見出し画像

「デジタル変革と学習する組織」 by 山口重樹

作者はNTTデータの代表取締役副社長。作者は、本の中で効率化を図ることが中心の活動を「足し算のデジタル化」と呼び、データを基に新たなビジネスを構築する活動を「掛け算のデジタル化」と呼んでいる。

「掛け算のデジタル化」を進めるために必要な組織を「アジャイルビジネス組織」と呼んで、その組織と既存の組織との協調体制の重要性やその組織に必要なデジタル人財およびリーダーに求められる資質を解説している。

自分の会社をみると保守的な業種ということもあり、デジタル化を進め始めてはいるが、まさしく「足し算のデジタル化」の途中段階のため、この本に書かれている組織体制はまだまだ先の話だという印象を持った。

本の帯に「大企業が全社のデジタル変革を進めるためにまずやるべきこと」と書かれているように、従業員が何万人もいるような会社向けなのだろうと思う。しかし、単なる「足し算」だけではDXとは言わないので、常に「掛け算」を意識した活動を想定し、そのためには自分の会社に合った組織体制作を意識しておく必要があると思った。

評価について、自社の状況がまだ未熟で、書かれている内容がちょっと高級バージョンだったので、4/5としたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?