『現代短歌の鑑賞101』を読む 第一回 前川佐美雄
小高賢の編んだ詞華集、『現代短歌の鑑賞101』を読んでいこうと思う。前から順に読んでいく。
最初は、前川佐美雄。
いきなり勝手が違うのは、私は前川佐美雄が好きで、全集の短歌の巻を読み通したことがある。
なので、このアンソロジーで知るわけではない。
その作風の特徴は、大胆に常識を外したことを言うところにある。
私としては、裏側にニヒリズムが貼り付いているように感じることもある。
秋晴れの街に行きたいのは、「行きたい」だけだし、「君はこの街に放火せよ」というが、そうされたら