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雑な記:10月、去年からを思う

2023/10/02

10月になった。8月は狂った夏の暑さにやられ、9月は副作用の貧血に見舞われぐったりしていたらいつの間にやらそんな季節に。花火とか結局やらんかったな。夏の日々よ今いずこ。

去年の今頃はまだ病気発覚してなかったけれど、明らかな不調に自分の体の中で死のプロセスが育まれているのを薄ぼんやりと認識していた。それと同時に自分の人生のからっぽさに心底虚しくなってとことん嫌になってた生きるのが。

来月には私のお誕生日があったりする。誕生日の1週間後くらいにお腹めっちゃ痛くなって救急車で運ばれたんだよな。あまりの痛みに急に立ち上がった私に、膝の上に乗ってたワンちゃんがびっくりしつつヒラリって飛び降りてた。かわいい。でもごめん。

去年までと比べると、本当に色々なことが変わった。もう二度と腫瘍のない頃の私に戻ることはない。元より健康極まりない感じじゃなかったけれど(ガチこもりだったし)、今後一生私は、がんという名の確実な不健康さを抱えて生きていくんだよ。不安定な体と不安定な心で。

キリスト先生とかハセガワさんとか、他にも書ききれないくらい沢山の人にお世話になって、その事実はとてもかけがえのないことだ。特にハセガワさんやキリスト先生は、「こんな人がいたらいいけど存在しないか自分の生きてる範囲では絶対出会えないような人」だったから、おふたりに生きてる最中お会いできたことは間違いなく冥土の土産になる。ハセガワさん元気にしてるかな。また会えたらいいな。先生の次の診察待ち遠しい。

とてもたくさんのことがこの一年近くの間あって、それらは私に確実な爪痕を残していったけれど、そのすべては常に過去へと運ばれていく。私は忘れないけどほかの人は忘れること、ほかの人は覚えているけど私は忘れることがありつつ日々が進んでいく。せめて忘れないと心に決めたことは自分の中に確りととどめておく。

今後どのようになるのかは何も分からない。少しでも具合が悪い気がすると泣きたくなったり実際泣いたりする。ストーマがうざいし永久のやつになったらどうしようと思うと怖い。ただ、先生はじめお世話になってる皆さんが信頼できるから何とかやれてる。多分もっと酷いことにも充分なり得た。治療の中でお会いできる人たちにはまったく恵まれている。それに関しては引きが良いと思う。肝心な部分で運が良くてよかったよ。
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季節的に過ごしやすくなってきた。それを上手く味方につけつつ暮らせたらよいと思う。取り敢えずこの日記はこの辺りにしておく。微妙に腰痛が続いていて悩ましいので今日もゆっくりしよう。

こんな調子の私的日記をここまでわざわざ読んでくれてありがとうございます。季節の変わり目っぽいので体調崩さないように気をつけてくださいね。

それでは、また次の日記で。

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