【日本小児整形外科学会推奨】赤ちゃんの股関節を守る抱っこ
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【日本小児整形外科学会推奨】赤ちゃんの股関節を守る抱っこ

前回紹介した理想の抱っこ姿勢のポイントに、「M字開脚」という項目がありました。「コアラ抱っこ」と呼ばれたり、「カエル脚」と呼ばれたり、いいろな呼び名がありますが、要は「赤ちゃんがしがみつく姿勢」になる脚のかたちです。

なぜ、この抱っこ姿勢がよいのでしょうか。

第一の理由は、股関節を守るため

この姿勢は、『赤ちゃんの股関節が最も安定する姿勢』です。

赤ちゃんの股関節はまだ未熟です。
足をまっすぐにしたり、横から圧迫することは

・股関節脱臼
・臼蓋形成不全(股関節の骨が正常に発達しない)

など、股関節の疾患に繋がる危険があるのです。
「首すわり前に縦抱っこして大丈夫?」とよく聞かれますが、赤ちゃんの自然なしがみつき姿勢をとりやすいのは、実は縦抱っこですね!
また皆さんが自然にするように、縦抱っこのときは背中の上部を支えてあげれば、不安定な首も安定します。

※横抱きや床で寝ることがダメなわけではありません。足をまっすぐにしたり、股関節を横から押さえないように気を付けてあげることが、健全な発達に繋がります。また、良い抱っこをしていれば良しというわけではなく、赤ちゃんには発達に応じた様々な運動が大切です。

世界で推奨される抱っこ姿勢

抱っこにおける『しがみつき姿勢』は日本小児整形外科学会や、International Hip Dysplasia Institute(IHDI、国際股関節形不全学会)も推奨しており、グローバル基準で良いとされている姿勢です。

※画像をクリックすると、国際股関節形成不全学会(IHDI)にジャンプします。英語が苦手な方は、Googl Chrome などの自動翻訳でご覧ください。

他の関節も注意が必要

股関節だけが未熟というわけではありません。
赤ちゃんの身体は大人と比べて倍近くの骨があると言われていて、大人になるにつれすこしずつ軟骨から骨に、そしていくつかの骨が癒合して一つの骨に成長していくものもあります。

抱っこ紐によっては足先を抱っこ紐の中に入れるように指示されている場合がありますが、それでは足首の関節を圧迫してしまう場合があります。
なるべく膝から下は自由に動かせるように抱っこできるものをお勧めします。

今までの抱っこ、まずかったかも…?!

心配になった方もいらっしゃるかもしれませんが、今気づいたことがとても大切です。なぜなら、小さい赤ちゃんの股関節形成不全は、このM字開脚姿勢をキープするような器具を装着し、股関節を正しい位置で安定させることで治療していきます。大人なら手術が必要な場合もありますが、赤ちゃんの可逆性はすごいですね。

気づいた今から、このしがみつき姿勢の抱っこをしてあげることで、赤ちゃんの健全な発達を促すことにつながるでしょう。

もし何らかの症状があるなど心配な場合は、医療機関を受診してアドバイスを受けましょう。

いつまで気を付ければいいの?

日本小児整形外科学会は「歩き始めるまで」を推奨しています。また、国際股関節形成不全学会(IHDI)では、生後6ヶ月までの抱っこ紐に特に注目し、認定も行っています。認定された抱っこ紐のリストは、以下ウェブページをご参考ください。 

大切なのは使い方

いくら認定されていても、使い方を誤れば脚がぶらんとぶら下がったり、逆に開脚しすぎたりと、正しい姿勢を保てるかどうかはわかりません。
ポイントは、

①赤ちゃんの『膝裏~太もも~お尻』まで背あてがあり(足りなくても余っていてもNG)、

『お尻よりも膝が高い位置』になっていること。

③横からみるとペタンコではなく、立体的な『深く座った姿勢』になっていること

が大切です。

日本ベビーウェアリング協会のリーフレットでもう一度復習しましょう!



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すくすく抱っこ 堀内

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読んでくれてありがとうございます♡ハグ!
親も子もハッピーに!「すくすく抱っこの会」代表 堀内千賀子です。本職は整体師。4児の母でもあります。赤ちゃんの心と体の発達をはじめ、国際基準のベビーウェアリング(抱っこ)理論をもとに、妊娠中から知っておきたい【抱っことおんぶ】をお伝えします。