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「ポストモーテム みずほ銀行システム障害」by 日経コンピュータ

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この1年世間を騒がせたみずほ銀行の一連のシステム障害がどうして発生したのかをシステム専門誌の立場で検証したのがこの本である。

私はシステムの専門家ではないため、書かれている内容が全て理解できた訳ではないが、問題発生の真因はいくつかの構造的な面から発生したのは理解できる。

3行合併時の既存のベンダーを残したシステム設計が新規で多額の費用をかけて導入したMINORIにも影響を残していると思われる。

また、他の2つのメガバンクの合併は、三菱銀行と住友銀行がそれぞれ主導権を取って経営の一体化を進めたのに対し、みずほは富士、一勧、興銀の実力が拮抗していたことが経営一体化に後れをとり、いまだにその名残が体質や風土に影響を及ぼしていると思われる。

みずほにおける事故発生の原因の一つが、運用部門に対する軽視であったが、私が勤める会社においても同様に開発には注力するが、運用面への資源の投入が弱い面があり、日本の会社の弱点かもしれない。

評価は、4.5/5です。

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