アイテム番号:SCP-7373-JP
オブジェクトクラス:Keter
説明:SCP-7373-JPは、身長180cm、体重80kgの人間の男性の身体をし、頭が水色のハート型になっている異形体です。包丁を片手にし、首からは『違反者は人生退場』と3ヶ国語(日本語、英語、中国語)で書かれた看板をさげています。日本国内にてイベント(但し、物品売買を伴うものに限定)が開かれると、場所を問わず出現します。基本的には直立不動の姿勢ですが、いわゆる転売(定価以下で商品を購入し、高値で他者へと売却することで利益を得る行為)をする者を感知すると、時速███kmで駆け、転売を行う者(テンバイヤー)を刺殺します。
20██年に発生した、█████というイベントで██人が殺害された事件時、返り血を浴びたSCP-7373-JPの身柄を警察が拘束することで発見されました。しかし、イベント中止が決定した途端、SCP-7373-JPは姿を消し、当該事象をもってSCPとして認定されました。
SCP-7373-JPが、どのようにしてテンバイヤーを判別しているかは不明です。しかし、テンバイヤー以外の人間を刺殺した例は1度もありません。またSCP-7373-JPは、同日に複数のイベントがある場合は同時観測されており、複数名存在するSCPと推測されます。なお、いずれもイベントが始まった後に姿を顕現させ、終了すると跡形もなく消えるという性質があり、収容が困難です。
補遺1:実験ログ
補遺2:インタビュー記録
Footnotes(※)
1:なお、この時販売された同人誌『█████████』は完売し、売上は財団の活動費に充てられた。
2:この時販売されたハンドクラフトは大半が売れ残った。
3:その後、財団職員総出でSCP-7373-JPの居住を突き止めようとしたが、発見できなかった。虚言なのか、並行世界等に住んでいるのか、一切不明である。
4:現在、転売そのものは犯罪ではないが、古物営業法、迷惑防止条例等で違反となり、逮捕される可能性もある。