経緯

この日記を始めた時、わたしは妊娠を強く望んでいました。

周りの友人達が次々とSNSなどで妊娠を公表し
出産、育児をスタートさせる中で
わたしよりも後に結婚をして妊娠したひと、
子供は別に望んでなかったけど出来たというひと、
子供が出来たから結婚することになったというひと、
本当に沢山いました。

ただただ、羨ましかったです。
そして、心のどこかで、素直に祝福が出来ない
そんな自分が心底嫌になりました。

1番自分がなりたくないと思っていた自分でした。


思えば中学生、高校生の頃から極度な生理不順で
2.3ヶ月に一回、時には半年来ないことも
ざらにありました。

その時のわたしは、生理とはそういうものだと
思っていたし、生理が来ると酷い生理痛もあって
生理なんて少ない方がいいとさえ思っていました。

だから母に相談した事もなかったと思います。

だって深刻に考えていなかったから…
その時に相談していたら…
もしかしたらもっと早く改善できていたのかな?
と思ったりします。

今となれば、可愛い可愛い娘を授かる事が出来たので
何も後悔はありませんが☺️


妊娠しづらいかもと気付いたのは
20歳の時でした。

当時付き合っていた彼のことが本当に好きで
人生ではじめてこの人と一緒になりたい、
この人の子を持ちたいと強く思った相手でした。

まだまだ若く、結婚=妊娠
だと何故か思っていたわたしは
彼がいう ’’子供出来たらいいな''
という言葉がうれしくて
私も同じ気持ちでいたから何度か挑戦しました。

たった一回、その一回ですぐに子供が出来ると
思っていたのです。
ところがどっこい。
全くでした。
そして、生理不順だったのでただただ
生理がこないだけで排卵日も分からない
生理予定日も分からない
期待だけが膨らむ毎日。

その日々がわたしに事の重大さを
気付かせてくれたキッカケでした。

その彼とは3年弱お付き合いしましたが
数え切れないほど挑戦はしました。


でも、無理でした。
初めて産婦人科に受診しました。

何か原因があるんだと
病気?体質?不安でいっぱい。

もしこの先結婚しても
わたしのせいで子供を授かれないかもしれない。

当たり前に結婚して、子供が出来て、
幸せに暮らせる未来を想像していたんです。

そんな当たり前じゃないことに気付けず。

診断の結果、その時はハッキリとした理由は
分かりませんでした。
ただ排卵が起きていない時もある。
ストレスや体質もある。
と、薬を出されました。その時は改善するのです。

そしたら若かったわたしは
もう良くなったんや!と安心し、
病院に行くのを辞めました。

するとまた次の周期から生理が来ない。

また薬で生理を起こす。
また病院に行くのを辞める。

その繰り返し。
極度なめんどくさがりなわたしは
定期的に通う病院が本当に面倒で
それがストレスでした。

先生はもうキリがないから
漢方を出すから体質から変えていこう
と30日分の漢方を処方してくれました。

30日間、朝昼晩、欠かさず飲む…
これまた面倒くさい!休みの日は朝起きれず
飲み忘れる…自業自得だけどその薬も
飲まなくなりました。

いつしかもう病院にも行かなくなり
彼ともお別れし
もうヤケクソになっていたと思います。

相変わらず生理不順は続き
24歳の時に会社の健康診断で
甲状腺の数値が悪いことを指摘されました。

すぐにどこか内科にかかって
再検査をしてもらってと。

再検査の結果、バセドウの初期だと診断あり。
甲状腺はホルモンの病気で
この先これを放っておくと
妊娠は出来なくなると言われました。

その時再び、焦りました。
まだ結婚もしていないのに、子供が出来ないと確定されてしまうなんて……

もっと大きな病院でエコー検査をしてもらってきてと
紹介状を書いてもらい受診。

検査結果は、無痛性甲状腺炎でした。
聞いたこともない名前。

痛みが出てくるとバセドウに繋がると
聞きました。

薬の処方と定期的か血液検査を勧められ
しばらく通っていましたが
数値も落ち着いてきた頃、病院に行くのも辞めました。

毎回毎回の受診料、血液検査代
24歳の独身で遊びたい盛りのわたしには
本当にキツくて毎月赤字でした。

そんな時、旦那さんに出会ったのです。

お付き合いをする中で、
あぁこの人が最後の人であってほしいな
こんな人の奥さんになれたなら
幸せやろうなぁ と漠然と思いました。

結婚の話なんてお互い一切していなかったし
そんな話題もなかったけれど
いつか結婚するならこの人がいいと
わたしは思っていました。

そして、しっかりとこの体質、病気と
向き合っていきたいと考えました。

まず、それまで結構ハードな夜勤日勤早番の仕事を
していたのでそれを日勤の仕事に変えました。

生活リズムの乱れが生理不順を誘発する、と
先生から聞いたからです。

相変わらずそれからも生理不順はありましたが
以前のように半年も空くということは
なくなりました。

そして、旦那さんと結婚することになり、
結婚してから1年後に結婚式を控えていたので
それが終わると子作りをしようと2人で決めました。

結婚して半年経った頃、やっぱり早く
子供が欲しいと思い何度か挑戦しましたが
やはり授かることは出来ませんでした。

その時は基礎体温を測ったり
ルナルナを使って排卵日を予測し
タイミング法をしていました。

そのうち結婚式まで3か月を切り
もしいま出来てつわりがあれば
結婚式が辛いかな、とか
その後すぐに新婚旅行予定だったので
安定期に入ってないと危険だな、と思い
一旦休止しました。

結婚式の後、すぐに子作りを再開しました。
一周期、二周期。
やっぱり妊娠はしません。

年が明けたら病院へ行こうと決めて
今まで以上に詳しく診てもらおうと決めました。

そして産婦人科へ。
検査の結果、多嚢胞卵巣症候群でした。

排卵がほとんど起きていない。
無排卵の状態で、たまにある生理も
無排卵なので着床はしないんだと。

それからまずは生理を起こす薬をもらい
それを飲み終わったら次は排卵誘発剤を
処方してもらいました。

この生理を起こす薬が副作用がきつくて
酷いつわりのような日々でした。

まずは投薬治療から始めてみようと
先生から提案があり、スタートしたのが
2月のことでした。

排卵誘発剤を飲み、卵胞チェックに
2日に一回病院へ通う日々。

順調に卵胞は育って
今日挑戦してみて下さいと言われた日に
挑戦してみました。

ときには排卵日前後で5日連続で
したときも…

ですがなかなか授からず。
不妊治療を何年もしている方からしたら
たった数ヶ月だと思うと思います。

だけどこの時の私には果てしない道程に感じていました。

ネガティブなことを言ったり
突然弱音を吐いて泣いたり…

そんな私を支えてくれたのが旦那さんでした。
いつも同じ気持ちでいてくれました。
泌尿器科に受診し、検査も受けてくれました。
結果は問題なし。
あぁ、私にだけ原因があるのかと思ったけれど
ホッとしたの気持ちもありました。

だって2人ともに原因があったら
もっともっと可能性は低くなり不安になる。
私だけならわたしが全力で治療を頑張ればいい。

そんな風に思いました。
女の人よりきっとずっとそんな検査恥ずかしいだろうしいきにくいはずなのに
快く受けてくれて本当にありがたかったです。

5月のある日。
夢を見たんです。

古びた団地があり、団地の壁面がなく
剥き出しになった右上の部屋に寝転がる女の子?
白いワンピースを着た女の子が
起き上がってわたしを指差して
決めた、と言ったんです。

夢の中のわたしは怖くて、
すぐに父に相談すると、父が
お墓参りに行きなさい。
お墓参りに行ったら絶対大丈夫やから。
と言いました。

そして目が覚めたとき
旦那さんに夢の話をすると
それってお墓参り行った方がいいってことじゃない?って…

思えば結婚してから旦那さん側のお墓には
一度もお参りしたことがなく、
わたし側のお墓ももう数年ぶり行けていない状態でした。

たまたま次の日がお休みだったので
すぐに向かいました。

その次の周期で、妊娠が分かったのです。

馬鹿馬鹿しいと思われるかもしれませんが
わたしはこの夢がわたしに希望を
与えてくれたんじゃないかと思っています。


そして十月十日。
こうして無事に何事もなく育ってくれ
つわりは本当にきつかったけれど
旦那さんや家族の助けもあり
なんとか乗り越えることができました。

安定期に入ってからは
今まで出来なかった家事や外食、お出かけも
沢山することができました。

コロナ禍真っ只中で制限もありましたが😢

後期に入ってからは激しい胎動を感じるたび
旦那さんと笑い合いました。

喧嘩も少ししたけど…😅

年が明けてからは急激にお腹も大きく苦しくなり
寝苦しいし少し歩くと息切れするし
食べた後はしんどかったけれど
幸せな時間が多かったです。

幸い、後期つわりもほとんどなく
元気に毎日を過ごしました^^


最後に
出産を経験して、正直もうこんな経験は
したくないな…と思ってしまいました。笑

想像以上に痛かったのと、想像していた痛みとは
全く違ったのです😂

人それぞれだし、1人目2人目じゃ
まだ全然違うんやろうけど
もしまた同じ痛みならばわたしはちょっと
怖いです。。

でもこの経験を出来て本当に良かったし
生まれてきてくれた瞬間の事は
一生忘れる事は出来ません。

ありがとう、ありがとう、ありがとう
沢山のありがとうでいっぱいでした。

この世にこんなにも愛おしい存在があるんだと
初めて知りました。

そして、世の中のお母さんは
本当にすごい
そしてそしてこうしてこの世に産まれてくる
赤ちゃんってそれ以上にすごい!!!

ということは人類みな
本当に素晴らしい存在なのだと
気付かされました。深い。


長く長くなってしまいました。
もしこの何でもない私のただの日記が
誰かの目に止まり、救いになることがあれば
嬉しいなと^^

おこがましいですね😅

でも本当に無事に出産できてよかった〜😭
明日は遂に退院!

きっともうこんな長々とした記事は
書けなくなるくらい余裕なくなるやろなー。笑

子育て楽しむぞ!
そして適度に手を抜くぞ!

いつまでも旦那さんと娘と
幸せに暮らしていけますように。


goodbye...

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