日記#55-1 久々のキリスト先生と病状悪化、最悪のステントレイプ

2023/12/31

 この日記を書くのもなんだか久しぶりだ。前の日記の日付が12月21日、そして今日が31日。10日ぶりか。そして大晦日、2023年最後の日。

 ではこれまでのことをかいつまんで書くことにする。まず点滴だけど、無事済ませることができた。21日木曜日のこと。だけどその前の週の火曜日に父親に酷いこと言われてトラウマが蘇って、怖くて家に帰れなかったから金曜日に帰宅予定だったのを延泊して土曜日に帰るようにした。病院で過ごしたりアロママッサージを受けに行ったりして金曜日を過ごし、土曜日の朝病院ホテルをチェックアウト、体調悪い母にクリスマスプレゼントをあげたくなったので欲しいものを聞いたらバニラ味の可愛いクッキーが欲しいとのことだったので、北野エースで売っていたガレットとムーミンクッキーを買って帰った。それからクリスマス周辺の日々を抗がん剤の副作用でぐったりしながら自宅で過ごした。サンタさんはこなかった…。


 12月26日、キリスト先生の診察前日朝、酷い吐き気に襲われ実際に吐いた。抗がん剤治療といえば吐き気の副作用だけれど、吐いたのはこれが初めて。そして翌27日、先生の診察日当日の朝再び嘔吐。かなり最悪な体調。とてもしんどかったけれど先生の診察があるから買ったけどまだ着たことなかったスカートを履いて(なんとなく新しく買った服はまず先生の診察日に着るようにしている。験担ぎのようなものか、あるいは推しに会いに行く乙女心のようなものなのか)、予約時間に間に合うように家を出た。

 退院してから初めての診察日で、実に1ヶ月ぶりに先生に会えた。やっぱり先生に会うと安心する。絶対に嫌な思いを一つもしないから。だけど、先生から聞かされたのは辛いお話し。腫瘍マーカーは上がっている。そして腎臓の数値が急に悪化していた。腫瘍が腎臓を圧迫しているせいでそうなっているらしく、それで尿の出が悪くなっているから泌尿器科でステント手術をすることになった。吐き気も尿毒症のせいかもしれなくて、それだったら怖いことになるからって。そして翌日急遽CT検査と診察を行うことになった。CT検査のために腎臓の機能を回復させる必要があるらしい。先生の迅速な手配のおかげでその日のうちに手術することになった。急な手配だったから遅い時間になるかと思ったけどそんなことはなくて、先生の診察の後ほんとは緩和ケアのカウンセリングがあったけどその前に泌尿器科へ行くことになった。


 泌尿器科は初めて。担当の医師も初対面。多分30代くらいの男性医師。女性診療科と違って泌尿器科って男性患者がほとんど。ぶっちゃけおっさんだらけ。だからなのか女性診療科とは雰囲気がかなり違った。担当医師の説明もあまり気遣いとかない感じ。ステントが入らなかった場合腎ろう(よく聞き取れなかったので合ってるかわからない)を背中からやることになるとか言われて涙目になった。すごくこわい。キリスト先生の説明ですら怖かったのにこの医師は怖いことを平気で言ってきた。

 診察後手術が行われる部屋の前に重い気持ちで向かった。看護師さんに呼ばれて中に入り、言われたとおり下の服全てを脱いで紙製の手術用ズボンを履き台の上に上った。足をかけるところに足を置いて横になり看護師さんが必要な処置をして、泌尿器科の医師が来るのを待った。

 医師が来て手術が始まった。管は左右の尿道に一個ずつ入れる、つまり2回入れる。でも案の定痛い。そして怖い。悲鳴あげる。でも無視される。順調ですよー、とか言いながら続けられて、看護師さんと医師とでなにやら話しながら管を入れている。とにかく痛くて泣くの我慢できない。でも無視。順調ですよーってどこが?なにが?私の心は傷ついてる。痛いのに、とても嫌なのに、その気持ちも無視して続けられて、もはや咽び泣いていた。体の痛み以上に、心の痛みが酷い。交換が思いやられるな、とか医師がほざいている。まるで生娘を躾ける女衒みたいだ。こんなのレイプと一緒だと思った。

 やっと終わって、ぐったりな私に終わった旨を伝えて医師はさっさと部屋を出て行った。体よりも気持ちの消耗が酷かった。看護師の人はそこに残っていたけど、特に労りの言葉をかけるでもなかった。疲れ果てながら服を着て部屋を出た。





 泌尿器科で再度診察を受けたあと予定より遅くなったけど緩和ケアカウンセリングへ行った。いつもと同じ50分間面談していただくことになった。そこでステント入れられたこと、自分の体にまたしても変更がきたされたこと、私はもうとても辛いのに、家族も誰も私の気持ちをわからず大事にせず、誰からも大切にしてもらえなくて、病気なのにがんなのにそんな感じで、もう限界すぎると話した。今回もたくさん泣いた。話もちゃんと聞いてもらえた。Gさんは私を助けてくれる人だ。年明けの最初の病院の日に予約を入れてもらってカウンセリングは終了した。




 会計を済ませた後痛み止めの薬(トラマドールとアセトアミノフェン)が切れているのを思い出し処方をお願いしに女性診療科に戻った。診療科のソファで手続きが終わるのを待っていたら先生の秘書Nさんが来て処方箋を渡してくれて、ステント入れたことを気遣ってくれた。お礼を言って病院を出て薬局で薬もらって、翌日の診察とCT検査のために予約した病院ホテルにチェックインした。何度も泊まってるからフロントの人も顔馴染みだ。明日が終業だから運が良かったですねって言われて、支払いをして鍵を受け取って部屋に行って休んだ。ストーマ交換日だったから浴槽に浸かった。体も心もくたくたで、たくさん涙が出た。薬を飲んで寝た。


長くなったからいったんここで終わり。2023年最後の日記はもうちょっとだけ続くんじゃ。良かったら読んでいってね。

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