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伝説のハンコ屋さん

東京三宿に、上場企業の社長や著名人、芸能人の方々がこぞって作りに来るという伝説のハンコ屋がある。

ここでハンコを作った人は「事業がうまくいった」「幸運が舞い込んできた」と言う人が続出する幸運のハンコだと有名なのだ。

東京三宿にあるハンコ屋さん

完全予約制で、予約受付は電話のみ。もちろん大人気で予約が全然取れない。しかもその電話予約、翌日分しか受付けない。つまり、電話した翌日に三宿の店舗まで行ける人で、かつ、電話が掛かって予約できた選ばれし人しかその幸運のハンコを作ることができないのだ。

電話受付は正午12時からだが、昔のチケットぴあ状態でずっと話中。15分ほど経ってやっと掛かったと思ったら「受付終了しました」。そんなことが三年ほど続き、今日もダメかと思いながら電話したある日、なんと奇跡的に電話が繋がった。

そして、予約した時間を手帳に書き込もうとして気付いたのだが、ハンコ屋に行く翌日は6月6日。ラッキーナンバーである六という数字だけでなく、その日は自分にとって特別な日だった!

全然予約が取れない伝説のハンコ屋さんに、三年越しでやっとこさ予約が取れて行った(しかも奇跡的な日に)。「いま使ってるハンコを持ってきて下さい」と言われていたので、会社の実印と角印、個人の実印と銀行印を持参。店に入ると、店主の奥さんから「名前と生年月日と電話番号を書いてください」と言われ書いてしばし待つ。

店はとても狭く、前の予約の人の話がまる聞こえ。仙人みたいな風貌の店主は、ハンコや名前・生年月日を見ながら、いろいろとアドバイスをしてくれるのだ。前の予約は若い女性。婚約者のことを色々と言われていた。そして、自分の番が回ってきた。最初に言われたのは、持参した個人の印について。「これは良いハンコだから作り直さなくても良い」ということ。実印は父が、銀行印は母が作ってくれたものだった。

その後「あなたは、国東半島に縁がある。そしてそれは・・・」という話に始まり、驚くべき内容を話始めた。

■驚くべき内容とは

仙人のような風貌の店主に、色々なことを言われた中で最も印象に残ったのは、「あなたは、国東半島を支配していた勢力の子孫で、強いDNAを持っている。そのDNAを引き継いでいくのがあなたの生まれた意味の一つだ。」という話だった。

そして仙人はこう続けた。
「だからあなたの子どもは男の子しか生まれないはず。」

え!?なぜそれがわかる?

実は自分は再婚の身で、最初の結婚の時に出来た子どもが二人居るだが、そのどちらもが男の子だった。そして現在の妻にも子どもが一人いるのだが、これも男の子だった。

さらに仙人の話は続く。

「あなたと結婚したいという女性は、あなたのその強いDNAを求めている。」そう言われて、気づいたことがあった。前妻も今の妻も、どちらも女性二人姉妹で、跡継ぎがいないのだ。

これには本当に驚いた。

そして仙人はこう言った。
「もし今度、女の子が生まれたら、それがあなたの本当の子どもだ。」と

驚きすぎた。

仙人のようなご主人

そして、もう一つ驚いたのは、この頃読んでいる幾つかの本の中に登場したり、先輩からススメられたりしていて、気になっていた神社があったのだが、それが国東半島にある宇佐神宮だったのだ。予約の取れたタイミングと、話の内容。そして、度重なる宇佐神宮というキーワード。「いま行くタイミングなのだな」と思い、師匠をお誘いして、急遽九州行きを実行したのだった。

宇佐に行けば必ずを思い出す話だ。結局、作ったのは会社の実印と角印なのだが、これが想像とは違って案外可愛い書体だった。取引銀行に実印の変更届を出しに行ったら、若い女性行員が「可愛いハンコですね」とコメントまでくれたほどの可愛らしさなのだ。

場所が銀行じゃなかったら、あるいは銀行でも都市銀行じゃなく信用金庫とかだったら、「実はこのハンコですね・・・」と説明して上げたいところだったのだが、さすがに自粛した。都銀でしかも目黒にある支店だったからね。

これが今も使ってるハンコ。角判と銀行印兼実印、左は印伝製ののハンコケース

注)これはかなり昔の2010年頃の話だ。もちろん、今でもその印鑑を使ってる。そしてその後、女の子が生まれたのだが、これがもう可愛くて可愛くて、仙人が言ってた「あなたの本当の意味での子ども」という意味がわかった。



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