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Super Takumar28mm F3.5(1963 初期型)

レンズ構成は6群7枚,最短撮影距離は40cm,重さは260gです。光学系は世界ではじめて1眼レフの広角を実現したフランス,アンジェニュー社のレトロフォーカスR11 28mmF3.5(1953)と類似しています。M42マウントです。前期型(輸出仕様)は1963年に発売されフィルター径は58mm,1966年後期型は49mmになります。1971年にはSuper-Multi-Coated Takumar 28mm F3.5が発売されています。約半世紀を経過しようとしているTakumar28mm F3.5ですが新品同様の状態でした。使用感がほとんどありません。戦後,ドイツ製のカメラやレンズを参考にしながら製品を作った時代があります。他国の優れた技術を繰り返し研究して,自分たちのオリジナルを高度に盛り込んでいる,この1960年代に作られたTakumar 28mm F3.5にもそんな心意気を感じます。持っていてうれしくなるような丁寧な作りのレンズです。