日本の労働効率はなぜ悪いのか?

皆さんの1週間の平均労働時間と収入を頭に思い浮かべてください。

2020年10月に世界のGDPランキング(2019)が発表されました。これを見ると日本のGDPは何と第3位!ということは日本は世界3位の経済大国

しかし、GDPはあくまでも国民全体でどれだけの売り上げを出せたか。つまり、人口が多ければ当然売り上げも多くなります。そのため、生産性を測る上では国民一人あたりのGDPの方が大切になります。

では、日本の一人あたりのGDPは?残念ながら世界25位。

日本の生産性は決して高くなく、長時間労働やワークライフバランスが大きな社会問題となっていますよね。

海外の若者と日本の若者の最大の違い

僕は21歳の時に大学を休学して、ワーキングホリデー(以下ワーホリ)でニュージーランドに滞在していました。そこで、様々な国の若者たちと触れ合い、大きな違いを痛感させられました。

その最大の違いは社会に出た時のスタート地点です。この違いは大学に入学する際のビジョンとモチベーションの差から生まれてきます。

ヨーロッパ方面、南米方面からは高校を卒業直後の18~19歳前後の若い子たちが、単身もしくは親友と二人で1年間ワーホリでニュージーランドを旅をしにきていました。

彼らは自分たちの能力でお金を稼いで、プランを立て、目的を達成するということがどういうことなのかを身をもって学びます。また、旅の中で、自分の興味ややりたいことを見極めた上で帰国するのです。

その後、自分が入りたい大学、進みたい進路を決めていきます。そのため入学後のミスマッチが少なく、在学中は必死に勉強してスキルや知識を身につけて、社会に出ます。

そう!つまり、日本の新卒社会人と海外の新卒社会人では就職時のスタート地点が大きく異なるのです。例えるなら50m走を走るのに0m地点からスタートするのと20mなどのアドバンテージをもらってスタートするようなものです。

社会に出たときのスタート地点が違えば、働く方も教える方もより少ない労力で済みます。逆を言えば、ここで大きな差がついてしまってるが故に日本人は長時間労働という手段でしか総生産量をカバーできなくなっているのではないでしょうか?

根本的な問題を解決することは難しい

日本の教育では”受験”が重要視されています。また、奨学金の応募条件にも高校3年生という表記があることがあります。ここから言えることは

・高校卒業後、すぐに大学に入学するのを美とする風習がある

・高校の成績よりも一発の試験が重視される傾向がある

・入学試験にはハードな対策・勉強が必要

つまり、大学入学前に自分とじっくり向き合う時間やゆとりがありません。入試の内容がエッセイや動機書と高校の成績を提出するというものになれば、一年間の海外放浪の後でも対応することは可能ですが、現在の入試システムではそれは難しいですよね。全部忘れてしまうわい!!!

ですが、根本的な入試制度を変えるのは非常に難しく、時間がかかるのが現実です。

少年よ、海外に行け!

前述したように根本的な制度を変えることはすぐにはできません。しかし、何となく4年間を費やし、何となく就職するくらいだったら、1度大学を休学してでも海外の現状を見て刺激を受けることが必要だと思います。

在学中に海外との差に気がつくことができれば、スキルを身につけたり勉学に励み取り返す時間はまだまだあります。もしそこで自分が進みたかった道との差を感じてしまったら、その時は転学する必要などが出てくるかもしれませんが、早い段階で気付けるに越したことはないですし、理想とかけ離れた就職をするリスクを考えると結果としては間違いなくプラスになるはずです。

もちろん、日本の全ての学生がそうだとは言いません。中には在学中にしっかり勉学に励み、プログラミングのスキルを身につける学生、ビジネスに挑戦する学生などもいます。

しかし、海外の学生との差や今の自身の現状をしっかり把握する上でも、留学の方法は問わないので(短期語学留学を除く)、在学中に絶対に海外留学を体験するべきです!!!

言葉を失うくらい刺激を受けて焦り、時間の使い方が変わるはずです。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?