この世界に生まれたのは何のため?生きる活力をくれるディズニー映画
こんにちは。今回はPIXAR映画作品です。
人はなんのために生まれてどのような人生を送るのか。
一歩踏み出す勇気が湧いてくる作品「ソウルフルワールド」です
主人公はピアニストのジョー・ガードナー。
中学の音楽講師をしつついつかジャズピアニストとして舞台に立つことを夢見ていました。
ある日かつての教え子から一本の電話がかかってきます。
それはジョー憧れのジャズサックスプレイヤー、ドロシア・ウィリアムズのジャズバンドのメンバーが一人足りなくなったため入ってくれないかという電話でした。
ジョーは急いでジャズクラブハウスに行き、見事な演奏を奏で無事メンバーとして採用されます。
これから自分の人生が始まる!と浮かれ気分で電話をしながら歩いているとマンホールに転落してしまいます。
目を覚ますと真っ暗のひと筋の光しかない世界。
自分の姿も何となく人の形をしているけど青いマスコットのような丸みを帯びた姿。
唖然としていると同じ風貌の女性が現れジョーがここはどこだと尋ねます。
すると女性は
「私は106歳。ずっとここに来るのを待っていた。あちらの世界にいくのをね。」と。
実はジョーはマンホールに落ちた際、死んでしまったのです。
「今日人生が始まったばかりなのに死んでたまるか!」ともがくジョー。
逃げ回るうち天界の道筋から隙間に落ちてしまいます。
目を覚ました先は人間として生まれる前のソウル(魂)が集まる世界でした。
そこでは人間に生まれる前に個性を構築し人格を作り、「きらめき」を見つけると通行証に変わり人間として生まれることができる、いわば個性の土台を作る世界でした。
「きらめき」を見つけるためにセミナーが行われているとソウルの世界の案内人ジェリーがセミナー会場へジョーを誘導します。
ジョーは自分の身体に戻れるならと、ソウル達のきらめきを見つける手伝いをする『メンター』となります。
そしてジョーの担当することになったソウルは何千年もの間ソウルの世界に留まり、生まれるのを拒み続けてきたソウルの世界の問題児22番。
22番との出会いがジョーの今後を大きく変えていくことになります。
ここまでがこの作品のざっくりとしたあらすじです。
劇中ジョーが憧れのジャズサックスプレイヤー、ドロシア・ウィリアムズにこんなことを言われるシーンがあります。
ドロシア「若い魚は年寄りの魚に言った。『僕は海を手に入れたいんです。』すると年寄りの魚はこう言った。『海だって?今ここにいるのが海だよ。』と。若い魚は『これが海だって?これは水です、僕が欲しいのは海なんです。』……また明日ね。」
これはジョーが、ずっとジャズピアニストとして人生を歩んでいくことを目的として、ドロシアのバンドに入れたことは本来とても喜ばしいはず、なのに自分は冷静だと複雑な気分を明かした際彼女が話してくれたものです。
この話、かなり深いですよね。
仏教に荷車の牛の話というものがありますが、
この魚の話も牛の話とよく似てますよね。
魚の話と牛の話と共通して言えることは、
『隣の芝生は青く見えるけど、じつはあなたの求めているものもう手に入っている。』
ということだと思います。
私はそう解釈しました。
私も昔勤めていた仕事を逃げ出すように辞めたことがありそれ以来ずっと後悔してきました。
なのでこの作品においてここが一番刺さりました。
好きな食べ物、空の下で歩いてること、感動する風景、大好きな推し、お家で待っている可愛がっているペット。
前を向くのに疲れたときは少し横を見てみると、あなたの周りは沢山の幸せに溢れています。
死にたくて、消えたくて、自分のことが嫌いで人生を終わりにしたい。
そんな暗闇に陥ってしまったら、この作品を是非見てみてください。
ジョーを通してあなたの「きらめき」が見つかる作品です。
※この作品はディズニー+配信作品のため残念ながらディスクのレンタルはされておりませんがDVD、Blu-rayは発売されています
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