見出し画像

20230325/仮眠中

2023/03/25

仮眠中に見た夢。

薄暗い部屋のカーテンを少しずつ開けていく。
外は夜明け前で雨が降っている。
次第にほんのりと薄明るくなり、外が青色に染まっていく。
この部屋は庭に繋がっているようだった。
庭は広く、草木が生い茂り、朝露か、葉は雫をつけている。
夜明け前だから、真っ黒な葉の影に白い花や朝露だけが青白く光っているように見えた。
部屋は真っ暗なので手探りでいろんなところにカーテンがあるのを探していく。
この部屋には1人、でもこの家のどこかに人の気配はする、生活音がする、母だと思った。
日焼けしないように窓辺に置いたラジオの周りは丁寧にカーテンがかかっている(実際の生活でもそうだ)。
普段は面倒だと思って開けないそこの窓も、なんだか庭が綺麗で開けたくなり、するするとカーテンを解いて窓を開けた。
小さな窓かと思っていたら、出入りが出来るほどの大きな窓だった。
窓を開けると冷たい匂いがする。
昨夜から降っている雨でしっかりと冷やされた空気が部屋と肺の中に入ってくる。
庭の、左の方に目をやると、小さく丘のように盛り上がったところがあり、そこで踊るようにゆらゆらと揺れている誰かがいた。
赤い着物のような服を着ていた。
歯を磨いていた。
おそらく母だと思った。
母はこちらに気づき、また踊るような足取りでこちらに向かってくる。
「気づいていたんだ」と私が聞くと、
「白いワンピースでくるくると動き回っていたからすぐわかったよ」と言われた。
わたしは白いワンピースを着ていたんだ。
言われて気がついた。
パーミニットのワンピースを着ていた。
そのまま視点がふわっと俯瞰になる。
庭は自分が見ているよりももっと広く、家の裏の方まで(私の見ていた範囲が裏かもしれないけど)続いていた。
また少し空が白くなり、時間が経ったんだなと思った。
家の裏に丸い小さなテントが見えた(これは夢なのか思考なのか妄想なのか曖昧だ)。
どこからか、自然の中で寝る方が眠りやすいよね、と声が聞こえた気がした。
いや、四方が壁に囲まれているような場所の方が安心して眠れる、と思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?