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筒井あやめはギャルなのか?な話

─ 結局、筒井さんはギャルなんでしょうか?

自分ではギャルじゃないと思うんですけど、使っている言葉が若いのでそう勘違いされるのかなって(笑)。仕方ないと思ってます。

月刊エンタメ 2021年3月4月合併号

 乃木坂46の4期生メンバーとして活動する筒井あやめ。しばしば彼女にはある属性が付与される。それが「ギャル」である。同期からの告発を発端にラベリングされたこのイメージはなかなか剥がすことはできない。しかし、本人はギャルであることに異を唱える。果たして筒井あやめはギャルなのか、ギャルではないのか。今回はその真偽を確かめていきたいと思う。


ギャルの定義

 そもそも彼女がギャルであるかを議論する前に、ギャルとはなんたるかをはっきりさせておく必要がある。困ったときはまず辞書に聞くのがいい。ということで、お馴染み鈴木絢音先生推薦図書の新明解国語辞典を引いてみた。

ギャル〔gal=girlの変化〕
〔流行に敏感な〕若い女の子。「原宿―」

新明解国語辞典 第八版

 なるほど、非常にシンプルである。この語釈を筒井あやめに突き合わせると、グループ内に流行の言葉を広め、4期生最年少で加入した彼女をギャルと定義づけることは可能だ。しかし、それではどうも味気ない。そもそもギャルってこんな広義な説明でいいのか、と疑問を抱いた人も多いのではないだろうか。街中に溢れる女子たちと「めるる」や「にこるん」とではもっとこう……違うだろう……!と。

 こういう時は識者の意見に耳を傾けてみよう。まずはギャル代表「みちょぱ」こと池田美優。2018年に放送された番組「俺の持論」で、彼女はギャルについて以下のように語っている。

 要約すると、基本的に今のギャル達にステレオタイプなイメージはそぐわないと。ギャルとして肝になるのは、中身・マインドであるという持論を展開している。すべてのギャルを彼女のギャル像で一括りにするわけにはいかないが、ギャル界のカリスマが言うことなのだから参考にせざるをえない。

 次にギャル好きの意見も聞いてみよう。今回は池田美優を「現役最強ギャル」と称したCreepy Nuts R-指定と、SixTONES 田中樹のギャル論が繰り広げられた「Creepy Nuts のオールナイトニッポン」2022年4月18日放送を引用したいと思う。

R-指定:ギャルってやっぱ覚悟でもあるなって。例えばギャルがめっちゃ流行った時代、街中コギャルで溢れてた時代にギャルやった人は果たしてギャルなのか。世の中がどっちかっていったら清純派の人らがもてはやされるような時になっても「ウチらギャルやねん」ってやってるマインドというか、中にあるギャルというかね。そこを池田美優さんとか支えてくれてはる人は大事に……

田中樹:結局、見た目ももちろんそうなんスよ。なんすけど、そこなんですよね。芯なんですよね。人間性の話してるんスよ。

田中:ギャルって人の好きなものを否定しないんスよね。

:それ!ほんまにそうや!

:放課後にめっちゃ遊ぶ日もあれば、ちゃんとバイトも行く。ギャルはバイト飛びませんから。

田中:そうなんス。ギャルは毎週同じ曜日コンビニにいますから。レジ打ちしてますから。

 番組内ではギャルに関するクイズも。

:大学に通う時におじいさんが乗っている紺と白の配色のカブに乗っているギャルが、学校の友だちにカブの色を馬鹿にされた時どうする?

田中:なるほど。僕なりの答えだと否定はしないんです。まず「えー?そうかなぁー?」って言うんです。から「結構これかわいくなーい?乗ってみるー?」って言います。

:その場は「これしかないからよくねー?」と言いつつ、家に帰ってからおじいちゃんに悪いと思いながらしんみり泣く。

田中:それがギャルだぁー!俺なにギャル語ってんだよ……!

 ちなみに池田美優は2015年、当時16歳でありながら、R-指定が主張ところのギャル像を象徴するかのようなツイートをしている。

 これらの論点から共通点を探ると、以下の3点がギャルを構成するうえで重要なポイントになっていると思われる。

ギャルは礼儀正しくルールを守る
ギャルは家族や仲間を大切にする
ギャルは人々の生き方を尊重する

 このように、昨今「ギャル」という言葉が持つ性質は多様化している。そのなかでも、辞書にあるように流行をいち早く察知したり、あまつさえ流行を生み出す発信側にもなるカルチャーとしてのギャル。そして上述の3点をはじめとしたキャラクター・マインドとしてのギャル。これらの側面を持つ人物を本記事では「ギャル」と定義したいと思う。


流彳〒レニ@っτゑぁゃめちゃω

 さて、話は筒井あやめに戻る。ここからは彼女が先ほど挙げた4つのギャルライセンスをパスしているかを確かめていこう。

 まずは流行のアンテナに敏感か否か。辞書に掲載されていることからも分かる通り、ギャルと流行の結びつきは強く、4要件の中でも世間一般が持つギャルの印象もこの要素が最も大きいのではないかと思う。そうなると話は早い。メディアで筒井がギャルであると紹介されたときのことや、メンバーから語られる彼女のギャルエピソードを振り返れば自ずと答えは見えてくる。

 例えば「乃木坂工事中」#277-278 は若者の流行言葉・ゲームなどがクイズ形式で紹介される企画であったが、筒井は岩本蓮加・阪口珠美とともに「ギャル3」の一員となり、コメンテーターとして起用されている。また、番組内では「筒井あやめぽんぽんぽーん問題」なるクイズも用意されていた。これは当然、筒井がギャル(流行に敏感)であるという前提のもとキャスティングされたものだろう。

 そして実際に筒井は流行を取り入れ、さらにはそれを周りに拡散するフェーズまで進んでいる。

筒井:流行っている食べ物はすぐに食べに行ったり、話題のスポットにもすぐに行ったりします。いろんな情報を見たり聞いたり、世間的に騒がれていたら気になっちゃうんです。

B.L.T. 2020年11月号

筒井:「〇〇でやんす」ってハマってて、いろんな人に広めてるんです。そしたらね、このまえ星野さんとか蓮ちゃんも「おはようでやんす」って言ってくれて。乃木坂中に広まっちゃう。「はにゃ?」も教えた。

のぎおび 2020年11月9日

 メンバーからの証言も紹介しよう。

高山一実:あやめちゃんって本当に流行を捉えててギャルなんだ?

早川聖来:そうですそうです、そうなんです。若者の(間で)流行ってる、TikTokとかで流行ってる曲とかも全部知ってて~。

高山:最新のもの知りたくて、れんたんとかに聞くと意外とれんたんも知らなくて、誰に聞こうかと思ってたの。

早川:あやめんに聞いたら間違いないです。

乃木坂ものまね中 副音声

清宮レイ:あやめんが、最近すごい流行言葉をよく使うのね。最近めっちゃ連発されるのが「はにゃ?」ってやつ。あとは「○○でやんす」。困ってる私は!ちょっとあの子を止めて~(笑) 流行は早いからもう「きゅんです」は流行ってないらしいよ、あんまり。流行をちゃんと教えてもらわないとな。

のぎおび 2020年10月26日

星野みなみ:ずっと言っているんですけど、あやめちゃんって本当に可愛くないですか。雰囲気もだし、おとなしそうに見えて、はっちゃけるときははっちゃける。ギャル語も教えてくれるし(笑)。

星野みなみ「乃木坂46に不安はまったくない」“妹キャラ”が熱く語った自分の役割<モデルプレスインタビュー>

 話は少し脱線するが、筒井や清宮からリズムに合わせた「おはようでやんす♬」を教わった新内眞衣だったが、これをうまく使いこなすことができず「おはようございます(?)」になってしまったというエピソードは、彼女の名誉のため今回は伏せておこう。

 このように流行り廃りが目まぐるしく変わる若者文化においても、アンテナを伸ばしグループ内でもいち早くブームの波を乗りこなしている筒井は、1つ目の条件をクリアしていると言っていいだろう。


ネLイ義正ιレヽぁゃめちゃω

 池田美優が挙げたギャルの特徴には以下のような紹介がなされている。

みちょぱは、「ギャルは礼儀正しい!」と力説する。なぜなら、彼女のように中高生の頃からギャルをしてきた人は、遊びをはじめ日々のいろいろな活動のなかで早いうちから年上の人たちと人間関係を持つことが多く、それによって厳しい縦社会を知るというのだ。

ギャルとは、見た目じゃなくマインドのこと。――みちょぱ、“本当のギャル”を語る

 「厳しい縦社会」というと多少の相違があるかもしれないが、グループアイドルもまた広い年齢幅のメンバーと時間を共にするコミュニティだ。そんな彼女の視線の先には先輩たちの姿がある。

― これまで先輩メンバーの背中から、たくさんのことを吸収してきたんですね。

筒井:はい。私は坂道合同オーディションを受けて乃木坂46に加入したのですが、どのグループに配属されるか決まっていない時期から、色々なグループの先輩方の姿を見ては「挨拶や礼儀を徹底されているんだな」とすごく感じていました。

乃木坂46に配属されてからも先輩方やスタッフさんから「基本的なことをしっかりやることの大切さ」を教わってきたし、挨拶や礼儀を大切にしてきたからこそ、乃木坂46がたくさんの方に愛していただけるグループになったのだと思うので、これからもその伝統を引き継いでいけるように頑張りたいです。

乃木坂46筒井あやめ、新メンバーに驚いたこと “初の後輩”加入で感じる課題<「Actually…」インタビュー>

筒井:選抜メンバーで先輩と一緒にパフォーマンスすることが最初は不安で、ライブとかで見てる先輩のパフォーマンスや表現力とかもすごいので、その一番前で踊っているっていうことがすごい不安だったんですけど、乃木坂の雰囲気というか、清楚で綺麗で礼儀正しいみたいな先輩方が作り上げてくださった乃木坂の名を汚さないように、私もこれから勉強して色々経験して、乃木坂の一員になれるように頑張りたいと思います。

乃木坂46のオールナイトニッポン 2019年9月4日放送

 そして筒井あやめの礼儀正しさが滲み出るようなエピソードといえば、2019年9月4日放送の「スッキリ!」が有名だ。デビューまもない彼女に対して、MCから「先輩たちに何か言いたいことはありますか?普段言えないこととか。」と問われた際、彼女はカメラに背を向け「いつも優しくしてくださってありがとうございます。」と先輩に向かってお辞儀をしたのだ。これはまさしく池田美優が言うところのギャル像と一致する出来事ではないだろうか。

 その他にも規律を重んじるという点でいえば、4期生ライブ2020のリハーサル中の彼女の言動にも注目したい。

賀喜遥香:(4期生ライブ2020のリハーサル期間)あやめんは振りを合わせたいっていう気持ちが強くて、先輩の動画を見て、『ここの振りの手はグーじゃなくてパーだ!』とか確認して、それにみんな合わせたり。

B.L.T. 2021年3月号

 個人的にグループアイドルの後輩たちは、顔ぶれが変化するなかでも芯となる部分を受け継いでいき、新たなバリューを生み出す存在だと思う。それはさながら新しいカルチャーを発信しつつ、先人たちが作り上げてきたスタイルにリスペクトを払い、自分たちの色を加えながら再生産するギャルたちのようだと感じる。


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 次に「身内想い」という点について。彼女はラジオやインタビューで度々「反抗期はなかった」と語っている(※ただし東京03角田を除く)。

― 演じる芽依とご自身は似ていますか?

筒井:芽依は探求心が旺盛で、気になったことをすぐ調べるタイプ。私も好きなことに没頭するタイプなので、そういう部分は似ていると思いました。ただ、芽依はお父さんとの関係がちょっとうまくいっていない感じがあるのですが、私はお父さんとすごく仲良し。これから撮影なのですが、お父さんと娘のシーンの空気感は難しいのかも、と思いました。

― 普段、お父さんとはどれぐらい仲良しなんですか?

筒井:毎朝、「おはよう」と連絡を取り合っています。お仕事から帰った後も「お疲れさま」という連絡や、電話も来ます。連絡は毎日取っていますね。反抗期もなかったので、1度も親と気まずい感じになったことがないんです。

Plus Paravi『乃木坂46・筒井あやめ、初の地上波ドラマ出演!「メンバーと相談し合えるのでグループでよかった」』

― 今なお、家族に支えられていると実感する瞬間は?

筒井:上京した当時から、毎日、電話していて。ちょっと話しているだけでも、声のトーンで気持ちの浮き沈みをくみ取ってくれるんです。私が落ち込んでいそうなときは「今日、どうしたの?」とそっと聞いてくれたり。お姉ちゃんはたまにですけど、お父さんとお母さんは仕事帰りに必ず連絡してくれます。ほんの数分間だけど、私にとってはすごく大切な時間です。

クランクイン『乃木坂46・筒井あやめ、14歳での上京物語 「好きなようにやっていいよ」背中を押してくれた両親の言葉』

 中学時代から親元を離れたことを考えると自然なやりとりかもしれないが、このようなルーティンを欠かさず行っていることは家族想いと言って差し支えない。その他にも過去に父親と毎週自転車で神社巡りをしていたり、誕生日にオリジナルのノートや花とスイーツのセットをプレゼントしたりと、彼女からはたびたび仲睦まじい親子関係の様子が漏れ聞こえてくる。

 他にも身近な存在として、加入から3周年を迎えた日に更新されたブログには、同期たち一人ひとりへの思いが認められている。それぞれの個性を肯定的な言葉で飾り立て、最後にはそんな同期の存在が「自慢」であるという台詞で締められている。

 さらに次項にも通ずる言葉なのだが、上で紹介したブログより遡ること2年。まだリレーブログの時代にも、筒井は弱冠15歳とは思えない殊勝なことを綴っている。

もちろん大変なこともあるけど、そんな時は心強い同期の存在が大きな支えです。
事ある事にいつも泣いちゃう泣き虫な4期生だけど、それに負けないくらいいっつも笑いが耐えない4期生が大好きです。
色に例えると何色だろうね?
青、オレンジ、黄色、赤......状況によって変化する気がするなぁ
万華鏡は光の射し方で同じ黄色でも濃さが違うじゃないですか?
万華鏡みたいに、同じ色でもまったく同じ色になる日は二度とない、4期生はそんな集団だと思います。
(中略)
人と違って当たり前なんだよÜ✌︎

4期生公式ブログ「虹色な存在 筒井あやめ

 池田美優が「みんな違ってみんないいね」と発言した数年後、筒井はそのギャルの轍をなぞるかのような言葉を残している。

 メンバーの個性を尊重し合える環境が構築されていることは、グループの大きな魅力であり強みだろう。筒井はギャルとしても乃木坂46メンバーとしても、属するコミュニティの核心に触れることができる存在なのだ。


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賀喜:いろいろなことに対して『そんなんじゃないもん』とか言わず、逆になんでも受け入れてくれる。それで、中身は大人だけど見た目は若々しくて、一緒にいると癒される。

B.L.T. 2021年3月号

 これは賀喜遥香による筒井あやめ評だ。反抗期がなかったのは、どうやら家族間だけの話ではないようだ。

 思い返せば「乃木坂どこへ」#14 で行われたカミングアウト大会の印象は強烈だった。ここで同期の早川聖来は「絶対嫌われる」という前置きをし、過去に筒井あやめの長いまつげを持ち帰り、自分のまつげが伸びるよう祈りを捧げていたことを告白している。一見するとドン引いてもおかしくない出来事だが、当の筒井はこれを受け入れるどころか、「まつげあげようか?」とまで提案したのだ。自身のまつげが信仰の対象になったことがないため確かなことは言えないが、並大抵の寛容さではないことは理解できる。

 また、2020年7月8日に配信された「猫舌SHOWROOM」では「はぁっていうゲーム」に北川悠理と2人で挑戦。お題「妹」で「生意気な妹」を演じた北川だったが、筒井は「かわいい妹」と予想し回答する。そんな筒井に「あやめちゃんだけが言ってくれること。絶対あやめちゃんがやった方がよかったよ」と返した北川に対し、筒井は相手の目を見つめこう言った。

筒井:悠理ちゃん。自分に自信を持って?悠理ちゃんは悠理ちゃんにしかない魅力があるし、悠理ちゃんにしか出せないいいところがたくさんあるから、悠理ちゃん。自信を持って頑張ってね。

猫舌SHOWROOM 2020年7月8日

 配信の文脈的にはコントチックな雰囲気だったものの、この言葉を聞いた北川は「なんか響いちゃうんだよね」と言い、瞳から涙が溢れないよう天を仰いだ。

 さらに、敬愛する大園桃子の好きなところを聞かれた筒井は、このような回答を寄せている。

筒井:飾らないんだけど、周りをよく見て気遣いができるところが魅力的だと感じています。

EX大衆 2021年9月号

― あやめちゃんは、桃子ちゃんのどんなところが好きですか?

筒井:どんな時も飾らないところです。桃子さんはいつも桃子さんでいてくれて、すごく素敵なんです

アップトゥボーイ 2021年10月号

 その思いは本人にも伝わっていたようだ。

大園:いつだったか、精神的に辛かったときに、あやめちゃんが ”私は大園桃子さんっていう人間が好きなんです” って言ってくれて、救われたんです。もっともっと頑張らなきゃいけないのかな、どうしたらいいのかなって悩んでいたんですけど、構えないでそのままでいていいのかなって思えて

アップトゥボーイ 2021年10月号

 大園桃子という人のことを考えたとき、アイドルとしての性質やキャラクターとしてではなく、一人の人としての在り方を肯定されることが彼女にとってどれほど価値があることだったかは語るまでもない。

 賀喜の所見や前項で紹介したブログのように、筒井は周り存在を大手を広げ受け入れることもあれば、北川や大園の心を解したように能動的に相手を包み込むこともできる。

 これは余談だが、筒井あやめをアルファベット表記にした際の「AYAME TSUTSUI」を並び替えると、「U suit YA* teams.」となる。これは「おいおいお前はあっしらの仲間っしょ?」と捉えることができ、ギャルマインド特有の受け口の広さを暗示していると思われる。名は体を表すと言うが、筒井あやめはこの世に生を受けた瞬間から、多くの人々と手を取り合うことが約束された存在だったのかもしれない。
*YA=Young Adult


筒井あやめはギャルなのか

 というわけで、筒井あやめは本記事で定義したギャル要素をすべて持ち合わせたメンバーということをお分かりいただけただろうか。もちろん今回取り上げた諸々は彼女のギャルファクターの一部にすぎないだろう。しかし2022年現在、筒井あやめは間違いなくギャルであると言えよう。

 ある意味ではカウンターカルチャーとして社会からは否定的な目でも見られてきたギャルという存在が、今や現代人の生き方の一つに落とし込まれ、国民的アイドルグループである乃木坂46メンバーのキャラクターにまでなっている。ギャルが持つ特性はこの先も変化し続けるだろが、昨今のギャルたちは、池田美優が主張するようにステレオタイプやネガティブイメージが似つかわしくないということも再確認することができた。筒井にはどうかギャルと呼ばれることを否定せず、むしろギャルであるという矜持を胸に今後も活動してもらいたい。

 あやめちゃんをギャルだと決めつけて恣意的で偏執的な記事にしてしまったのは申し訳ないのですが、彼女がもし本当にギャルマインドを持っているのなら、このnoteも「ウケる~」という広い心で笑い流してくれることでしょう。


おまけ

 同期の4期生に対して、筒井や清宮は過去にこんな発言をしている。

筒井:楽屋にいても、前は1人の時間が好きっていう感じだったんですけど、今はみんなに話しかけたくなります。(中略)そうなれたのは、みんなが私のことを分かってくれて、心が広くて優しいからだと思うんですけど。

― どういう時に、心が広いなと感じますか?

筒井:誰かの意見に反対することがないし、どんな意見でも絶対に受け入れてくれた上で話をしてくれるので、そういう時に感じます。

B.L.T. 2021年3月号

清宮:(4期生ライブ2020のリハーサル期間)あやめちゃんの意見を私からみんなに伝えたりもして。で、その意見が通るって分かってからは、自分からみんなに言ってくれるようになりました(笑)

─ なんか、ほっこりするいい話です(笑)

清宮:でも、言っていいというか、言える雰囲気は元々あるんです。みんな、頭から否定することは絶対しないから。私は、4期生のその空気がうれしいなーって思います。

B.L.T. 2021年3月号

 どうやら4期生たちはもれなく皆が広い心を持っているらしい。そして筒井あやめだけでなく、北川悠理や弓木奈於を筆頭に礼儀作法が備わっているメンバーも多く存在する。仲間想いなのは言うまでもない。そして、金川紗耶は2022年の流行語大賞にノミネートされた「きつねダンス」に追い風を吹かせ、矢久保美緒からは最新のコスメ情報を耳にする機会も多い。

 というわけで、ここにきて4期生ギャル集団説が浮上してきたのだ。乃木坂46内に、あるいは乃木坂46自体がギャルサーである可能性が。今回これ以上の深追いはしないため、真相は闇の中。いつか「乃木坂どこへ」in 原宿が実現したときにでも再び検証したいと思う。

2022年11月12日
エメリンゴ

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