の記事を残します。拙い文章ですが、お付き合い頂ける方はどうぞよろしくお願いします。

アイドル、俳優、アニメのキャラクター、もしかしたら近所の猫だったり。
“推し”の存在を生きがいにしている人も少なくないかと思います。

私にとってのそれは、ある2組のアーティスト「BIGMAMA」と「手越くん」でした。
タイトルからお察しの通り、今回はそんな2組が同じステージに立つまでのお話です。


私が10代の頃、私の世界は「手越くん」を中心に回っていたと言っても過言ではありません。
皆さんご存知、手越祐也さんです。多くの人にとってはなんか金髪のチャラい人、くらいのイメージかもしれません。けれど私にとって彼は、真面目で努力家で優しくてファン想いで何事にも一生懸命な、一人の人としても尊敬できる存在でした。そしてなによりお顔が可愛い全人類周知の事実(重要)

私が初めて手越くんのコンサートに行ったのは、高校3年生の秋。
長年テレビの前で応援するしか出来なかった私が部活も引退し、友達を誘って行った念願のコンサートでした。あの日のことは忘れもしません。


いや、歌うまっっっっ


CDで、テレビで、何度も聴いてきたはずの彼の歌声を生で聴いた時のあの衝撃。
そんな歌唱力も、真面目で負けず嫌いでストイックな彼の努力の結果です。そんなんもう好きに決まってるじゃないですか。
そしてお顔が可愛い本日2回目。めちゃくちゃ綺麗。いつもテレビで見てた手越くんがこの世にちゃんと存在してた。天使かCGか何かだったらどうしようかと思ってた。

そんな「手越くん」中心の生活の最中に出会ったのが、「BIGMAMA」というバンドでした。

たまたま何かしらのご縁でこの記事に辿りつき、BIGMAMAをよく知らない、という方もいるかもしれません。
分かりやすく簡潔に紹介するならば“バイオリンとバケツのいるロックバンド”です。

なんやねんそれ、とピンと来ない方はとりあえずYouTubeでもなんでも、彼らの曲を聞いてみてください。


曲は知ってはいるけどライブは見たことないので行ってみたいな、と思ったのが私のBIGMAMA沼の始まり。
今から約10年前、どうしてもBIGMAMAが見てみたくて勇気を出して足を運んだ人生で初めてのフェス。そこで見た初めてのBIGMAMA。

ま〜〜〜〜〜〜楽しい。超楽しい。とにかく衝撃でした。ビビっときました。運命感じました。絶対運命。これがDESTINY。

そこから私の中で“世界で一番大好きなバンド”になるまでは秒でした。
毎日のように曲を聴いたし、数ヵ月後には田舎者の私が初めて1人で東京までBIGMAMAを見に行くまでになっていましたし、もはやBIGMAMAのライブを私のしがない人生の生きがいとしていました。

隙あらばBIGMAMAを見に全国飛び回っている



こうして私の世界は「手越くん」と「BIGMAMA」を中心に回り始めます。

BIGMAMAのギターボーカルである金井政人さんは、あらゆるアーティストに楽曲提供もしている方でした。
そうなるとどうしても考えてしまうのが推しと推しバンドがどうにかこうにか交わる世界線。同じアーティストでもアイドルとロックバンド。そんなうまい話あるわけないやろ、と分かっていながらも願わずにはいられないのがオタクのサガなんですよね。そりゃもう口癖のように「手越くんに楽曲提供しないかな」と言いまくってました。

そんな日々を数年過ごしたある日、スペースシャワーTVさんで始まった番組が「スペプラ手越」でした。
番組MCはもちろん手越くん。毎回あらゆるアーティストを招いてお話したりセッションしたりするという月一回放送される番組でした。
ちなみに記念すべき初回ゲストはキュウソネコカミのヤマサキセイヤさん。

ふ〜〜〜〜ん、ゲストにBIGMAMAが来れば手越くんとBIGMAMAの夢の共演が叶うってわけね。了解了解。

僅かな期待を胸に秘めながら、番組を見るために諸々契約した時だったかいつだったか、ゲストに来て欲しいアーティストは?みたいなアンケートに迷いなく“BIGMAMA”と記載したのは言うまでもありません。

私の他にもさぞ沢山の人が同じアンケートに答えたことでしょう。私なんぞのアンケートが関係者さんの目に止まったかどうかもよく分かりません。この世で音楽に携わるアーティストなんて数え切れないほど居ますし、ファンの方が番組に出て欲しいと思うアーティストも、手越くんが共演してみたいと思うアーティストも、さぞ沢山いることでしょう。

そんな簡単に推しと推しバンドとの共演なんて叶うわけもなく、番組が始まって数年、番組に関連したライブイベントまで開催されるようになっていました。

まあね、人生そんなもんですよね。そもそもテレビ出演自体そんなに多くないバンドですし。そんなうまいこといかんよな。
もはや諦めの境地だった2023年9月21日。

忘れもしない、絶賛残業に追われながら休憩中に何となく見たスマホ。
なんかいろんな通知来とんな〜〜と思いつつも真っ先に目に止まったのは友達からの謎の連絡。


「生きてる?」


いや生きとるが????

よく分からないままにメッセージを開き、私はようやく事の重大さを理解しました。
スペプラ手越にBIGMAMAから金井政人さんとドラムのビスたんが出演します、というお知らせ。

落ち着いてほしい

ナニゴト?????????
前言撤回、もはや気付かぬうちに人生終了してたかもしれない。夢かもしれない。ここがHEAVENつまり天国。


普通に現実でした。

どういう経緯かは分かりませんが、この世に数多く存在するアーティストの中でもついにBIGMAMAがゲストとして呼ばれる日が来たのです。

人と人との出会いなんて全て奇跡ですから。この夢にまで見た手越くんとBIGMAMAの出会いも奇跡です。奇跡オブ奇跡です。

手越くんの口から「BIGMAMA」という言葉が出る度に泣きそうにもなりますよそりゃ。
そしてなにより、手越くんがBIGMAMAの音楽をべた褒めしてくださっていたのがとにかく印象的でした。

私は所詮ただのファン。画面の向こうやステージの上の手越くんしか分かりませんが、長年彼を応援してきて彼は嘘をつかない素直な人だということをなんとなく感じていました。
そんな彼が番組で私の大好きなBIGMAMAの音楽をべた褒めする姿が、社交辞令とかそんもんじゃなく本当に本心なんだろうなと思えたので余計に嬉しいんです。

そして番組出演だけで終わらないのがこの番組のいいところ。
2024年1月24日に発売された手越くんのアルバム「絆 -KIZUNA-」にBIGMAMAの金井さん作詞作曲で「face to face」という楽曲が提供されることになるのです。

極めつけは番組に関連したイベント「スペプラ手越LIVE ~Music Concept~」の開催が決まり、その初日2024年6月24日にBIGMAMAの出演が決定。手越くんとBIGMAMAのツーマンです。

ここまでくるともはや供給過多、嬉しい悲鳴、あるはずもないと思っていた世界線。

速攻チケットと有給をもぎ取り、長年一緒にBIGMAMAを見てきて時には全国各地飛び回った友達にチケ代いらないからとにかく一緒に来てと多忙な中で有給をもぎ取ってもらい、運命の2024年6月24日まで、そりゃもう今まで以上に健康に気を付けて過ごしました。
幸せすぎてなんか突然階段から転げ落ちたりデカい車に轢かれたりするんじゃなかろうかとすら思えてきて、とにかく一歩一歩丁寧に踏みしめて外を歩く毎日でした。

そして2024年6月24日、
私の世界で一番愛しているバンドが、人生で一番愛した推しと同じステージに立ちました。

2024.06.24 運命の地、KT Zepp Yokohama

10年以上追いかけた愛してやまない2組が同じステージに立ち、お互いの曲でコラボし、目と目を合わせて笑い合い、次の約束なんかもして。

全部全部私が都合よく作り出した夢なんじゃないかとすら思いました。
私が人生最後に見る夢はきっとこの日に見た“最推しバンドが推しと楽しそうに最高の音楽を奏でる”この瞬間この景色だと思います。走馬灯の一番目立つところにドーンと出てくるのはこの日この景色なんだと思います。

この日をもって死んでも悔いは無いなというぐらいの思いで当日を迎えましたが、死んでる場合じゃありません。またコラボしよう、と彼らは確かに約束を交わしていましたから。


またその日が来ることを願って。
BIGMAMAと手越くん、出会ってくれて、最高のステージを見せてくれて、そして私がまた明日から頑張ろうと思える理由をくれて、本当に本当にありがとうございました。

おかげで今日も私はハッピ〜〜〜!です。エブリデイハッピーです。毎日超幸せです。


今までもこれからも、私にとって大切で特別な存在です。

生きてく意味が死ねない理由が
ずっとこの日を待ち焦がれていたんだろう?

セントライト / BIGMAMA


長くなってしまいましたが、ここまでお付き合いいただけた方がもしいらっしゃるなら、ありがとうございました。

最後に推したちの最高楽曲たちを一部紹介して終わっていいですか?
隙あらば布教してしまうのがオタクのサガなんで……。

17 (until the day I die) / BIGMAMA


アダルトブルー / 手越祐也


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